やれやれ、スプートニクで捕まえて

遊1

 村上春樹はライ麦改め「キャッチャーインザライ」を書く前に、この「スプートニクの恋人」を書いたらしい。あるいは、“スプートニク”の前に「キャッチャーインザライ」だったかもしれない。どっちが先かなんてぼくにとっては大した問題じゃない。この「スプートニクの恋人」は、みごとに記念碑的な本だったから。だからおそらく、ぼくはずっとこの本をいちばん好きだと言い続けるかもしれない。

 チャイムがなって

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すごくばかなはなし『良い天気、良い景色』

人の暮らす国の遥か遠くの天の国には、美しい地上の景色が大好きな天気の神様がいました。

よく晴れた夏の日、雲一つない青空を地上から眺めるために、天気の神様は天の国から降りてきました。
「実に美しい景色だ。草木生い茂る大地はいつも良い天気でなければ」
晴れこそが良い天気だと信じて、神様は地上の国中でそのまま晴れの日を2か月続けました。
すると、人々は天気の神様に雨乞いをし始めました。
「このまま干ば

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きょうの絵とおはなし

きょうのマノアりりの絵本は ” シャンラ シャンラ”

新作の絵本2冊はそれぞれに4つのショート・ショートのお話のオムニバスになります。今日はのうちの一つ”シャンラ シャンラ ”のお話の一部をご紹介します。 

”シャンラ シャンラ ”  

長い長い脚を持つその巨大な犬たちは

真夜中のみんなが寝しずまった頃にやってきます

夜のカーテンの隙間からすーっと滑り込むようにあらわれ

そしてまた夜の

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ありがとうございます!よい1日を!
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高峰秀子「わたしの渡世日記」

「7日間のブックカバーシェア」というのがFBであり、それがわたしがこのブログをするきっかけになった。そこで知った一つの本が、高峰秀子の自叙伝「私の渡世日記」。なんだかヤクザ風の題名であるが、家にあったので早速読んでみた。

昭和を代表する大スター高峰秀子さんの語るあの時代の田中絹枝さんへのバッシングエピソードは、これは今の話か、と驚いた。色々なエピソードが現在のもやもやとした日本の空気と交差しまく

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もうこの世界にいないキミへ

そんなのないよ。
お別れも言ってない。

日曜の夜、突然この世界からいなくなったキミ。

物静かで表情をあまり見せなかったキミ。
でも時々うっすらと笑みを浮かべていたのを知ってるよ。

後輩たちから恐れられていたキミ。
でもキミの周りの人たちのことを心から愛していたのを知ってるよ。

いろんな悪さをして遊んできたキミ。
でも誰よりも責任感があったことを知ってるよ。

海が大好きだったキミ。

祭り

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ありがとう^^

小説「ビューティフルビューティフルネーム」第十三話

六年生に進級すると瀬崎は学級委員長になりました。春がうしろに行って、夏もまたうしろにゆけば、瀬崎はいつからかジーパンを穿くようになり、秋になるとその上に厚手のチェックのシャツを着ることが多くなりました。近づく修学旅行の現地でのバス移動中にレクリエーションで歌う曲をみんなで決めようと、彼は黒板を背負い息巻いています。グリーングリーンを歌おうというファンタジーな意見があったことを僕は忘れません。十二歳

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やっほぉ〜い( ´ ▽ ` )
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【新連載】真夜中の森を歩く 5-1

ミツロウの退学が正式に決定した。前田さんはミツロウの話を丁寧に聞き、最後まで高校に行く意義を諭した。しかしミツロウの意思は変わらず、前田さんの誠意もそれを変えることはできなかった。ミツロウの退学を伝える前田さんに父はなにも言わなかったが、その顔には明らかな侮蔑の色が浮かんでいた。

同級生が二年生へと学年を一つ上がると同時にミツロウは社会的に何者かわからない人間になった。学校へは退学の前からほとん

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励みになります。ありがとうございます

noteコント『箱の中身はなんでしょね?』

『続いてのコーナーは、箱の中身はなんでしょね!!』

MCのタイトルコールに答えるように、 若手芸人の群衆が盛り上がる

MC「ではこのゲームに挑戦したい人! ?」

若手芸人達が元気よくアピール

MC「誰にしようかな?」

更に勢いよくアピールする若手芸人軍

そのなかで唯一アピールをしていない芸人・ライチ

MC「では、挑戦してもらうのは、ライチ!」

ライチ「ちょっと勘弁してくださいよ〜」

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彼女と彼女の私〜断章

――幸福とは何か?

安定した職に就き、結婚して子供を作り、子育ての慌ただしさの中で人並みの人生を送ること。

広く世間一般に信じられている、幸福の形ーー。

多くの人々は、幸福へと至る唯一の道であると考えている。

ゆえに母は、
成人した子供がいつまでも結婚しないと、早く結婚しろと口煩く言い続けることになる。

結婚こそが、幸福へと至る唯一の道であると考えており、子供の幸福を願うからこその行動と

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あなたが他人軸なのは〇〇が言えないから。

今でこそメンタルトレーナーとして自己肯定感について発信しておりますが、数年前を振り返ると、

「自分なんて…」
「私にできるはずがない…」
と自分を責めて責めて責め続けていました。

こんな自分を変えたいと心の底から思っていました。

あのときの自分に今の自分からメッセージを送れるとしたら…?

というメッセージを今回は送ろうと思います。
自己肯定感の高い29歳の私が、
自己肯定感の低い20歳の私

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