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「空をゆく巨人」感想のご紹介
「空をゆく巨人」が発売して一ヶ月が経ちました。
週刊誌や新聞などにいくつか書評も出てきて、少しずつ「空をゆく巨人」も、滑走路を飛び立てるかな?という感じもしてきました。
noteやブログ、ツイッターでたくさんの感想をいただいていますので、まとめてご紹介したいと思います。そして、いくつもの書店で大きく展開いただき、本当にありがとうございます!それぞれ、お礼メッセージも書かせていただきました。ぜひ
全文公開を終えて。夢の見方を忘れた人へ
先週の金曜日、ついに『空をゆく巨人』の最終章(15章)とエピローグが公開され、私の全文公開チャレンジが終わった。これは、私と集英社出版チームの共同の試みだった。
果たしてどれくらいの人が読んでいたのか。どんな感想を持ってくれたのか。またそれについてはゆっくり解析・報告してみたい。その前に。
先日、この全文公開についての週刊誌の方から取材依頼があった。その依頼メールには、「作家が受賞作を発売前に
全文公開『空をゆく巨人』 第六章 時代の物語が始まった
第16回 開高健ノンフィクション賞受賞作『空をゆく巨人』(集英社)をnoteで全文公開中。今回は第六章です。
第六章 時代の物語が始まった(いわき・一九九三年)海に火を走らせる
「志賀さん、藤田さん、せっかくだから、しばらくいわきに住んで作品をつくりたいと思います」
「それ、いいですね。では、家を探しましょう。どんな家に住みたいんですか?」
「山の上にあって、海が見える家がいいです。庭では菊の花
全文公開『空をゆく巨人』 第五章 ふたつの星が出会うとき
第16回 開高健ノンフィクション賞受賞作『空をゆく巨人』(集英社)をnoteで全文公開中。今回は第五章です。
第五章 ふたつの星が出会うとき(東京・一九八六年)ゴムの香りがする国で
「きついゴムと香水の匂いに驚いた」
一九八六年、成田空港に初めて降り立ったときのことを、蔡は三〇年後の雑誌インタビューでそう思い出している。
ゴムと香水か、なるほどなあと感じた。当時の日本といえばゼネコンが日本
全文公開『空をゆく巨人』 第一章 生まれながらの商売人
第16回 開高健ノンフィクション賞受賞作『空をゆく巨人』(集英社)をnoteで全文公開中。今回は第一章 です。
第一章 生まれながらの商売人(いわき・一九五〇年)ドジョウと手裏剣
子どものころ志賀は、眠りにつく前に父の話を聞くのが楽しみだった。父、忠之の話のバリエーションは多くなく、毎回三つの物語を繰り返し話したそうだ。なかでも、好んでリクエストしたのは、「わらしべ長者」に似た話だ。
「あれは