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凡豪の鐘

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一人の才能を失くした高校生の小説家と、夢を追う少女達の物語。 読み方は「ぼんごうのかね」です。
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記事一覧

凡豪の鐘 #1

凡豪の鐘 #1

小説とは、作者の構想を元に、作中の人物・事件などを通して、現代の、または理想の人間や社会の姿などを、興味ある虚構の物語として文体で表現した作品である。

そして小説家とは、その小説を書くことを職業にしている人のことである。

現代では、純文学、大衆文学、ライトノベル、様々な形態がある。

小説は書こうと思えば誰でも書けるものであるが、小説家になれる確率は

わずか0.1%以下である

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凡豪の鐘 #2

凡豪の鐘 #2

〇〇:...いくら春になったからって4月の夜はまだ寒ぃぞ...

〇〇:なんで...なんでこんな田舎で野宿しなきゃいけないんだぁぁぁぁぁ!!

街頭もない田舎の神社。星が煩く輝き散らす空の下で一人、〇〇は野宿をしていた。

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数時間前

〇〇:俺、帰る家ねぇわ。

律:は?

〇〇:いや、これ見て。

〇〇はポケットからスマ

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凡豪の鐘 #3

凡豪の鐘 #3

〇〇:こんなとこで何してんだよ!蓮加!

蓮加:こっちのセリフよ!

美月:え?〇〇君と蓮加って知り合いなの?

蓮加:まぁ....

〇〇:こんな古本屋で何してんだよ。

茉央:何って...〇〇ほんまに覚えてないん?

〇〇:え?

するともう一人、階段から降りてくる音が聞こえる。

??:なんだ、蓮加。騒がしいぞ、迷惑な客でも来たか?

降りてきたのは老人。真っ白な髭を生やし、髪も白髪である。

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凡豪の鐘 #4

凡豪の鐘 #4

美月:ふんふーん。今日は親子丼とお吸い物にしよ。

家の中で一人夕ご飯を作る。外はもう暗くなっていた。

美月:あ、エサあげないと。

夕飯作りを一旦中断し、小皿に猫の餌を出す。

美月:はーい。ライ君、ご飯ですよー。

そう呼びかけると、ライは、一心不乱に餌を貪る。その様子を美月はずっと見ていた。

美月:はぁ...可愛いぃ。 

頭を撫でる。少し嫌な表情を見せるが気にせず、また食べ始めた。

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凡豪の鐘 #5

凡豪の鐘 #5

カーテンの隙間から差し込む光で目を覚ます。

〇〇:んぁ.....今何時だ....うぉあ!10時!完全に遅刻じゃねぇか!

ベッドから飛び起きて制服に着替える。急いで部屋を出ると、テーブルの上には置き手紙があった。

「何か食べてから学校行った方がいいよ。また倒れられたら困るから」美月

〇〇:.......起こせよ...。

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凡豪の鐘 #6

凡豪の鐘 #6

記者1:おいおい、緊急すぎないか?

記者2:まぁな。でも仕方ないだろ。こんなビッグな対談見られねぇよ。しかも生中継だろ?異例中の異例だよ。

鐘音 天先生と井上選手の緊急対談。こんなビッグな対談は他になかった。

井上選手とは、現野球界で最高の選手であり、去年のWBCでも世界一に大いに貢献。来年はメジャーリーグへの進出が確定的であり、予想契約金は日本円で500億円にまで昇ると言われている。実の父

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凡豪の鐘 #7

凡豪の鐘 #7

気がついたら家を飛び出していた。無性に走りたくて

今の自分のままではいたくなくて

いられなくて

どうしようもないこの感情を足にぶつけるしかなかった。

走って走って走って、辿り着いたのは、海だった。

砂浜に足を踏み入れる。一歩一歩足跡を残しながら海へと入る。

膝下まで来る波に足を取られそうになりながらも、泥濘をしかと踏み締め体勢を整える。服が濡れることなど、どうでも良かった。

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凡豪の鐘 #8

凡豪の鐘 #8

〇〇:今....5時半か。もう居たりすんのかな。

蓮加:まだじゃない?最近行ってないからわかんないけど。

2人で夕暮れに染まる道を歩いていく。

蓮加:....な、何気に2人で帰るの初めてだね。

〇〇:ん?そうだったか? 

蓮加:う、うん//

〇〇:.....なんかお前おかしいぞ? 変なもんでも食ったか?

蓮加:うっさい💢 ......あんたさぁ、東京で何してたの?

〇〇:東京では

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凡豪の鐘 #9

凡豪の鐘 #9

〇〇:全然ダメ。そんなんで女優になんてなれるか!

美月:そんなの言われてもわかんないよ!もっとちゃんと教えて!

〇〇:教えるっつったってなぁ....

〇〇がリビングのソファに座り、その前で美月が一冊の小説を持ちながら騒いでいる。

なぜこんな状況になったかと言うと......

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数分前

美月:女優になりたいの!!

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凡豪の鐘 #10

凡豪の鐘 #10

〇〇:あ、アイドル?

茉央:...........あかん?

〇〇:....ぷっ....あはははははははは!

茉央:な、なんで笑うん!?

〇〇は職員室の前で大声を出しながら笑っていた。

先生1:おい!うるさいぞ!静かにしろ!

〇〇:あっはは笑 あぁ、すんません。

先生は扉を開け、注意を促した。

茉央:......笑わんといてって言ったやん...

〇〇:ごめんごめん笑 4人もいるなん

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凡豪の鐘 #11

凡豪の鐘 #11

ダイニングテーブルには、美月と〇〇。美月の隣には急な来訪者が座っている。

美月:え、え、えーっと....その..サ、サインとか貰っても.....

七瀬:そんな緊張せんでもええよ? それにしてもあんた.....かわええなぁ...

美月:へっ!?

〇〇:(何だこの状況....)

何故こんな状況になったかと言うと......

〜〜

〇〇:早く離せって!

七瀬:冷たいなぁ。

美月:ちょ、

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凡豪の鐘 #12

凡豪の鐘 #12

GW最終日

七瀬:よし!じゃあ私は帰る。

〇〇:結局最後まで家でダラダラして.....ほら早く帰れ。

七瀬:もう....冷たいなぁ。まぁ、また夏に可愛がってあげるからな?

七瀬は〇〇の頭を撫でた。

〇〇:やめろっての//

七瀬:ふふ笑 かわええなぁ。じゃ、美月ちゃんもまたな?

美月:はい!

七瀬:あと......演技が上手くなる方法忘れたらあかんで?

七瀬は美月に目配せをした。

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凡豪の鐘 #13

凡豪の鐘 #13

〇〇:ぐがー.....すーっ.....ぐごーっ......んぅ....

先生:ううんっ!💢

先生が大きな咳払いをする。

〇〇:ふがっ! んぅ.....。

一番後ろの席で、机に足を乗せ、教科書を顔に乗せ仰向けで寝ていた傍若無人な男は目を覚ます。

先生:....授業はしっかりと聞くように....。

男1:あれ?なんか今日先生優しくね?ボソッ

女1:うん、いつもだったらもっと怒るのにホ

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凡豪の鐘 #14

凡豪の鐘 #14

6月を目前にして、梅雨入りも目前。嫌な湿気を帯びた空気が身を覆っていく。

奈央母:奈央ー? 今日も学校行かないのー?

奈央:.......うん。

奈央母:なにがあったか分からないけど....落ち着いたらちゃんと学校行くのよー?

奈央:.....わかってる。

親友を裏切ってしまった。その罪悪感でもう家から出る気にさえなれない。自分の事が情けなくて仕方ない。恐い。

ピンポーン

自責の念に

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