蒼子

某JTCアラサー限界総合職女子の脳内記録です! 中華圏🥟と万年筆🖋️と映画🎞️と異国の食べ…

蒼子

某JTCアラサー限界総合職女子の脳内記録です! 中華圏🥟と万年筆🖋️と映画🎞️と異国の食べ物が好きです。 大阪ミナミの方に生息中。

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  • 万年筆日記

    万年筆について書いた記事のまとめになります。

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自己紹介(2回目)

この2週間ほど立て続け意図せずして自分が書いたものが広くいろんな人に読まれる体験をしました。 このnoteも元々はフォロワー70人くらいだったのが倍増どころか四倍くらいになったし、 Twitterのフォロワーも爆増してしまい、初めましての人が増えたので改めて自己紹介をしていきたいと思います。 嘘です、やりたいだけです。 楽しいですよね、自己紹介! step1 基本情報 私は、大阪に住む20代のOLです。 現在社会人5年目です。 19歳で京都の大学に進学するために、

    • 王将のおっちゃんと広東のおっちゃん

      2018年11月。 一年の中国滞在を終えて帰国した私がいちばんに向かった場所は大学でもなくて、バイト先の王将だった。 大学一回生からバイトしていた京都の学生街にあるそのフランチャイズの王将を営むご夫婦と息子さんにはいたく可愛がっていただき、私はこのバイト先が好きすぎて名残惜しすぎて渡航前日までアルバイトを詰め込み、いつもより豪華な賄いを食べさせていただき中国へ送り出していただいたのだ。 だからこそ、帰国したらまず真っ先にバイト先に行ってまた働かせてもらえるように頭を下げに

      • 最後のカラオケ

        友達が少ない人生を送ってきた。 でも、同時に友に恵まれた人生も送ってきたと思ってる。 高校生の頃の私は、思春期の少女達にありがちな5-6人のグループになって互いの全てを共有し、濃厚な世界観と団結に酔いしれることは出来なくて。 だけど1人でいる勇気もない。 思う通りにいかない毎日に高校生らしく悩んで泣いて苦しんで、だけど特別になりたくて、理想の自分と現在の自分の乖離に悩んでもがいて世界に勝手に居づらさを感じてしまってる、今にして思えば典型的な高校生で。 何もかも中途半

        • ある中国人が香港出張の夜にやること。

          「これを、楽しみにこの出張に来てる。 香港なら見れるからね。」 少し寂しそうに、でも誇らしげにその人はそう言った。 その顔をずっと忘れられなくて、これを書くことにした。 ちょっと前に香港出張に行った。 代わりゆく香港にセンチメンタルな気持ちになったり、 日中ビジネスの最前線を目の当たりにして興奮してワクワクしたり、 自分の語学力と基礎力の無さに打ちひしがれてみたり。 本当に感情が忙しい1週間だったけど、 今後の自分にとっては何者にも代え難い経験ができたと思っている。

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        • 万年筆日記
          3本

        記事

          上海渡航大作戦日記②ガイド本がない!

          にーはおにーはお。 蒼子です。 さて、前回 勢いに任せて上海行きを決めて、 航空券を押さえて、ホテルを押さえた私だったけど、飛行機とホテルが決まればいよいよ旅行の中身を考えなければならない。 「で、どこ行きたい?」 と、具体性のかけらもない質問を韓国人の同行者に聞くと、 「うーん…、てか上海って何があるの?」 と言うこれまたどうしょうもない答えが返ってきた。 「え、、まあそりゃあれだよ。 上海って言ったらさあ…」 え?待てよ上海って何があったっけ? 豫園、

          上海渡航大作戦日記②ガイド本がない!

          選ばなかった道に想いを馳せる。

          「今日自分がした仕事が、明日形になって世界へ羽ばたいていく。こんな仕事は新聞記者以外にはない。だからこの仕事を続けてる。」 某全国紙の記者職インターンシップの懇親会の席でベテランの新聞記者の方が話した言葉を今もずっと覚えている。 小さな頃から新聞記者になりたいとぼんやり憧れていた。 怒られてばっかりだった小学生時代、 唯一褒められるのが作文の授業の時で、 その時だけは小さな教室の中で自分が王様になれたような気がして嬉しかった。 家に帰って褒められた作文を両親に渡すと、

          選ばなかった道に想いを馳せる。

          上海渡航大作戦日記①発端

          「どうしても、蒼子さんに見せたい映画がある!」 と言って、映画仲間の韓国人が言って持ってきたのは、 「恋人たちの食卓」という映画のDVDだった。 どこの配信サイトでも配信されてないこの映画はDVDも廃盤なのでわざわざヤフオクで落札してくれたらしい。 台湾人の映画監督、アン・リー氏によるこの作品は作中終始美味しそうな料理が次々と登場して、 二人ともみながら涎がダラダラ止まらなかった。 こちらの恋人たちの食卓は、アン・リー監督の 「父親三部作」のうちの一作らしく、この映

          上海渡航大作戦日記①発端

          コロナ禍国際遠距離恋愛の話。

          私は2020年から2022年までの3年間の記憶を失っている。 28年の人生のうちの3年間の記憶がほとんどないのである。 人間は、本当に辛いことは忘れてしまうという俗説なのか科学的根拠がある話なのか。 私がこの3年間の記憶を失ってしまった理由について、今日は話したい。 今年の夏は暑かった。 結果エアコンをつけっぱなしにして盆中はダラダラと怠惰の限りを尽くし、冷やしすぎた部屋の中で情けなくも風邪をひいた。 咳と鼻水が止まらなくなったけど、 夏風邪なので出勤することにし

