卯月紫乃

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卯月紫乃

over 60th 夫婦の片割れ・愛酒家。 作句五年目。南風俳句会 会員 | 仙田洋子ZOOM句会 | 俳句幼稚園 & ひよこ句会 | しりとり俳句 | 俳並連 | ピリカグランプリ🌿icon by Ms.橘鶫 ・header by Ms.カニ

マガジン

  • すまいるスパイス

    • 966本

    パーソナリティー・ピリカの「すまいるスパイス」新装開店✨

  • 俳句幼稚園 ~弐~

    • 2,244本

    ⚜️各自note内で俳句を詠み、俳句幼稚園タグ付け&マガジン格納。⚜️【コメント欄は宝物】互いの句をコメント欄で鑑賞し高め合いましょう。(無理せず、自分のペースで) 投句時『意見(甘口・ふつう・辛口)希望』の書込みは任意。⚜️ 超初心者は、🔰マークを俳句につけて下さると有り難いです。🔰マーク基準 : これまでの投句数0〜30句程度(個人判断)🚫誹謗中傷等の発言や、一方的な意見押しつけ、相手の気持ちを推し量れない方には、マガジン退出、コメント自重をお願いすることがあります。 ⚜️退園時は、ご自身のアカウントで「マガジンから脱退する」ボタンを押下願います。⚜️《運営》白・なごみ・橘鶫・中岡はじめ・よねとも ・卯月紫乃 ⚜️責任者&問い合わせ先:卯月紫乃 ⚜️ヘダー画アポロ ラブ&ピース '23.11.

  • 俳句ポスト365入選句

    俳句幼稚園の皆さんの入選句です。おめでとうございます💐

  • 紫乃の「俳句・大切な記事」

    俳句関連の大切な記事をまとめました。

  • 俳句鑑賞

    句集に収められている俳句、俳句誌の俳句などを紫乃らしく鑑賞。

最近の記事

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入選句・備忘録(随時更新)

【卯月紫乃】過去入選句(日付降順) 【俳句ポスト365・夏井いつき先生】2024年 2月兼題【囀】中級並選 父逝きし家のドアノブ囀れり 2024年 1月兼題【余寒】中級並選 ピーラーの走る余寒の膚かな 2023年 12月兼題【蜜柑】中級並選 臨月の足投げ出して喰む蜜柑 2023年 11月兼題【セーター】中級並選 黒セーター胸に瑪瑙の占ひ師 2023年 10月兼題【霜】中級並選 朝霜のローズマリーを摘みにけり 2023年 9月兼題【新酒】中級並選 父と子と揃ひのゑく

    • 俳句ポスト「囀」発表。

      俳句幼稚園(俳句幼稚園~弐~)からの入選句です。 【中級・佳作】 【中級・並選】 【中級・類想】 【初級・入選句】 入賞 16名16句 中級類想 2名2句(入賞句の掲載は順不同です) おめでとうございます💐 (もし、私が見つけられなかった方がいらしたらコメント欄にお願いします)      ・・・・・ 俳句ポストの記事の発表ではありますが、ひとつ、連絡事項と心境を。 なごみさん、つい先ほど、note のアカウントを消されました。(今朝、Xのアカウントも)

      • 俳句の鑑賞㊼

        季語:蛍火(仲夏・動物) 暗闇に浮かぶ蛍火を見ている作者。人気のない、静かな夜なのでしょう。 蛍火と、自分だけの世界の中、ふと、草の囁きが耳に入ります。やがて、その草を揺らした風は、作者の元にも届いたのでしょう。 もしかしたら、蛍もその風に乗って、それまでとは違った動きになったのかもしれません。 蛍火と、草の囁きと、吹き始めた風と、作者との静かな時間であります。 季語:未草(晩夏・植物) 深緑の木々に囲まれた池、或いは、湖に、さざなみが立ちます。水面に映り込んだ森のい

        • しりとり俳句《100》

          なんと、しりとり俳句も100回目を迎えました。 嬉しいです😁 100回目は、音楽シリーズからの「ららら」シリーズ(笑)あり! こちらの続きから 👇 第100回は、4/15~4/21(2090~2110)全21句 2090. 朝燕いつも起こしてくれにけり 朝燕(仲春)ち 2091. 匂鳥こずゑの影となるところ     匂鳥(三春)し 2092. ころろんとマカロン転がる春の夢 春の夢(三春)さ 2093. 目借時

