岩屋観音の来歴 2
豊川(とよがわ・東三河に流れる河)に橋を架けよ
幕府の命令を受けた
江戸の大工の茂平(もへい)と弟子の善右衛門(ぜんえもん)
工事に取り掛かったものの
困難にぶち当たり
行き詰まった
岩屋の観音堂にふたりは籠り
橋の完成を祈願した
7日目の夜
川に1本の縄の流れていく夢を見た
明くる日
現場に駆け付け
川に縄を張り渡したら
水流で縄が弓形になった
その曲線を見ながら
橋の反り具合を考案し
ついに吉田大橋を完成させた
江戸に帰ったふたりは
岩屋観音様のお陰だと
3メートルほどの