福田尚弘

西東京。晩年を彷徨う放蕩おやじ。趣味嗜好→文学・映画、お酒・カラオケ、野球・麻雀など。…

福田尚弘

西東京。晩年を彷徨う放蕩おやじ。趣味嗜好→文学・映画、お酒・カラオケ、野球・麻雀など。難解そうな作家を中心に、解りやすい「入口」を提案します。著書「サクサク身につく 大人のための語彙力」(リベラル社)、「中学受験必須 難語2000」(アーバン)他。

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  • にっぽんのことば

    日本の作者たちによる名言や俳句、短歌、詩などです。

  • 作家たちの「入口」・(年代順)

    国内外のとっつきにくそうな作家や難しそうな作品の、分かりやすい「入口」をご提案します。

  • ROCK & POP CLASSICS 今日の一曲

    1960~70年代を中心に、熟成されたロック・ポップスの名曲をそろえました。

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1千万年後のどこかへ            

国内外の文学を中心とした、古今のアーチストたちによる作品やことばを、お気楽にティスティングして下さい とっつきにくそうな文学作品・作家を中心に、広く・浅く・時には深く、、、その「入口」を分かりやすくご案内します。 一見、難解そうな作家や作品でも、なじみやすい「入口」から入ってみると、その世界への視界が案外スムーズに開けてゆくことがあります。 Note初心者ではありますが、挫折が多かった自分自身の読書経験もふまえて、「どこから読めば入りやすいのか?」を僭越で稚拙なのですが

    • ♡今日のひと言♡バーナード・ショー

      バーナード・ショー(1856- 1950~アイルランド・文学者、政治家) ヴィクトリア朝時代から近代にかけて活躍、53本もの戯曲を残し、「他に類を見ない風刺に満ち、理想性と人間性を描いた作品を送り出した」として1925年にノーベル文学賞を受賞した。 代表作「ピグマリオン」(1912)は、オードリー・ヘップバーン主演の映画「マイ・フェア・レディ」の原作として知られている。

      • ♡今日のひと言♡アニエス・ヴァルダ(改訂)

        アニエス・ヴァルダ(1928‐2019~ベルギー・映画監督、脚本家、写真家)1954年にアラン・レネらとともに発表した実験的映画「ラ・ポワント・クールト」がヌーヴェルヴァーグ※の先駆的作品として脚光を浴び、「幸福(しあわせ)」(1965)で監督としての評価を決定づけた。その後、「歌う女、歌わない女」(1976)がイタリアの国際映画祭でグランプリを受賞、「冬の旅」(1985)でベネチア国際映画祭金獅子賞を獲得した。 他に「落穂拾い」(2000)、「アニエスの浜辺」(2008)、

        • ♡今日のひと言(短歌)♡石川啄木(改訂)

          石川啄木(1886‐1912~岩手・詩人、歌人) 中学中退後に上京、処女詩集「あこがれ」(1905)で将来を期待されたが、生活に恵まれず職を求めて北海道他を放浪。再び上京後、歌集「一握の砂」(1910)を刊行し、近代短歌に新領域をひらいた。後に社会主義に目ざめるが、貧窮のうちに結核により26歳の若さで死去した。死後に歌集「悲しき玩具」が出版された。

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          耽美主義文学の入口「ナイチンゲールとばら」~オスカー・ワイルド(改訂、ネタバレ有)

          オスカー・ワイルドは、「耽美派」の筆頭として挙げられる作家です。 耽美(唯美)主義とは、19世紀後半に西洋で発達した芸術思潮の一つで、その時代の主流であった写実主義に反して「美しさ」に最高の価値を置くものです。 それは「美に耽(ふけ)る」の文字通り、常識にとらわれず美しさをとことん追求する姿勢ですので、一線を超えて非道徳的になったり残酷になることが多く、そこが魅力でもあります。 その特徴が顕著な「サロメ」などで知られるワイルドですが、「幸福な王子」(1888)をはじ

          耽美主義文学の入口「ナイチンゲールとばら」~オスカー・ワイルド(改訂、ネタバレ有)

          ♡今日のひと言♡ 新美南吉

          新美南吉(1913―1943 愛知・児童文学者) 10代の末にすでに『赤い鳥』に「ごんぎつね」その他が掲載された。1932年(昭和7)東京外国語学校英語部入学、小説、童話、童謡を書く。卒業後、貿易商に勤務したが喀血で帰郷。不遇な時代を経て、38年安城高等女学校教諭となる。また巽聖歌編の『新児童文化』に「川」「嘘」などを発表。41年『良寛物語・手毬と鉢の子』を、42年第一童話集『おぢいさんのランプ』を刊行。同年5月には「牛をつないだ椿の木」「百姓の足・坊さんの足」ほか数編の傑

          ♡今日のひと言♡ 新美南吉

          「闇の奥」" Heart of Darkness "J.コンラッド(改訂)~映画「地獄の黙示録」

          今回は「モダニズム文学」の簡単な説明と、その先駆の一例として、コンラッド作「闇の奥」を取り上げます。 また、同小説から翻案された映画「地獄の黙示録 "Apocalypse Now"」にも、最後に少し触れておきます。 Apocalypse Now「地獄の黙示録」 監督・脚本 F.F.コッポラ(1979アメリカ) 「読みづらさ」で名を残す奇書「闇の奥」は、ポーランド出身のイギリス作家ジョセフ・コンラッドによる中編小説です。 この作品は、今日でも、「英語で書かれた名作ランキ