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        記事

          俳句の鑑賞㊻

          季語:花明り(晩春・植物) 花明り、という季語、とても美しいと思っています。桜の花、とくに満開のソメイヨシノは、まるで雪明りのように白く浮立ち、夜になってもその存在感は際立ちます。 そのような特別感のある花明りの下においても、そこに転がっている石ころは、「常の貌」をしていると感じる作者。恐らく、いつも通っている道の、いつも視界に入っている石ころなのでしょう。 この冷静な眼と、「貌」との表現から、特別に美しい花明りの季節にあってでも、自分自身をしっかりと省みている作者を感じ

          俳句の鑑賞㊻

          俳句の鑑賞㊺

          季語:梨(三夏・植物) 仕事からの帰り道、店先に並んでいた梨を買ったのかもしれませんし、故郷から送られた梨かもしれません。 何れにせよ、作者は梨がとても好きなのだと思います。 一人静かに、丁寧に、皮を剥いている包丁と、梨の汁にまみれた手が見えます。そして、梨のなんと美味しそうなこと。 同時に、なんとも言えぬ、淋しさも漂います。 現在は、俳人の奥様と、元気いっぱいの息子さん、愛くるしいお嬢さんに囲まれた村上主宰。きっと、賑やかに梨を召し上がっていることでしょう。 季語:良

          俳句の鑑賞㊺

          俳句の鑑賞㊹

          季語:日盛り(晩夏・天文) 夏真っ盛りの最も日差しの強い時間帯、「ぴし」と音をたてて地面を打ったのは、鳥の糞。 余りの暑さに身体も気持ちもだらりとしている中、その音と、真新しい糞に驚いて、一瞬、暑さを忘れるように思えます。自分に落ちてこなくてよかった、な気持ちも。 共感を得る読み手も多いのではないでしょうか。 あまり美しくはない景を、品よく収める、が際立っていると思います。 季語:冷やか(仲秋・時候) 白波、陸側から見ると、確かに沖をふりむくことはありません。この目線に

          俳句の鑑賞㊹

          「南風・四月号」を読む。

          「南風・四月号」より、好きな句、気になる句。 (句順は掲載順、*=特に好きな句) 村上主宰「道の果」十句より 津川顧問「小舟」十句より 「雪月集」より(敬称略) 「風花集」より(敬省略) 「南風集」より(敬省略) 「摘星集・兼題、桜貝」から        ・・・・・ 卯月紫乃 載せていただいた句 「南風集」 裸木の雪蹴散らして鳥遊ぶ 雑煮椀ミニカー横に並びをり どよめきの渦つぎつぎとどんど焼 すみれ縫ふ糸を選びて日脚伸ぶ 「摘星集・桜貝」 引き波の泡より

          「南風・四月号」を読む。

          柚子坊と過ごした夏【随想】(「南風」四月号掲載)

           二〇二〇年五月末のことである。我が家のバルコニーに置かれた小ぶりな山椒の若芽に、黄色い小さな粒が五つほどついているのを発見した夫が、一体これは何だろう、と私に訊ねた。 「あらっ、それは産みたてほやほやの揚羽の卵。なんて綺麗なのでしょう」  少年時代、故郷で鬼ヤンマを追いかけ、捕り損ねた蝉に尿を降り掛けられていた夫が、なんと揚羽蝶の卵を知らないというのだ。私は意気揚々と提案をしてみる。 「育ててみない? 羽化までの観察は面白いわよ」  かくして、コロナ禍真っただ中の夏、夫と私

          柚子坊と過ごした夏【随想】(「南風」四月号掲載)

          しりとり俳句《97》

          今年の桜は、予想に反して遅く、この土日にようやく、初桜を見ることができました。 そんななかでも、シートをひいてのお花見の方々の多いこと! そういう意味では、すっかりと春ですね✨ こちらの続きから。 👇 第97回は、3/25~3/31(2027~2047)全21句 2027. 雨粒のひとつひとつを名木の芽 名木の芽(仲春)ち 2028. のめり込む素数の美学おぼろ月     朧月(三春)し 2029. 次々と巣箱へ入りて飛び立ちて

