G-dark/本好きの頭の中

おすすめの本をなるべく簡潔に約1360冊ご紹介しています📖ジャンル不問。ほぼ毎日更新。…

G-dark/本好きの頭の中

おすすめの本をなるべく簡潔に約1360冊ご紹介しています📖ジャンル不問。ほぼ毎日更新。全記事無料。記事を読んでくださった方が「この本面白そう!」と惹かれて書店や図書館に行くきっかけとなるnoteが目標です。Amazonアソシエイト等の収益で本を買い、読書感想文を書き続けています✍️

最近の記事

監修…渡邉義浩 企画協力…株式会社コーエーテクモゲームス『三国志 ビジュアル百科』

 わたしはコーエーの『真・三國無双』シリーズをきっかけに三国志の魅力にハマった人間です。  子どもの頃から『信長の野望』シリーズも大好き。  だから、同じくコーエーの『三國志』のイラストを使って人物紹介をしてくれるこの本を読みながら、ついニヤニヤしてしまいました。  「三国志」と「三国志演義」の違いについて考えさせられたり、関羽の格好良さに痺れたり、「赤壁の戦い」のページを読んで火と風が組み合わさった時の恐ろしさに驚愕!  最も興味深いことがあります。  それは、カ

    • 著…みとまかつとし『港のネコ』

       港で生きる猫たちの2年半を撮ったモノクロ写真集。  ※注意  以下の文は、結末までは明かすネタバレを含みます。  未読の方はご注意ください。  この本の中心となるのは、一匹の白ネコ。  白ネコは子猫を育てていました。  子猫と寄り添って歩いたり、一緒に魚を食べたり、頭を舐めてやったりします。  子猫がオスだったので、白ネコはやがて子猫を突き放すようになります。  オスの子猫が港から出ていく頃には、白ネコはまた別の子猫を妊娠しました。  港には人が捨てていったゴ

      • 著…小籔千豊『ゲーム反対派の僕が2年で4000時間もゲームをするようになった理由』

         フォートナイトにどハマりした著者がフォートナイト愛を熱く語る本。  著者はこう振り返っています。  子どもの頃はゲームっ子だった。  けれど、自分が大人になってからは、教育上良くないと思ったので、子どもたちにゲームをさせるのを嫌がった。  なのに、自分がフォートナイトにハマった。  子どもの目を盗んでフォートナイトをやりまくった。  …と。  凄い!  しかも、その後YouTubeでフォートナイトのゲーム配信も始めたそう。  ガチ勢じゃないですか!  わ

        • 解説…寺山守 写真…久保田敏『アリ ハンドブック 増補改訂 第2版』

           ※注意  虫に関する本です。  苦手な方は閲覧注意!  蟻って、身近な昆虫なのに、意外と謎めいていますよね。  どんな体の構造をしていて、どんな種類がいて、どんな生き方をしているのか?  これは、蟻の生態について詳しく解説している本。  小型本ながら、蟻の写真が非常に多く掲載されています。  まさに蟻だらけ。  しかも結構アップの写真多し。  そのため、わたしは読んでいる途中で「蟻ってこんな顔してたんだ…! 結構コワモテ…!」と衝撃を受けました。  ちょこま

        監修…渡邉義浩 企画協力…株式会社コーエーテクモゲームス『三国志 ビジュアル百科』

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        • おすすめの本一覧
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        記事

          著…美輪明宏『乙女の教室』

           乙女とは、甲乙丙丁のうち「乙」にあたる女性のこと。  完璧すぎず、ちょうどいい。  これは、そんな乙女が行うべき課題として、  ●心をこめて挨拶をしましょう  ●まず愛を与えることから始めましょう  といった24項目を挙げている本です。  教室というタイトルのイメージに相応しく、美輪さんによる質疑応答(Q&A)と、美輪さんがよく使う言葉を解説した辞典も巻末に収録されています。  わたしはこの本の中で、特にP49からの『いつも微笑んでいましょう』のページを気に入り

