002.予想外を好きになる

社会的問題解決において多くの実績がある統計学は、社会で生きる上でもはや当たり前の知識となった。統計を少しかじると、多くのことは予想が可能なのではないかという錯覚に陥る。実際、生活の中で予想をしていると、予想通りになる。不思議なもので。しかし、人は予想通りが続くことにはすぐ飽きる。建築家の谷尻誠は「予想通りほど人を感動させないものはないんですよ。」とインタビューで語ったことがある。精密な計算をして誤

もっとみる

「星々の船」【ファファード&グレイ・マウザー】_ヒロイック・ファンタジーの思い出

 男二人が、お宝求めて雪山へ。猫もいる。
 フリッツ・ライバーの中編小説「星々の舟」(『妖魔と二剣士』所収、書誌情報は末尾に記載)は、おおよそこうした「つかみ」のお話です。
 その昔、読んだときに思ったのは、登場する山「スタードック」の標高はどれくらいと、いうことでした。
 冒頭に「連峰の高さは二リーグ」(「星々の舟」27頁、以下特記ない限り、ページ数は同作のもの)とあるので、だいたい9000〜1

もっとみる
読んで頂きありがとうございます。

【15】愛の在る人間に

 大人になった今、苦労しているのは社会と適合できない事だ。成長過程をふまず幼稚のまま生きてきてしまった。だが、子供の時は逆であった。大人びた少年だったように感じる。優等生の事を大人びたと言えるかはわからないが、しっかりしていると周囲から評価されていた。周囲は私を評価する以上に信頼しきっていた。

 人生で絶頂だったのは小学生の時かもしれない。大して努力もせず勉強やスポーツができていた。何か話す時も

もっとみる
ありがとうございます(^-^)
2

羨ましいと思うもの

朝5時の眠気の中で撫でる猫の寝姿。

友人の子鳥のさえずりのようなメール文。

コーヒーを何杯も飲むくたびれたスーツのサラリーマンの後ろ姿。

地味だけどどこか色っぽい年下の女の子。

いつしか、美しい人を羨ましいとは思わなくなった。

美しい人を羨んで、私は全然ダメだと落ち込まなくなった。

でも、自分の美意識にかっちりハマる人を羨むようになると、

ため息のような羨ましさが心から流れ出てくるよ

もっとみる

ガムのカロリーと噛むカロリーどっちが勝つ?

先日、クロレッツのボトルからガムを取り出して噛んでるうち、ふと疑問がわいた。
ガムの摂取カロリーと咀嚼の消費カロリー、どっちが強いんだと。

この小さなガムと、咀嚼するカロリー。
物凄く良い勝負をしている気がする。
そして、このガム1粒ならサンドウィッチマン伊達さんの言うカロリーゼロ理論になるんじゃないか。

カロリーゼロ理論とは、サンドウィッチマンの伊達さんがネタで提唱している理論で、あれこれ理

もっとみる
ありがとうございます(≧∇≦)
36

相談するのは共感が欲しいからじゃない

 最初にはっきりと答えを出してしまう。
 彼女が人に相談するのは自分の気持ちを整理するためなのだ。
 特に具体的な解決ではなく心情的な解決を求めている場合、本当は、自分自身ひとりで解決したいと思っている。でも、苦しさや寂しさを、どうやって解決していいか分からなくて、もがいているのだ。
 本当は、また同じ気持ちになったときに、すっと自分の気持ちを冷ますことのできる言葉や温もりを探している。

 だか

もっとみる

夜と向き合う

いつからか夜と向き合うのをやめた。
いろいろなことを途方もなく考えてしまう。そんな学生の頃から続けてきた習慣にストップをかけたのは仕事をし始めてから。早めに寝て、朝早く起きる。余計なことは考えないで、目の前にあることに集中する。それはそれで快適だった。目の前にあることがうまく行った。確実に生きている気がした。

でも、考えることが少なくなったと感じた。
くだらないこと、ありもしないこと、妄想。あり

もっとみる
ありがとうございます
5

啓蒙活動には教育が必要

最近はお花畑だったので真面目な記事を書く気になった話。

今回のテーマはヴィーガンとフェミニストについて思うことを書こうと思います。

とは言っても、今回の記事は少し前に書いたヴィーガンの記事(リンク)とは異なり、ヴィーガンなどの思想についての自身の考えの展開ではなく、彼らの活動の仕方について考えていこうと思います。

まずはこの記事を読んでいただいている人に質問ですが、あなたはヴィーガンやフェミ

もっとみる

自虐はほどほどに

「なんでそんな次から次へと色んな考えが浮かんでくるの?」
 ある時友達にそう聞かれた時、私は気の利いた自虐風ジョークで返そうとした。
「空き樽は音が高いってね」
 ハイ悪癖でございます。案の定、その友達はきょとんとしていたし、私は自分が馬鹿だと思った。
 微妙に意味もズレてるし、開き直ってちゃ反省としての意味合いも薄い。自分が何を言いたかったのか分からなくなったし、恥ずかしくなって「中身が空っぽだ

もっとみる

演技することについて

 人間は多面的な生き物であり、演技的な生き物でもある。どのように過ごしていても、人は他者と関わる限り、意識的にせよ無意識的にせよ、演技せずにいられない。

 考えてみるといい。あなたがひとりきりでいる時だけが、あなた自身であり、誰かと一緒にいるときのあなたは、あくまで人と付き合うために創り出された「あなた」だとしたら。
 
 恐ろしい事だろうか? いや、しかしそれもひとつの正当な観点なのだ。

 

もっとみる