チズ

チズの世界へようこそ! 横浜のとあるマンション10階に住んでいます。広い空が見え、一瞬…

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チズの世界へようこそ! 横浜のとあるマンション10階に住んでいます。広い空が見え、一瞬一瞬形を変える雲も ゆっくり移動する太陽も月も眺められます。そんな部屋で小説、エッセイ、詩を書いています。 俳句も少し。 あなたの心に届きますように・・ よろしくおねがいします(*^^*)

マガジン

  • 俳句幼稚園 ~弐~

    • 2,359本

    ⚜️各自note内で俳句を詠み、俳句幼稚園タグ付け&マガジン格納。⚜️【コメント欄は宝物】互いの句をコメント欄で鑑賞し高め合いましょう。(無理せず、自分のペースで) 投句時『意見(甘口・ふつう・辛口)希望』の書込みは任意。⚜️ 超初心者は、🔰マークを俳句につけて下さると有り難いです。🔰マーク基準 : これまでの投句数0〜30句程度(個人判断)🚫誹謗中傷等の発言や、一方的な意見押しつけ、相手の気持ちを推し量れない方には、マガジン退出、コメント自重をお願いすることがあります。 ⚜️退園時は、ご自身のアカウントで「マガジンから脱退する」ボタンを押下願います。⚜️《運営》白・なごみ・橘鶫・中岡はじめ・よねとも ・卯月紫乃 ⚜️責任者&問い合わせ先:卯月紫乃 ⚜️ヘダー画アポロ ラブ&ピース '23.11.

  • 10の短詩、 画像付き5つの短詩、そのほか

  • ショートショート

    ショートショートの数々、知恵を絞って書いています。

  • 俳句

    17文字に凝縮して情景を詠む。難しいけれどはまったときはスカッと爽快です。

  • 小説

    あまり長いものはありません。あなたにも同じような経験があるかも? 世にも奇妙な物語風のものも。

最近の記事

百人一首恋の巻【冬の部】

三羽烏さんが冬の恋の短歌募集中です。 皆さんも一首詠んで参加してみませんか。詳しくは👇 裏切りごと背中から君を抱きしめる           窓から覗く白い寒月 恋の終わりは切ないもの、もう離れてしまった君の心は分かっているのに それでも、背中からギュッと抱きしめれば温もりが伝わって来る。今夜のこと、思い出すたびに泣くだろうな。でも、時がたてば、懐かしさにすり替わるかもしれない・・・・背中ごしに窓をみれば寒々とした月が輝いている。 そんな光景を詠んでみました。 ****

    • 海のピ

      僕は二郎、幼稚園の象組だ。6年生の太郎兄ちゃんがサマースクールに行き、日焼けして帰って来た。海の絵を描くという宿題が出て困っている。 兄ちゃんは絵が苦手なのだ。パソコンでなら描けるのに、と描いたのが下の絵だ。 「うう~ん、絵の具で描いたんじゃないってバレちゃうなぁ、これじゃ」 そういうと絵をほったらかしにして出かけてしまった。僕が見てみると なんと、絵のなかに「ピ」の文字を発見!海の中にバーコードも見える。 これを「ピ!」と読み込んだら100点ってでるかも。お兄ちゃん、ス

      • 星王を選ぶナツ#らべあろ企画

        ラベンダーさんalohaさんの企画に参加させてください。 下の写真を見て一句です。 最初は季語「清流」を使おうかと思いましたがピンと来る句が生まれず、 「緑陰」を選びました。調べたら水車は水車だけでは季語にはならない、 そうなので緑陰の水車を素直に詠んでみました。 緑陰の水車ひたすらコトンザブン 緑の木陰で回る水車、緑を写す水面や、涼しい水の音を感じていただけると 嬉しいです。りょくいんの「ん」とコト「ン」ザブ「ン」のオノマトペで リズミカルな動きも狙ってみました。・・

        • 白ワンピの女の子

          白ワンピの女の子 とことこ走って振り返る 白ワンピの裾ふわり 嬉しくて フフフ 笑顔が揺れる 白ワンピの女の子 赤いランドセル 背負って走る 白ワンピの裾ふわり 楽しくて タタタ ステップしてる 白ワンピの女の子 大好きな人の名前 幸せの呪文のように 書いたり呟いたり 白ワンピの裾ふわり ワクワク はずんでる 白ワンピの女の子 去って行った人 追いかけたけれど 届かない 白ワンピの裾ふわり そしてしぼんだ 心ひとつ 白ワンピの女の子 跨線橋から身を投げる 白ワンピの裾

