イトーダーキ

エッセイを毎日書くコピーライター。札幌市の33歳男性。ある企業の取締役副社長。毎日18…

イトーダーキ

エッセイを毎日書くコピーライター。札幌市の33歳男性。ある企業の取締役副社長。毎日18時までに記事を公開。交際0日で結婚した4歳上の妻との札幌生活。ラジオもやってる→https://stand.fm/channels/63663617b4418c968d0086be

マガジン

  • 66日ライティング×ランニング〜シーズン2

    • 2,421本

    書く習慣をつけたい、何かあたらしいことに挑戦したいみなさん、お祭り騒ぎが好きなあなた!66日間、毎日投稿をしましょう。6月27日から8月31日まで。字数のハードルはありません。何文字の記事でもOK。ただし! 1日でも書けなかったらマガジンから追放します

  • 私の頭の中-About My Idea

    私が書いてきた記事のうち「考えていること、考えてきたこと」にまつわる記事をまとめています

  • 私の日常-About My Days

    私が書いてきた記事のうち「私の日常」にまつわる記事をまとめています。

  • 私の公式記事-About My Official note

    私が書いてきた記事のうち「今日の注目記事」「note公式マガジン」に選んでいただいたオフィシャルハッピー記事をまとめています(最終更新日:2024年2月26日)。

  • 私の人気記事-About My Popularity

    私が書いてきた記事のうち「多くのスキ」を頂いたものをまとめています(最終更新 2024年7月10日)。

最近の記事

  • 固定された記事

19歳で私を出産したお母さんが書いてくれた作文。

母は18歳で私を妊娠し、19歳の秋に私を出産した。父は6歳年上だから当時24歳で、どんな出会いからそうなったのか、私は聞いたことがない。 私は長男で、下には2人の妹、1人の弟がいる。全部で4人の兄妹。歳も近くて毎日楽しかった。 その代わり、父は寝ないで働いていた。日中は家にいる母も、夜になると「お掃除の仕事があるから」と言って仕事に行っていた。私を中心に兄妹4人みんなで「行かないで」と泣きながらお母さんを止めたものだ。 当時は安室奈美恵の『Can you celebra

    • 右足から洗うマーメイド。

      きのうお風呂に入ってたら「右足から洗うマーメイド」というタイトルを思いついた。どんな物語なんだろうなぁと想像してみる。広がりがありそうなタイトルだ。うん。 でも書かない。なぜなら時間がないからだ。かといって、この素敵なタイトルを私の頭の中だ毛に埋葬するのもどこかもったいないのでここに残すことにする。 「右足から洗うマーメイド」という物語はどんな話だろう。ありきたりな恋物語ではつまらない。もしも書くのなら、だれも見たことがない、いまだかつてない、斬新なものでなければならない

      • タリーズで別れ話。

        平日の朝8時にタリーズコーヒーにいった。 いつもはいかないタリーズコーヒー。朝からコーヒーを飲むと吐いてしまうのでりんごジュースを頼む。店員に対して恥ずかしくもなんともない。ジュースを受け取って席につき、本をチラッと読みつつニュースを見て、ついで今日やるべきことを確認する。 おしっこがしたいと思ったので席を立つ。店内のトイレに向かう。朝のタリーズ、まばらな人。ビジネスマン風の人たち。キッズはいない。マダムもいない。ようし、まもなくトイレのドアだぞ、というところでドア際の席

        • 「わからないので教えてください」と言える人のところに知識は集まる。

          きのう、年下の経営者と話していた。 彼はとても論理的で、早口でしゃべる方だったのだが、お話しの最初「まずはうちが何をやっている会社なのかを話しますね」と言ってニコニコしながら事業構造の話をしてくれた。 こちらから尋ねているわけではなかった気がするのだが、現在抱えている会社の問題点も洗いざらい話してくれた。なかなか会わない珍しいタイプである。 経験上の話になるが、商談というのは通常、ある種の緊張感をともなうことが多い。自分たちの会社の儲けの仕組みがどこにあるのかを話す経営

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        19歳で私を出産したお母さんが書いてくれた作文。