          しりとり俳句《97》

          俳句ポスト「余寒」発表。(追記あり)

          俳句幼稚園(俳句幼稚園~弐~)からの入選句です。 【中級・佳作】 【中級・並選】 ☆追記  【初級・入選句】 入賞 19名19句    20名20句(入賞句の掲載は順不同です) おめでとうございます💐 (もし、私が見つけられなかった方がいらしたらコメント欄にお願いします)      ・・・・・ 佳作への入選者、安定の兆しですね✨ 私の句 ピーラーの走る余寒の膚かな 何かを思い出した方がいらっしゃるでしょうか😁 昨年の12月29日、ひよこ句会を思いついた

          俳句ポスト「余寒」発表。(追記あり)

          俳句の鑑賞㊸

          季語:梅雨に入る(仲夏・時候) 「遅日の岸」では、時折、「握る手」や「拳」の景の句が登場いたします。 ポケットのなかに握る手鳥渡る 団栗の青きが握り拳の芯 これらの両句に比べると、吊革を握る拳は、大人びた拳、のように私には思えます。 そして、敢えて「しづかな」と形容していることで、逆に、しっかりとした信念を心に秘めている、ようにも。 梅雨に入った日の朝の景、しづかな闘志をもって会社に向かう姿の作者が見えます。 季語:梅雨明け(晩夏・時候) 人ごゑに揺れ、と連用形で

          俳句の鑑賞㊸

          俳句の鑑賞㊷

          季語:寒林(三冬・植物) 逃げどころなし、と言い放たれた始まりに、読み手は「何?何処?」と疑問に思い、直後、それは、光りに充ちている寒林、であると知ります。 葉をすっかり落とした裸木ばかりの「寒林」。夏であれば、葉葉に日光を遮られる、暑さを凌げる涼し気な場所でありましょうが、冬には、燦々と日の光が注ぎ、正に光の充ちる、暖かな空間であります。足元に広がる落葉たちも光輝いていることでしょう。 その様子を、「逃げどころなし」と表現することで、圧倒的な光に読者は包まれます。 倒置

          俳句の鑑賞㊷

          #句具ネプリ「春分」vol.14 を読む。

          句具ネプリ「春分」vol.14 2024年から、好きな句。 (敬称略) 句具さんの、句具ネプリは、私が結社「南風」に入ることになった、大切なきっかけをいただいた句集です。 今回も楽しく拝読しました。 後藤麻衣子さん、いつもありがとうございます。 足踏みのミシン軽やか花ミモザ  卯月紫乃 参加させていただきました。

          #句具ネプリ「春分」vol.14 を読む。

          山口昭男句集「木簡」を読む。

          山口昭男句集「木簡」より、四十五句選。      ・・・・・ 数々の俳句誌や句会で、私のとても惹かれる句を詠まれ、優秀な成績をおさめていらっしゃる句友、押見げばげばさんに、山口昭男先生の魅力を教えていただいたのが、約ひと月前。直後、「木簡」を手にしました。 「木簡」を読んでの驚きは、「取り合わせの句の多彩さ」であります。(もちろん、一物の魅力的な句もありますが) 私自身が、もともと取り合わせがあまり得意ではないので(ついつい季語と近くなりがちで、程よい距離感が難しい)、

          山口昭男句集「木簡」を読む。

          俳句の鑑賞㊶

          季語:短日(三冬・時候) 庭の木、公園の木、職場の窓から見える木、作者には一年を通していつも見ている落葉樹があるように思えます。同時に、その木の影をも。 秋が終わり、葉を次々に落とし、裸木となった木は他の季節には見ることのできない、梢の影を生み出します。 日の入りが早くなる冬の夕暮れ、梢の影は早々に見えなくなりますが、それを「梢を略す幹」との思い切った措辞に、読み手はハッとさせらせます。 季語:歌かるた(新年・生活) 「遅日の岸」の中で、「恋」とのストレートな言葉は初

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