本当に気が滅入る。良い人間って、何だろうと考える。どうしたら、少しでもマシな自分になれるのだろうか。メールが読まれなくなって、一か月以上。最初は悔しい気持ちもあったけれど、今はとにかく虚無。色んなことが馬鹿馬鹿しくなって来た気がする。僕の存在価値、市場価値って、何なんだろう。
大知とLINEで 「大好き」 「私も大好き」 「愛してるよ」 「私も…」 なんて毎晩のようにイチャイチャしてるけど、心は大知のところにない。 大知だって本気で言ってるわけじゃない。 お互いに茶番だとわかってる。 だから時々「この時間、なんなんだろう…」って、虚無ってる。
ニーチェが言った「深淵」とは「虚無」のことである。 彼は「深淵を覗く者は深淵と化す」とも言った。 虚無空間の中で物質界の足場が消失して方向性をも消滅した。 これは唯物論的世界観の限界であり、それ以上でも以下でもない。 一個人の限界であり、人間の限界ではない。
個人が「虚無」に至る事は出来ても「虚無観」を打破するのは容易ではない。 これは自らが「虚無体験」しなければ理解出来ぬことである。 真の「虚無体験」をすれば「霊界参入」する。 最も魂の準備が出来ていない「魂」は怖れを抱き、引き返すであろう。