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駐在妻の憂鬱

「長い新婚旅行ですね!楽しんできてください!」
長くお世話になった会社を辞める時に後輩から
言われたひと言に、「楽しんできま〜す♡」
と答えていた約1年前。
でも、内心「なにが長い新婚旅行やね〜ん」
とポップに心の中で思っていたが
今となっては、「新婚旅行?なめてんの?」
って直接言ってしまいそうなほど、心が荒んでしまった。

駐在妻になる前は、
「妻界隈で、毎日アフタヌーンティー」「ブランドバッグめっちゃ買える♡」とか
Twitterの駐在妻にやいのやいの言うアカウントを
みて、「そんな暮らしなんだ〜」
「めちゃお気楽ハッピーハッピーハーッピー(心の猫ミーム)」
でええや〜ん、くらいしか思っていなかった。

いざ実際なってみると、
「ハァ?(心の猫ミーム)」な日々を過ごしている。

当たり前に仕事はできないから、キャリアは寸断されるし、
美容医療受けれないから、老化に抗えないし、(今までの努力パア)
息を吐くように体調は崩す、(結構しっかり目に)
カフェなんて毎日行ってたら破産するし、(円安ゥ)
友達も、親も、推しにも会えない

え?しんどすぎん?????

まだ20代なら気力体力ノリで乗り越えれそうだったけど
東京ですでに色々と築きつつあったミドサーにこの変化は
まあなかなかきつかった。

自分自身はストレス耐性もあるし、案外平気だろう
と思ってたけど、実際こっちにきてみると
今ままでの自分なんやったん?ってくらい
最初の半年は憂鬱な気分の日が多かったように思う。

手っ取り早く機嫌を取るにはラーメン

東京にいたら、自分の機嫌をとる方法はいくらでもあった。
二郎食べたり、ルミネで散財したり、伊勢丹うろうろしたり、
スタバのフラペチーノをグランデで
飲んだら大体嫌なことは忘れられたけど
スイスで自分の機嫌をとる方法が分からなくなってしまった。

ちょっと買い物するってなっても、食料品くらいだし
カフェなんて高すぎるからそんないく気にもなれない
服も別に欲しいと思うほどイケてるものもない。

そんな「ないない」の日々の中でちょっとずつ
「なんかしんど〜」な気分が積み重なっていく。

虚無に気付きながらも、まあ仕方ないかと半ば諦めつつ
それとな〜く慣れない主婦して時間だけがすぎる毎日。

いや、この毎日大丈夫そ?と
いよいよ虚無でいることにも飽きてきて
何かしないと、、とようやくスイスに来て半年経った頃に
クラウドソーシングに登録した。

少しでも憂鬱な日々を、マシな日々にしようと心に決めたのであった。



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