秋永真琴

北海道で小説をやっています。商業作品に「眠り王子と幻書の乙女」「ワンド オブ フォーチュン」「怪物館の管理人」「ブラッド・ナイト・ノワール」など。 【mail】sorcery@hotmail.co.jp
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秋永真琴の小説

※主にAmazonにリンクしていますが、各ネット書店で取り扱っていますので、お好きなところでどうぞ 【商業出版】 「Genesis 一万年の午後 創元日本SFアンソロジー」収録 …

何の植物の種なのかはわからない。とにかくそれは〈種〉と呼ばれ、わたしたちの街でひそかに流行り始めている。流行っていることをわたしなんかが知っているのだから、本当…

酔いざまし

昼過ぎに学校に着いて、まっすぐ保健室を訪れる。  あいかわらず、世界の果てみたいに虚ろな雰囲気だ。窓から射しこむ太陽の光も、生命力を失ってただの白い影と化してい…

海を泳ぐ

中学生以下は無料だったので、よく美術館に行った。  タダで、長くいられる避難場所。最初はそれだけのことだった。  セーラー服、眼鏡の冴えない中学生が、毎週のように…

フォトジェニック

章子が帰ってこない。  彼女が僕の部屋にときどき泊まるようになって二ヵ月が経つ。来る予定なのに連絡もなく来ないこともたびたびあり、そういうひとなのだと受け入れて…

大切な自分より大切な

自分を、自分より大きなものに捧げる気持ちって、大切だと思うんです。  例えば、素晴らしいアイドルやアスリートを推すときの、このひとが憂いなく輝いている姿を見守る…