てっちー@妄ツイ

妄ツイなるものを書かせていただいております。 スキしてくれたら赤飯を炊いて喜びます。

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  • 中編まとめ

  • 凡豪の鐘

    一人の才能を失くした高校生の小説家と、夢を追う少女達の物語。 読み方は「ぼんごうのかね」です。

  • 秘密罪 

    一人の不幸な少年と、それを取り巻く四人の少女の物語

最近の記事

義姉で推しの飛鳥さんの本音を聞いた日。

飛鳥:私、部屋で食べるから。 〇〇:え、あ...はい。 バタンッ 僕の義姉の飛鳥さんは、夕飯を持って自室へと消えていく。 いつも怒っているのか、顔を赤くしながら。 〇〇:はぁ.... 何故こんな状況に... ==================================== 1ヶ月前 〇〇父:〇〇。大事な話があるんだけど、いいか? 〇〇:なに?そんな改まって。 〇〇父:お父さん....再婚することになりました! 〇〇:うぉお!まじで!? 小さい頃

    • 妹が一日だけ姉になりました。

      〇〇:誕生日おめでとう!理子! 理子:あーりーがーとー! りーの誕生日覚えてたんだ! 〇〇:当たり前だろ笑 誕生日一緒なんだから。 双子として生まれた僕と理子。僕の方が先に生まれたから僕が兄で、理子が妹。 〇〇:誕プレありがとうね。理子は誕プレ何が良い? 理子:えーっと...りーはねー・・ ==================================== 学校 理子:はい!これお弁当! 〇〇:お、おう ありがとう。 理子:じゃあ、また昼休みね!

      • 彼女が積極的になったのには可愛すぎる理由があった。

        〇〇:好きだよ。さくら。また明日。 さくら:んにゅう// わ、私もモゴモゴ 〇〇:ん? さくら:な、なんでもない!ばいばい!// 〇〇:じゃあね〜。 今日も楽しいデートだった。いつも通り彼女のさくらの行きたい場所と、僕の行きたい場所を一箇所づつ回る。別れ際に好きを伝えてから帰る。これが僕の中のルーティン。 ==================================== 大学 清宮:おっはよ〜!〇〇! 〇〇:おう、清宮。今日も元気だなぁ。 清宮

        • これまでのことと、これからのこと。※作品ではありません。

          どーもどーも。てっちーです。段々と春も近づいてきまして、東京の方ではもう春なのかも知れませんが僕が住んでる場所はまだまだ寒いので冬ということにしておきましょう。 まずは「凡豪の鐘」読んでいただきありがとうございます。いやー....長い!59話は長い!ここまで長く続くと思いませんでしたねぇ..。 前作の「秘密罪」が少し反響が多くてですね。中々に今作は練り込みまして伏線を回収するのが大変すぎました。 色んな方に見ていただいて、本当に嬉しい限りです。 ここいらで僕が妄ツイを

        義姉で推しの飛鳥さんの本音を聞いた日。

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        • 中編まとめ
          7本
        • 凡豪の鐘
          59本
        • 秘密罪 
          52本

        記事

          凡豪の鐘 最終話

          は?.....なんだこれ。は? 美月:私にさ、小説見せてよ! 鳥肌が立った。俺の目の前で故人が演技をしている。そっくりさんでもない、モノマネでもない。そして俺の目の前にいる奴はハッキリと言ったんだ。「山下美月」....と。 「なんだこの人!めっちゃ可愛くね!」 「演技めちゃくちゃ上手い!」 「ん?文豪先生の様子、なんかおかしくね」 チャット欄は盛り上がりを見せていた。〇〇は体を動かせない。だが、黒目だけを動かして隣の律を見る。 律:..............。

          凡豪の鐘 最終話

          凡豪の鐘 #58

          司会:では登場していただきましょう。文豪先生です! パチパチパチパチパチパチッ 割れんばかりの拍手と写真のフラッシュで袖から出てきた俺は目を瞬かせる。 ステージ中央まで行き、すでにそこに佇んでいる人物と握手を交わす。 律:よろしく....ぶふっ笑 〇〇:笑ってんじゃねぇよ笑 「おおっ!....あれが文豪先生か...若いな..」 「まだ20代前半とかじゃないのか?」 「それなのにあの作品量....凄まじいな..」 司会:えー、ではこれより、文豪先生と五百城律監督によ

          凡豪の鐘 #57

          ガラガラガラッ 一旦扉の前で立ち止まる時間も鬱陶しいと思って、すぐさま扉を開いた。 〇〇:お呼びでしょうか、お姫様笑 美月:ぷっ笑 なにそれ笑 そんな事思ってないくせに笑 〇〇:家主様だったな笑  美月:声大きいって!......早く外行くよ。 〇〇:......足、うごかねぇのか? 美月:動くけど、車椅子で行きたいの。練習練習。 〇〇:........わかった。 美月:看護師さんに見つかったら怒られるから、バレないように押してね? 〇〇:わかったよ笑

          凡豪の鐘 #56

          〇〇:うぁあ......グスッ....あぁぁあああぁ... 無意識に脳が避けていたものに真正面に向き合う。そうなると激流となって流れ込み体が弛緩していく。蓋が外れると、後はもう止める術はない。 蓮加:.........ギュッ 〇〇:うぁ..... 蓮加は〇〇を抱きしめた。 蓮加:大丈夫....私達がついてるから。何があったか....話してくれる? その声はどこまでも優しかった。 〇〇:.........うん... 〜〜 〜〜 〇〇は話した。1週間前に起

