赤黄緑紫【あかきみどりむらさき】

2009年〜詩壇文学賞投稿◎桑沢デザイン研究所中退◎詩とデザイン◎日々を舞台に◎母子共…

赤黄緑紫【あかきみどりむらさき】

2009年〜詩壇文学賞投稿◎桑沢デザイン研究所中退◎詩とデザイン◎日々を舞台に◎母子共に元気な自閉スペクトラム◎2人♂育児◎ビジュアル作品と日常Instagram掲載◎絵本作りたい◎ブランド作りたい◎詩人かもしれない

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【エッセイ】私と絵と詩と

 こんにちは(^^)いつも唐突に詩を載せてはその後、全く音沙汰ないのに突然親しげに「こんにちは(^^)」の挨拶が自分でも可笑しく思える、今日この頃です。  今日は思いの…

【現代詩】『作文の時間』

『作文の時間』 赤黄緑紫 教室にいる30人の同級生 いつもは喧嘩をしたり 悪口を言われ戯れている どこにでもいる8歳の子供たち 思い思いに時を使い捨てて、ゆける …

【エッセイ】『哲学料理』

ー私と婆は【豚の餌】を共に漁った仲間だー  誰と食べるご飯より、祖母(=婆)との食卓は何故か気持ちが落ち着いた。生きた心地がした。何故だろうー。  婆の料理は、今…

【現代詩】『 初 夏 』

 『 初 夏 』 あかきみどりむらさき ◇ みかんの房を頬張る飛沫に 乾ききった喉元が 呼応する ◇ 見ず知らずの太陽が 妬けに馴れ馴れしいのは ど う し て…

【現代詩】『熱湯✿3分』

『熱湯✿3分』 あかきみどりむらさき カップラーメンが出来上がる迄の 心地良いこの誰のものでもない3分間を どうぞ私にお捧げ、くださいませ ✿ 今、世の中は、残酷にも…

【現代詩】『 く ひ だ お れ』2015年とくしま文学賞佳作

 『 く ひ だ お れ 』 赤黄緑紫 ときは戦国 多数決で散る櫻の華びら ❀ 天国の数、好き、嫌い、好き 軒並み数えて 明日や明後日来世までもが {押し競饅頭} 私を想…

【現代詩】『Cherry Blossom.』

『Cherry Blossom.』 赤黄緑紫 死ぬ代わりに 文章をかく 〆 お前の馬鹿にしてきたもの、全部が 花弁になって 押し寄せる お前の厭世する 得体の知れぬ 獣を殺す …

【現代詩】『黄昏』

『黄昏』 赤黄緑紫 * 夕方の海は 癒やされていて 力が抜けていて それは、まるで 油揚げ みた。い 誰に 気を遣わず 味を染ませて 馬鹿みたいに 煌めいている…

【現代詩】『桃 源 郷』

『桃 源 郷』 ー余所余所しげに眉を描き        馴れ馴れしげに紅を塗るー。 得も知れぬーさくらん坊ーを食(は)み出た前歯で 囓ってみれば 知られたくもない鈍色…

【現代詩】『Nightmare.』

『Nightmare.』赤黄緑紫 目覚めたら泣いてた 蝋人形のように痩せ 蛸のような紫色をした子供が 私を見つけて駆け寄ってくる ◇◇◇ 鬱血していて 真っ直ぐに切り揃え…

【現代詩】『BEETHOVEN(べーとーべん)』

『BEETHOVEN(べーとーべん)』 赤黄緑紫 ◇◇◇◇ 君が笑えば 俺も笑う 片棒を担ぎ ありったけの夢と常識を 台無しにしてくれる マフィア ◇◇◇◇ 君が泣くので …

【現代詩】『地球モノロオグ』

『地球モノロオグ』赤黄緑紫 自分自身のご機嫌をとるかの様に 自らに恋焦がれている 身体中にザラメ砂糖を纏わせながら 自らを回る=自、転、す、る、 何時からだろうか …