        百人一首恋の巻【冬の部】

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        • 俳句幼稚園 ~弐~
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          70本
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          40本
        • 俳句幼稚園 ~壱~('22.11.6.まで)
          7,101本

        記事

          手紙には

          手紙には心揺さぶられる。今までいろいろな手紙を受け取ったが一番印象に残っているのは、Mからの手紙だろうか。 Mは小学校から高校まで同じ学校でいわば幼馴染だった。細長い顔にメガネをかけ飄々とした風情、外見は目立たなかったが、成績は優秀でスポーツも万能だった。 中学生のころ、運動会のたびにクラス代表リレー選手になり、アンカーの赤いタスキをかけて風のように走る姿に恋心を抱いた。隠していたのに伝わってしまったらしく、彼は極端にわたしを避け始めた。当時の私はガリ勉で成績は良かったが

          手紙には

          一方通行風呂

          もうすぐ一年ぶりのデート、織姫は心がときめいていた。 天の川で身を清めようと川のほとりで静かに衣を脱いだ。あたりは深い霧・・そろり歩を進めたところで足をとられ、深みにはまってしまった。 「助けて!」 気がつくと女性が顔を覗き込んでいる。 「ああ、よかった、ワイン飲んだあとお風呂になんか入るからよ。 おねえちゃんよ、わかる?引っ越したから来て、って言うから来てみれば飲みすぎて湯あたりするなんて。全くチズったら!」 「おねえさん?」 わたしは天の川で湯あみしていたはず・・ 「姉

          一方通行風呂

          ラムネの音

          ラムネの音と言えば、ポン!シュワーだろうか。それと夜店の大きな氷水の入ったポリバケツに浸されてコン!コン!と瓶同士が触れ合う澄んだ音。 小さいころ近くのお寺の境内に年一回夜店が出て、母と出かけるのが楽しみだった。浴衣に、「三尺」という柔らかい帯をふわりと金魚のような形に結んでもらい、焼きイカの匂いを嗅ぎながら歩く。決まって買ってもらったのはヨーヨー。どきついピンク色に赤や青で波打つ線が描かれたヨーヨーは、どんなに大事にしても二日ほどでしぼんでしまったが。 急拵えの芝居小屋

          ラムネの音

          天ぷら不眠

          徳川家康は悩んでいた。徳川の世が長く続くようにあらゆる手立てをしてきたが、まだ安心できない。老いて弱って来た身体にも不安があった。 近頃ではかつて闘ってきた武将の夢をみてうなされる始末。 そんな様子を見て、側近の酒井忠次はどうしたものかと悩み、あることを思いつくとはたと膝を打った。そうだ、殿の好物を用意して食していただこう! 翌日から家康の膳に大好物の天ぷらが用意された。家康は大喜び、しかし大好物とはいえ、天ぷらだけでは芸がない。忠次は頭をひねり、翌日からあらたなメニュー

          天ぷら不眠

          #百人一首恋の巻夏

          この空は大きな傘ね君とさす相合傘のぬくもり想う 雨を眺めていると大好きだった人を思い出す。今はどこにいるのかさえ分からない人。 雨の日のデートで彼はピンクの傘を持って現れた。しばらく相合傘で歩いた後、彼が笑顔で言った。 「この傘プレゼントするよ、可愛い色だから君がずっと使うことが出来るだろう?」 「え?なぜピンクの傘持ってるの?だれか他の女の人が忘れて行ったかなにか?」 気になっていたことをズバリ聞いてしまった。 「え?そんなことまで考えるの?」 彼の困った顔。 それか

          #百人一首恋の巻夏

          復習Tシャツ

          紺地に白い文字でREVIEW(復習)と書かれているシンプルなTシャツを買った。そうよね、なにごとも復習が大事、とそれを着て英会話のレッスンに向かった。 途中の駅で、見たことのある顔を見つけた。中学時代、シャイで内向的な私を「気持ち悪い」「何考えてるかわからない」といいふらし仲間外れにしたKだ。スマホを手に颯爽とホームを歩いていたが、そのスマホがするり、と私の足元に落ちた。 とっさに私はそれをレールに向かって蹴った。大勢の人のなか、誰の仕業かわからないほど素早く。スマホはホ