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          20本
        • 私の推奨記事 -About My 10
          10本

        記事

          バスタオルの呼び方。

          むかし付き合っていた4歳下の彼女は「心スポ、心スポ」とスポスポよく言っていて、いったいなんのことを指しているのかスッポリわからなかった。 話を聞いてみると「心霊スポット」のことを略して「心スポ」と言っているだけのことで、ぜんぜんスポスポしていない。 第一、心霊スポットを「心スポ」と略すなんて、そこにいるお化けたちに失礼ではないか。彼女に憤り、説教をしたものである(してない)。 同じように「バイト先」のことを「バ先」と略す世代もいるようで。 「バ先、バ先」と言っている若

          バスタオルの呼び方。

          夏と冬ならどっちが好き?

          夏が暑い。札幌の今日の最高気温は予報では31度。実際に何度だったのかは知らないけど、外に出ると暑かった。 夏と冬どっちが好き? と聞くと北海道では「冬」と答える人が多い気がする。なんで? と聞くと理由はこうだ。 夏はいくら薄着をしても暑くて耐えられないが、冬の寒さは服を着込めばなんとか耐えられるから。 たしかにそうだなぁ。いやそれにしても暑い。こうも暑いと夏らしいことをしたくなる。スイカ、海、花火、あとはなんだろう。 もう何年も夏らしいことをしていない。夏にずっと文句

          夏と冬ならどっちが好き?

          岩を置く。

          文章を書くにはまず何から始めるべきだろう、というありきたりな話をワガハイなりにしてみたい。 そもそも、ある文章を書くには「主題」がなければならない(というか言いたいことはこれでおわり)。主張したいテーマを思い浮かべ、タイトルを決め、それが決まったら何かを書き始める。 私の場合はそう。だれでもそう。主題、できごと、エピソードを思い浮かべて、次にタイトルを決める。これが決まれば文章なんて9割は完成したようなもんで、あとはノリと勢いにまかせて書く。風のように。 大事なのは「主

          岩を置く。

          文豪がいる美容室。

          1年半通いつづけた美容室を変えることにした。一昨日、妻が「髪の毛を染める」と言って自宅を3時間半あけた。戻ってきた妻に「美容室どうだった?」と聞くと「まあまあ」と言う。 妻の「まあまあ」は限りなく最上級に近い賞賛なので、その翌日、つまり昨日、妻が行った美容室に私も行くことにした。 美容室は雑居ビルの5階にあるのだがエレベーターで行くことはできず、階段をのぼる必要がある。ドラゴンボールのカリン塔みたいだ。 少し息を切らしてのぼり切ると、ドアが開かれており中に入るとやけに広

          文豪がいる美容室。

          月が綺麗ですね以外の愛してる。

          きのうあまりにヒマだったので、家で夏目漱石の『坊っちゃん』を音読していた。日本最高峰の文体やリズムを感じたい。なにより「夏目漱石を音読した」とnoteに書いて「えへへ」としたいから。 夏目漱石といえば「I love you」を「月が綺麗ですね」と翻訳した逸話が有名だ。後年の創作っぽいエピソードなのだけど。エピソードはこうだ。 教師だった漱石が「I love youを日本語に翻訳してみてください」と生徒に質問した。生徒は「我、あなたを愛す、です」と答えるので「それでは直接的

          月が綺麗ですね以外の愛してる。

          最終面接をすっぽかす女子アナ候補。

          北海道のローカルテレビを見ていると、綺麗な女子アナががんばって笑顔をふりまいている。彼女たちはいつも「北海道のみなさーん!」と言っていて、その表情は美しい作り笑顔だ。とても好感が持てる。 ある女子アナをテレビで初めて見たときに「お、この人はだれだろう」と私は必ず検索する。ローカル局のアナウンサーがどこの出身なのかをたしかめるためだ。 テレビの向こうの彼女たちは北海道LOVE、さもありなんみたいな顔をしているのだけど、その愛が天然物なのか養殖物なのかをたしかめたくなるわけで