【現代詩】『Emotional.』

『Emotional.』 赤黄緑紫 “あっ” という間の人生に気づき “あー、あたし怪獣だった、忘れてた!” って、月明かりの下 朝まで騒ぎ =助けてくれない= 生真面目な朝焼…

【現代詩】『マーチング・バンド』

『マーチング・バンド』赤黄緑紫 害虫の様に省みず 一面を這い回る 5メートルを8歩と信じて 訳も分からず行進をした それを見た誰かが 異様な光景だよ、と呟き 丘の上で…

【エッセイ】はじめて詩を書いた日

 私が生まれて初めて詩を書いたのは、高校2年の春だった。あの時の私は毎日が「ズタボロ」。今でも思い出せる生々しい気持ち、でもあんまり思い出したくないーそんな複雑…

【エッセイ】『旅行*情緒』

子供の頃、旅行に行く時 2つの気持ちがあった なんで家ごと全部持っていけないの、 という気持ちと なんで終わってしまうのに行くの、 という2つの気持ち 家にある気に…

【現代詩】『作文の時間』

【現代詩】『作文の時間』

『作文の時間』

赤黄緑紫

教室にいる30人の同級生

いつもは喧嘩をしたり

悪口を言われ戯れている

どこにでもいる8歳の子供たち

思い思いに時を使い捨てて、ゆける

若き、同級生諸君

けれども

あの日のあの時あの場所で

霧が晴れて歯車が

ピタリとあった瞬間を、俺は見た

あらゆる苦悩や内実を孕んだランドセル

それを各々の机に凭(もた)せ掛けて置き

ーみなが平等になり澄ますー

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【エッセイ】『哲学料理』

【エッセイ】『哲学料理』

ー私と婆は【豚の餌】を共に漁った仲間だー

 誰と食べるご飯より、祖母(=婆)との食卓は何故か気持ちが落ち着いた。生きた心地がした。何故だろうー。

 婆の料理は、今思えば、あれは婆の作品だったのかもしれない。ちょっと普通ではない、独特の料理ー。名付けて婆の【哲学料理】。精一杯の敬意を込めてー母の日や祖母の日には足りない✿拙い文章でー。

〜〜〜〜〜〜〜

 私が幼い頃から、母は働いていて、私は二

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【現代詩】『桃 源 郷』

【現代詩】『桃 源 郷』

『桃 源 郷』

ー余所余所しげに眉を描き
       馴れ馴れしげに紅を塗るー。

得も知れぬーさくらん坊ーを食(は)み出た前歯で
囓ってみれば
知られたくもない鈍色の種子が
舌(の)上に切なく(、)取り残される( )ー。

=そろそろ私が〆要らなくなる頃=

日増しに駄々黒くなった√甘蕉の斑点
ー神様模様の心を抱いたー優しいお前が
態(わざ)と躓(つまず)き、振り仮名を其処に添えておいて呉(

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【現代詩】『地球モノロオグ』

【現代詩】『地球モノロオグ』

『地球モノロオグ』赤黄緑紫

自分自身のご機嫌をとるかの様に
自らに恋焦がれている
身体中にザラメ砂糖を纏わせながら
自らを回る=自、転、す、る、

何時からだろうか
丸焦げになった心臓を
掻き抱いたまま生きるようになったのは
そのエネルギーを原動力に
幾度とない寝返りを繰り返している幼い俺は
誰の為でない√己の為だけ
仮にそれを=公転=と呼んでも構わないけど
知ったこっちゃない√
俺は俺の為だけ

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【エッセイ】『旅行*情緒』

【エッセイ】『旅行*情緒』

子供の頃、旅行に行く時
2つの気持ちがあった

なんで家ごと全部持っていけないの、
という気持ちと
なんで終わってしまうのに行くの、
という2つの気持ち

家にある気に入ったものや
安心なものをわざと手放して
敢えて旅行にいくことの、不思議

すぐに終わってしまう、終わったときの寂寞を既に思い浮かべることができるのに
なんで敢えて行くのだという、不思議な気持ち

〜〜〜〜〜

ポケットジョーク集で

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