          コロナ禍国際遠距離恋愛の話。

          超えられてしまった一線を見つめて。

          どこまで責任に感じて、どこまで償えばいいんだろう。 と、ずっと考え続けている。 2018年の夏。 40日かけて中国を旅した。 当時私は山東省の小さな町で日本語教師のボランティアをしながら中国語を勉強していた。 台儿庄という抗日のアイコンのような地のほど近くにいながらも、町の人たちは外国人の私に親切で、中国語だけじゃなくて、中華料理のこと、漢字のこと、映画のこと、アイドルのこと、恋愛のこと、本当にいろんなことを教えてくれた。 そんな彼らに、 「せっかく中国に来たの

          超えられてしまった一線を見つめて。

          親中派って言われましても。

          「へー中国行ってたの?勇気あるね。すごいね」 と言われて、いつも反応に困ってしまう。 大体、笑いながら 「いやー、なんていうか成り行きで」 と当たり障りのないことを言ってみる。 中国に行く、とか行ったとか、住んでたとかそういうことを言うと決まって、 「すげー、勇気あるじゃん」 ってニュアンスのことを言われる。 確かに外国に行くとなると多少の思い切りは必要だし、 パスポートも必要だし、 でもなにもそれは中国だけの話ではないような気がする。 だけど、アメリとかイギ

          親中派って言われましても。

          映画「ソウルの春」を見た感想

          私は一年前まで映画は好きだけど、韓国映画はあんまり詳しくなかった人である。 「突然こいつは何言ってんだ?」 と言われそうなのでこれまでの経緯を簡単に説明させて欲しい。 私は元々中国語を勉強していた人で日中貿易関係の仕事をしている。 中国語を勉強するにあたって、中国の映画をたくさん見てきたが、いかんせん本国中国大陸ではあまり近代史や現代の社会問題を映画で描くことはできない環境にある。 「映画、ソウルの春の感想でなんで中国が出てくるのか!」 と言われそうなのでこれまた

          映画「ソウルの春」を見た感想

          フツーの街にならないで。

          香港、と言う言葉を初めて聞いたのは、 山東のど田舎でその村一番の金持ちの娘の家にお邪魔した時のこと。 中秋節も近かったあの日、 彼女の家で「これ食べて!」と月餅を渡された。 この頃、村で唯一の日本人女子大生だった私はその村の人たちからたくさんの月餅をもらい、中国の伝統のお菓子なのだ、というプレゼンを数えきれないほど受けており、若干月餅にうんざりしていた。 彼女がくれた月餅は、なんだか他の月餅と違って少し小さくてギンギラギンの包装ではなくて、控えめで洗練されていて。 何

          フツーの街にならないで。

          「薬の神じゃない(我不是药神)」を見た感想

          久しぶりにとんでもない映画を見てしまった。 中国の映画で、邦題が「薬の神じゃない」という映画。 これが、もうとんでもなく、素晴らしかったのだ。 興奮冷めやまないし、どうにもならないくらいに感動したから今日はこの映画について書いていこうと思う。 結構なネタバレを含むので、この予告見て視聴したいな、と思った人はこの予告より下の記事は読まないでね! あらすじは簡単で、 舞台は2002年の上海。 父親は要介護。 妻には三下り半を叩きつけられ、別居中。 挙げ

          「薬の神じゃない(我不是药神)」を見た感想

          大阪ガチコリア、ガチアジュンマ、ガチあったかさ。

          大阪の千日前沿線沿いに住んでいる。 誰がなんと言おうと、大阪で一番面白いのは私の中では千日前線だと思っている。 今里はベトナム人の領土と化していて、 鶴橋はコリアンタウン、 谷町九丁目はラブホ街で、 日本橋は今やニューチャイナタウン 難波はインバウンドに占拠され、もはや日本語は聞こえない。 駅を降りるたびに異国情緒があり、ありのままの人間の本能と欲望とアジアのカオスとほんのちょっとの旅情が詰まった路面図ではピンクの線で表記されるこの、千日前沿線を愛してやまない。 私の

          大阪ガチコリア、ガチアジュンマ、ガチあったかさ。

          かえってきなっせ。

          お盆休みも本日から後半である。 私は今年の盆休み、どこかに旅行に行くこともなく、故郷に帰ることもなくダラダラと暮らしている。 普段足早に通り過ぎる一本道の細い路地に入り込んでみたり、 みたかった映画を一気見したり、 丁寧にご飯を作ってみたり、 近所の商店街にかき氷を食べに行ってみたり。 やりたかったけど先送りにしていた一つ一つを丁寧に片付けていっている。 4月に仕事で部署移動してからと言うものの、夢の中国関係の仕事とはいえ慣れないことばかりで毎日が必死でいろんなことが疎

          かえってきなっせ。

          止まった時間を愛した、1人の香港人について。

          「なぜ中国に興味を持ったんですか?」 と問われると、頭の中をいろんなキーワードがぐるぐる回って何も言えなくなるんだけど、 「なぜ香港に興味を持ったんですか?」 と問われれば、ストレートに 「男、ですかね」 なんてカッコつけたこと言いたくなる。 しかし、まあそれは事実なので、これはカッコつけてるようで真面目な話なのだ。 2019年、私は香港と出会い2024年の今まで本当にいろんな感情を味わったが、その中でも忘れられないのは最初の一年の逃亡犯条例に関する混乱期のこと

          止まった時間を愛した、1人の香港人について。