          最終面接をすっぽかす女子アナ候補。

          とうきびを食べるからとうきびうんこが出る。

          北海道民は「とうもろこし」のことを「とうきび」と呼ぶ。という知識は使い古されたケンミンショー的な話。私もそう呼んでいる。「とうもろこし」は「とうきび」だ。 で、 とうきびを食べると、とうきびうんこが出る。 あれは、とうきびをきちんと咀嚼せずに飲み込むから、消化の網目をかいくぐってそのままとうきびとしてうんこが出てくるだけのこと。とうきびうんこを想像するだけでちょっと鳥肌が立つのだけど。 以前、ある設計士に話を聞いたときに「なるほど」と思ったことがある。 彼は新築デザ

          とうきびを食べるからとうきびうんこが出る。

          夫の励まし方。

          センス。好きな言葉だ。 落ち込むことはないけど疲れることはある。その日の仕事が立て込んでいたり、先のスケジュールも埋まっていることが多いから、肉体的にも精神的にも疲れる。 幸い両親からいただいた温和な遺伝子をもっているので、疲れているときも落ち込まない。だから、どんなに疲労が溜まっていても翌朝に起きられないということはないし、あぁやる気が出ない、もうどうしようもない、という気持ちになることもない。 家に帰った私のことを妻はだれよりも観察していて、いつもよりも表情が暗いな

          夫の励まし方。

          100億円を捨てて僧侶になった東大卒の元IT起業家に会ってきた話。

          小野龍光さんをご存知だろうか。彼はもともとの名前を小野裕史さんといい、数々の有名企業の設立に関わった起業家である。 ところが2022年に突如としてすべての役職を退任しインドで出家(得度)。現在は僧侶となっている意味不明の経歴を持つ方だ。 小野さんは北海道札幌市の出身で現在49歳。彼が設立した企業の中で有名なものを挙げると「17LIVE」そして「ジモティー」がある。 え? あの? そう、あの。 彼は札幌の学力宇宙人たちが通う札幌南高校を卒業。札幌南高校は札幌で最も歴史の

          100億円を捨てて僧侶になった東大卒の元IT起業家に会ってきた話。

          血みどろの文章術。

          あれは25歳のときだったと思うのだけど「文章を書く」とはどういうことなのかが痛烈に知りたくなった。夏目漱石や川端康成、三島由紀夫や谷崎潤一郎、それから森鴎外に幸田露伴。 私は我が国のいわゆる純文学を通っていない。カフカ、ドストエフスキー、ヘミングウェイなどの世界文学も通っていない。すべてをきちんと読んだことがないのだ。だから美しい文章、巧みな表現技法について「これ」という含蓄のある手法をもっているわけでもない。 たとえば『坊ちゃん』『雪国』『金閣寺』『カラマーゾフの兄弟』

          血みどろの文章術。

          北海道民はじめてのエアコン。

          6月の下旬。我が家にエアコンがやってきた。 避暑地として扱われる北海道も例外ではなくこの季節は暑くなる。少年時代のことを考えてみると本当に暑くなった。 小学生のころの天気予報で「今日の最高気温は28℃です」と聞くと「どわぁ夏だ! クワガタ! カブトムシ! なんて暑いんだ! いぇい!」とウキウキしたものだが、いまの天気予報で28℃という数字をみても「今日はまだ涼しいなぁ」と思える。 多くの北海道民がそうであるように我が家にもエアコンがなかった。だから買った。金額はたしか9

          北海道民はじめてのエアコン。

          自分がクソ客になっている可能性について。

          週末はフードデリバリーサービスを使うことが多い。 札幌市はUberイーツよりもWoltのほうがシェアが高く、我が家もWoltを使う。デリバリーしてもらうものは、マクドナルドのハンバーガーとか吉野家の牛丼であることがほとんど。 ちなみにきょうも使った。きょうはマクドナルドの商品を運んでもらった。ありがとう。デリバリー。 はじめてあのサービスを使ったとき、こりゃすごいサービスだ、と夫婦2人で感動した。希望の食べ物を注文すれば、家を出ることなく謎の誰かが届けてくれる。まるで魔

          自分がクソ客になっている可能性について。