谷川俊太郎が亡くなって残念というよりも僕は対談したかったなあ。詩人として。
ここ どっかに行こうと私が言う どこ行こうかとあなたが言う ここもいいなと私が言う ここでもいいねとあなたが言う 言ってるうちに日が暮れて ここがどこかになっていく 谷川俊太郎「ここ」 『詩を贈ろうとすることは』所収
谷川俊太郎さんの詩に、私たちはどれだけの豊かさと切なさを駆り立てられたことだろう。「朝のリレー」で、「夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった」で、別次元の時間枠を知る。孤独は宇宙規模で捉えると悪くないと思えた。あゝ、とても語り尽くせない。 ご冥福をお祈りします。
長く長くあちこちで谷川俊太郎さんの詩に触れて、いつのまにかファンになっていた。高校生の時に学校の図書室に来たことがあったが、授業中だった為会えず残念だった。深く意識したことはなかったけど、エッセイを買うくらいには好きだったんだな。淡々とした文章の中に日常への愛を感じる。