          著…美輪明宏『乙女の教室』

          ぶん…はまだひろすけ え…いけだたつお『ないたあかおに』

           友達って何だろう…と考えさせてくれる絵本。  幼い頃、わたしはこの絵本を読む度、  「あかおににとっては、あおおにの方が大事だったろうに。どんなにたくさん新しい友達が出来たって、一番大切な友達がいなくなってしまったら、あかおには不幸せかもしれない。実際、悲しそうだし」  と悲しい気分になりました。  大人になった今、この絵本を読み返して、わたしは幼い頃の感想に加え、こんな想像をしました。  もしかしたら、あおおにもあかおにと同じように「人間と仲良くなりたい」という

          ぶん…はまだひろすけ え…いけだたつお『ないたあかおに』

          著…池澤夏樹『きみのためのバラ』

           美しい文体が心を打つ短編小説集。  わたしのお気に入りは、この本に収録されている『連夜』。  恐ろしい物語なのか、幻想的な物語なのかわからぬまま読んでいて、ふと、「わたしもこんな経験をしてみたい」と思ってしまいました。  大昔に生きていた人の魂が、恋する人をただひたすらに追い求めて、現代を生きる人の肉体に宿る…。  そんなロマンチックなイメージが浮かぶ物語なので。  この物語の登場人物が、恋のためにその体を使われた女性に対して、こう言います。  と。  意味深

          著…池澤夏樹『きみのためのバラ』

          出版…学研プラス『ちょっとの工夫で心豊かに かおる 基本から応用まで 日々の暮らしにひとふりのエッセンス (LJ books 和シリーズ)』

           鮮やかな色合いを持ち、花やうずまきやコーンといった様々な形も楽しめるお香が載っている本。  お香のかおりを想像しながらページを捲る度に、心が癒されていくような感じがします。  お香以外の物も趣味良く紹介してくれているのもポイント。  キャンドル、香袋、化粧水、抹茶パック、保湿ミスト、石けん、バスオイルなどなど。  作ろうと思えば何でも自分の好みに合わせて作れるのだなぁ、とわたしはこの本を読んでいて驚かされました。  中でも、淡いピンクの和紙を桜の花びらの形にカット

          出版…学研プラス『ちょっとの工夫で心豊かに かおる 基本から応用まで 日々の暮らしにひとふりのエッセンス (LJ books 和シリーズ)』

          ポカリスエットのCMみたいな夏

           ↑わたしは数日前に見かけたこの女の子のことを心配していました。  すると、今日の夕方、今度は仕事帰りに運転していたら、またしてもあの高校生カップル(?)を発見!  相変わらず二人は仲良く歩いていました。  今度は、二人ともニッコニコの笑顔で✨  お互いにタオルで汗を拭きながら、ポカリスエットを飲んで、談笑していました。  「ムムッ! なんじゃこりゃあ! もはやポカリスエットのCMのような爽やかさ」  と、心の中でモーレツに羨ましがっている大人が車を運転しながら自

          ポカリスエットのCMみたいな夏

          著…桜木紫乃『ホテルローヤル』

           教師と女子高生の心中事件が起きてしまったせいで廃墟と化したラブホテル「ホテルローヤル」。  このホテルと多かれ少なかれ関係を持った男女が、時代も場所も立場も少しずつ隔てながら交錯し合う…というオムニバス小説。  なぜ事件のあった一室のベッドが丸いベッドに変更されたのか?  なぜその丸いベッドが使用済のまま長く放置されているのか?  なぜ教師と女子高生が心中に至ったのか?  そもそもなぜホテルローヤルという名前なのか?  といったことが、ページをめくる度、腑に落ち