          凡豪の鐘 #55

          シューーーー ゴトンゴトン 景色が移り変わってゆく。新幹線というのは、こんなにも早いモノなのか。修学旅行の時とは段違いのスピードで進んでいる気がする。 懐かしい景色が近づいてくる。今までいた町が、もう遠い記憶に感じる。意図的に遠い記憶にとして仕向けているのだろうか。 気を抜くと、あの家での思い出がひっきりなしに頭へ流れ込んでくる。 美月:...................... 新幹線の車窓に目を向けながら、頬には一筋の涙が流れ落ちた。 ===========

          凡豪の鐘 #54

          ガッ ガッ 〇〇:お、来たな。 部室の扉がガタガタと揺れている。 ガラガラガラッ 律:おらぁぁ!! 〇〇:ナイスー 律が無理矢理扉をこじ開けた。 律:やっぱり悠真達来てたぞ......まぁ俺がボコったけど。 〇〇:やっぱりか....なんで俺達が和僧って気づいたんだろうな... 律:あー......たぶん俺のせい。 "俺"の妹に手出すんじゃねぇぞって言っちゃった。 〇〇:バッカだなぁ笑 律:.....って!そんな事より!早く体育館行くぞ!今から準備すれば間

          凡豪の鐘 #53

          エンプティシェル症候群 日本名 抜け殻症候群。これは後になって付けられた病名だ。詳しい事はよくわかっていない。治療法も、何もかも。ただこの症候群になった人はもれなく、抜け殻のように物言わぬ人の形をした人形になってしまう。 祐希の症状は次の通りだった。それは突発的に身体のどこかの感覚が突然無くなること。耳や視覚、味覚でさえも突然に消え失せる。そして少し時間が経てば再びその感覚を取り戻す。 厄介なのが、四肢にまで影響が及ぶということ。足の感覚が無くなれば、なにもない所でも転

          受付嬢の大園さんに見透かされて溶かされた。

          上司:おいー。〇〇が作った資料、ミス多いぞー? 〇〇:すみません!以後気をつけます! 上司:疲れてんのか? 〇〇にしては珍しい.....でも、ミスは良くないぞー。 上司が眼前でごちゃごちゃと説教を垂れている。まぁ、オフィス内ではよく見る光景だ。 上司:ま、今後気をつけるように。 〇〇:はい。すみませんでした! 一応、頭を垂れてから自分のデスクに座る。 後輩:す、すみません....本当は僕が作った資料なのに... 〇〇:ん?あぁ、大丈夫だっての笑 お前はミス気に

          受付嬢の大園さんに見透かされて溶かされた。

          凡豪の鐘 #52

          〇〇:................ 祐希:ねーねー、好きな食べ物なにー?私は沢山あるなー。嫌いな食べ物は牛乳! 〇〇:.....飲み物じゃねぇかボソッ 祐希:あ!やっとなんか話した! 部活は強制じゃなかった為、別に入らなかった。誰もいない教室に放課後残って小説を書く。そう決めていたのに.... 〇〇:だー!お前しつこいっての! 祐希:えー?お話しようよ〜。 何故かこいつ、与田祐希が付いてくる。静かに一人で書きたいってのに.... 〇〇:お前と話すことなん

          凡豪の鐘 #51

          美月:〇〇。ご飯できたよ。 〇〇:............... 美月:〇〇? 〇〇:.....ん?...あぁ、ごめん。 ベッドから起き上がって、食卓へ向かう。脳裏に焼きついて離れないのは、文化祭で見た真凛と悠真の姿だった。 〜〜 美月:............ソワソワ 〇〇:.......なんでそんなソワソワしてんの。 美月:へっ? ......ソワソワしてた? 〇〇:うん。飯の時間ずっと。 二人は食後にコーヒーを淹れて飲んでいた。 美月:ちょっと緊張

          凡豪の鐘 #50

          文化祭まで後一週間。生徒らは本格的に準備を始める。運動部はクラスの出し物だけだが、文化部は自分の部活も並行して行わなければならない。 でもそれが楽しい。むしろ準備期間が一番楽しいんだ。 〇〇:はぁ........ 楽しいムードとは一変して暗い男が一人。 美波:演劇....上手く行ってないの?ボソッ 〇〇:............まぁなボソッ あの日以降、〇〇は練習に参加していない。というより、美月を視界に入れないようにしていた。 美月:ねぇ.....〇〇大丈

          凡豪の鐘 #49

          〇〇:まじで無理言ってごめん。 律:いいよ笑 楽しいし。荷物そこ置いといてー。 〇〇:さんきゅ。 〇〇は五百城家にお邪魔していた。お邪魔と言っても、今日から何日間も住む事になるのだが。 律:茉央も喜んでるし.....でも急になんで? 〇〇:あぁ.....ちょっとなな姉がな・・ 〜〜 昨夜 〇〇:なんで俺がこの家を出て行かないとダメなんだ。 〇〇は七瀬から、この家を出る事を提案された。訳がわからなかった。 七瀬:私もこの小説読んだんやけどさ、〇〇とこのヒロイ