          「闇の奥」" Heart of Darkness "J.コンラッド(改訂)~映画「地獄の黙示録」

          ♡今日のひと言(短歌)♡穂村弘②

          穂村弘(1962‐ 北海道〜歌人、詩人、批評家、翻訳家) 1990年、『シンジケート』で角川短歌賞の次点となり、デビューした(俵万智『サラダ記念日』が同年の受賞)。以降、現代短歌を代表する歌人として評論、エッセイ、絵本など幅広く活躍。『短歌の友人』(2007)で第19回伊藤整文学賞、連作「楽しい一日」で第44回短歌研究賞、『鳥肌が』(2007)で第33回講談社エッセイ賞、『水中翼船炎上中』(2018)で第23回若山牧水賞を受賞。歌集に『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』(

          ♡今日のひと言(短歌)♡穂村弘②

          中世フランス、冬の終わりの恋物語「オーカッサンとニコレット」~作者不詳(改訂)

          恋の歌人たち、宮廷詩人「トルバドゥール」 1000年に及ぶ「暗黒時代」とも呼ばれた中世ヨーロッパですが、その終盤には徐々にルネサンスの曙光がさしてきます。 12世紀ごろになると、南フランスで「宮廷文学」が流行しました。 それは、宮廷に雇用された騎士の中で、才能のある者が詩をつくり、王侯貴族の前で披露したものでした。 彼らは「トルバドゥール」(宮廷詩人)と呼ばれていました。 騎士道精神にのっとり、女性を高貴な存在として崇め、その人にとこしえの愛を捧げる・・・彼らはそのよ

          中世フランス、冬の終わりの恋物語「オーカッサンとニコレット」~作者不詳(改訂)

          カート・ヴォネガットに届いた、ある少年からの手紙(頭木弘樹さまの記事を中心に)

          『絶望名人カフカの人生論』(新潮文庫)をはじめとする、多くの著書で知られる「文学紹介者」頭木弘樹さんによる記事の紹介です。 ある日、作家カート・ヴォネガットの愛読者である14才の少年から一通の手紙が送られて来ました。そこに書かれていた上掲の言葉に、ヴォネガットは大きな感銘を受けたと言われています。 以下は、このエピソードをはじめとした、頭木さんの「愛」にまつわる記事です。自分は目から鱗が落ちました。 5分で通読できますので、この名文をぜひ。 ―――――――――――――

          カート・ヴォネガットに届いた、ある少年からの手紙(頭木弘樹さまの記事を中心に)

          ♡今日のひと言♡フョードル・ドストエフスキー(改訂)

          お時間ございましたら、ぜひ、こちら(ドストエフスキー早わかり)をご一読下さい ⇓⇓⇓ フョードル・ドストエフスキー(1821-1881~ロシア・小説家、思想家) 19世紀後半のロシアを代表する文豪の一人。代表作に『罪と罰』『白痴』『カラマーゾフの兄弟』など。キリスト教の立場から、人間存在の根本問題を追究した重厚な名作群を残した。

          ♡今日のひと言♡フョードル・ドストエフスキー(改訂)

          ♡今日のひと言♡マハトマ・ガンジー~再掲

          マハトマ・ガンジー(1869- 1948~インド・政治指導者、宗教家) 「インド独立の父」として知られる。「非暴力、不服従」によるインドの独立に成功。この思想は、植民地解放運動や平和主義的手法として、 世界に大きな影響を与えた。

          ♡今日のひと言♡マハトマ・ガンジー~再掲

          ♡今日のひと言♡釈迦(ブッダ)~再掲

          釈迦(ブッダ)(紀元前5~7世紀頃 北インド・仏教の始祖) 29才で出家。様々な人や事件に遭い、修行を重ねてブッダ(目覚めた人)となり、インド全土に自らの教えを説き広めていった。 仏教は紀元1世紀ごろに中国に入り、6世紀には日本に伝わった。 堅い岩山が 風に揺るがないように 賢者は 非難にも賞賛にも動じない。 Even as a solid rock is unshaken by the wind, so are the wise unshaken by praise

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          かくれた名曲(と思う曲)の掘り起こし①~Aquarium in Tears/ 1986オメガトライブ

          ペントハウスの 窓に射す街の灯で 君抱きしめた 悲しく泳ぐ人魚が 映ってる ガラスの中に・・・ ・・・君のいない長い夏が始まる 作詞 売野雅勇 作曲 和泉常寛 (1994) カルロス・トシキ時代の曲です。傷口にしゅわっと(⌒∇⌒)

          かくれた名曲(と思う曲)の掘り起こし①~Aquarium in Tears/ 1986オメガトライブ

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          ♡今日のひと言♡谷川俊太郎

          谷川俊太郎(1931~東京・詩人、翻訳家、絵本作家、脚本家) 1952年に「二十億光年の孤独」でデビュー。以降、詩作にとどまらず、さまざまな分野で活躍を続けている。受賞作品多数。代表作に詩集「六十二のソネット」(1953)、「落首九十九」(1972)、訳詩集「マザーグースのうた」(1975)など。

          ♡今日のひと言♡谷川俊太郎

          路傍のロック(&ポップス)短歌や川柳① ① こづかいを出し合い買った二枚組 さよなら兄ちゃん さよならイエロー・ブリック・ロード ② 不覚かな テスト直前 「海洋地形学の物語」購入 ③ クリムゾン Redイントロ はなうた失敗 ニッチで恐縮です(^^;青春を偲びつつ💦

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