          著…桜木紫乃『ホテルローヤル』

          著…假屋崎省吾『花のあるライフスタイル 使える賢い50のヒント』

           高い花材や花器が無くても工夫してお花を生ければいい、というスタンスで書かれた本です。  ●あえて全ての葉をとって花と茎だけを残したものと、他の葉とを組み合わせる。そうすることでシンプルモダンに仕上げられる…という「一花一葉」の考え方  ●黄色と青色など、反対色を組み合わせる  といった、花とお付き合いしていく上でのヒントが書かれています。  その中で、時折お母様のエピソードが出てくるのがとても印象的でした。  假屋崎さんの御両親は丹精込めてバラを毎年育てていたそう

          著…假屋崎省吾『花のあるライフスタイル 使える賢い50のヒント』

          作…斎藤隆介 絵…滝平二郎『モチモチの木』

           優しさとは?  愛とは?  といったことに気づかせてくれる本。  ※注意  以下の文は、結末までは明かすネタバレを含みます。  未読の方はご注意ください。  この絵本の主人公は、豆太という男の子。  豆太はおじいさんと二人暮らし。  とっても怖がりなので、おじいさんと一緒でないと、夜中に一人でせっちん(トイレのこと)にも行けません。  ところが、真夜中におじいさんが急病になってしまいました!  豆太は泣きながら裸足のまま走り出します。  医者を呼びに行くた

          作…斎藤隆介 絵…滝平二郎『モチモチの木』

          モルテン・ティルドゥム監督『パッセンジャー』

           宇宙船の中のアダムとイヴを描いた映画。  ※注意  以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。  想像してみてください。  あなたは、ある男性です。  あなたは地球から移住先の星へと向かう宇宙船に乗りました。  そして、他の乗客たちや乗組員たちと共に、冬眠装置の中に入りました。  120年経ったら、移住先の星に着く直前に、周りのみんなと同じタイミングで目を覚ますはずでした。  ところが…。  あなたはたった1人だけ、ある日突然目を覚ましてしま

          モルテン・ティルドゥム監督『パッセンジャー』

          著…鍵井靖章『夢色の海』

           まるで御伽話の世界のような写真集。  癒しを求める方におすすめです。  優しい陽の光に照らされて、透き通った海の中。  そこに棲む、まるで色とりどりのキャンディーのように可愛らしい海の生き物たち…。  この写真集を眺めていると、自分もみんなの仲間になってこの海で泳いでいるかのような気分に浸れます。  心地よい波に揺られて、きらきら輝く白い砂に顔を埋めて遊んでいると、仲間たちから「おーい」と誘われて、「はーい」と元気良く返事をして、仲間たちと共に泳ぐ…、そんなメルヘ

          著…鍵井靖章『夢色の海』

          文…藤本智士 写真…浅田政志『アルバムのチカラ[増補版]』

           3.11や西日本豪雨といった災害で傷んでしまったアルバムを洗ってくれたボランティアさんたちや、綺麗になったアルバムを見た方たちの反応についてまとめた本。  写真が持つぬくもりや雄弁さに気づかされます。  まるでこの本そのものも一冊のアルバムのよう。  ●写真の裏に番号を振る  ●泥や汚れを洗い落とす  ●写真を干す   ※カビの状況によっては、写真を冷凍してカビの繁殖を遅らせる  ●写真を仕分けして並べる  といった丁寧な作業に頭が下がります。  また、自分とゆか

          文…藤本智士 写真…浅田政志『アルバムのチカラ[増補版]』

          著…嶽本野ばら『変身』

           カフカの『変身』のオマージュ小説。  ※注意  以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。  以下はあらすじ。  この『変身』の主人公は、美しいものに狂おしいほど憧れているにもかかわらず、誰がどう見ても悲劇的なまでに不細工だった青年•星沢皇児(ほしざわこうじ)。  「だった」という風に過去形なのには理由があります。  なぜなら、彼はある朝目覚めると、別人というよりもはや別の生物と言うべきレベルのイケメンになっていたから。  皇児は、星沢皇児の弟と

          著…嶽本野ばら『変身』