日本の漢詩 広瀬淡窓
今回は、東京書籍の精選古典B漢文編にある日本の漢詩から広瀬淡窓を取り上げます。
広瀬淡窓(1782―1856)
は江戸後期の教育家、漢詩人、徳行家、儒学者で、豊後国(大分県日田市)の人です。教育家としては、学塾咸宜園(かんぎえん)において3081人の門弟を養成し、高野長英、大村益次郎、長三洲などを輩出しています。咸宜園の咸宜とは咸く宜し(ことごとくよろし)すべてのことがよろしいという意味で、淡窓は門下生一人ひとりの意志や個性を尊重するという想いがこめられています。その思想は