          復習Tシャツ

          友情の総重量

          昼休み、パート仲間3人武田、西山、石川の会話がはずんでいる。ほぼ同い年で50代主婦、何やら深刻そうだ。 武田「もうあったま来た、うちの旦那、冷凍コロッケ出したら『こんなもん出して、ろくな料理もしないんなら出てけ!』ってこうよ」 西山「うちだってそうよ、この前よっぱらってお膳ひっくり返したもんで、お浸しのほうれん草が天井にくっついてさ、とるのに大変よ」 石川「へぇ会社でなにかあったにしても過激ねぇ」 武田「石川さんとこご主人優しい人でいいわね~」 石川「まぁ、普通だと

          友情の総重量

          先生は100歳

          フランス語の先生が100歳を迎えられました。 必死で暗記してきたフランス語のお祝いの言葉をいうと「Merci、 まぁ、こんなに生きると思わなかったのにね」と、きはずかしそうな笑顔。部屋はプレゼントされたという、大きな花束の百合の香りで満ちていました。 私のお祝いもピンクの花々をあつめた可愛い花束と、大好きと伺っていた、アップルパイ。日曜日には甥御さん一家が訪問して大賑わいだったそうです。 相変わらずの一人暮らしですが、ヘルパーさんが毎日来てくれるようになり 親戚のお医者さま

          先生は100歳

          Summertime 俳句 #らべあろ企画

          ラベンダーさんalohaさんの呼びかけで、皆さんから寄せられた夏の写真のなかから一枚を選んで句を詠む、という企画です。 けれどある日いきなり「やります」と名乗った方一覧の中の一人から何番の写真で一句詠んで、とお知らせが来る。それで俳句ができたら、次の方と詠む写真を選んでバトンを渡す、というちょっとヒヤヒヤ、でも楽しい企画です。今からでも参加したい、という方はぜひラベンダーさん、alohaさんまでお知らせくださいね。 さて、私にはすうぷさんからバトンが届きました。 すうぷさん

          Summertime 俳句 #らべあろ企画

          祈願上手

          入居したばかりのマンション入り口、突き当りの壁に「モナリザ」が飾られている。なにか違和感があったが、 「この絵に願い事をすると叶う、短い時間であれば何度も。効率的でしょう?」  管理人の言葉に、 「別れた恋人に再開できますように」とダメもとで願ってみた。 彼とは4年付き合っていたが、先が見えず心を残しながら別れた。地下鉄の駅で「じゃ」と手を振ったのが最後だった。あの駅に行ったら会えるかも しれない・・・ 夕暮れの駅に着くとなんと彼が!私は飛び降りると彼の手をつかんだ。ゴル

          祈願上手

          引っ越しました

          何と一か月以上休んでしまいました。皆さんお元気でしょうか。 段ボール35個詰め、引っ越し先で開けてどこに入れようか置こうか さんざん考えてやっと納め、一息つきました。 今度は10階ですが、南向きで広い空が眺められます。 連れてきた薔薇、ムクゲ、ゼラニウム、ベゴニア、ゴムの木、クロトン、皆元気で芽を伸ばしています。 レースのカーテンは薔薇模様のものを新調しました。 バラ色の人生が始まるように・・・ 新居での毎日は 新しい本のページをめくるよう 一ページ目は ベランダから見つけ

          引っ越しました

          変わる時

          変わる時は思いがけなく訪れる。これは紺色が赤に変わった物語・・・ 遠い日のことです。 母がわたしのワンピースを2着縫ってくれました。紺色の布地と赤色の布地を畳の上にパーッと広げ、どっちにしようかな、と言いながら、 結局3本白線の入ったセーラーカラーの同じデザインで色違いを2着。 ミシンを踏む母のそばで、もらった端切れで私はお人形のギャザースカートをチクチク縫っていました。 手先が器用で縫物上手の母の部屋は、どっしりと重いミシンの周りに、奇麗な布や糸やボタンなどの裁縫道具

          変わる時