『ロッコク・キッチン』 食の記憶を探して 国道6号線を行く
少し前になるけれど、福島県の双葉町と大熊町における2週間の滞在作品制作を終えた。『ロッコク・キッチン』というプロジェクトで、キッチンや食を通じて、暮らしを紐解きつつ、一冊の本と映画を作っていくというなかなかの長期プロジェクトだ。ロッコクとは、仙台から日本橋まで続く国道6号線のこと。まずはロッコク沿いの町に住む人々に呼びかけ、食にまつわるエッセイを募集するということろからプロジェクトは始まった。通常私は、自分が取材して書くという立場なのだが、今回は他の人が書くものをぜひとも読ん