水の味
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水の味

以前はなんて口にして 息をのむ 『しかたない』で縮んだ身体 目先のこと それも良いね 未来のこと 想像もつかないわ ただわたしたちは 坂を上がった先の拡がる視界 熱に囲まれ汗ばむ体を抜ける風 肌の匂い 鼓動だけが聴こえる 水の味 を知っている 緩やかに紙が燃え落ちるような 毎日の中で 見つけるんだよ 忘れられない記憶が重なり 出来上がる 将来がある

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【詩】お月見
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【詩】お月見

陽がしずみ、月がのぼる 光がさり、闇がおとずる 西の空は薄暮を過ぎて 振り向いた東の空に ぽっかりと 紅い金色の月が

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やることやるならほかはない
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やることやるならほかはない

 朝起きる、喉の蜘蛛の巣と顔のパラフィン紙を透き通った水で清める、喉を潤しPCに電源を、名も無きDJが回しているvinylのmixを流す、何かリズムを。  就業前MTGを終える、セットアップに着替えチャリを漕ぎコンビニへ、冷えたレッドブルと悪魔の煙で踏み出す英気を養う。どん底みたいに冷えてるお腹と首肩の滞留したリンパの叫びを無視し、今日も一日が始まる。  集合知はいつも見ている、できる人間を引き上げ、できない人間を永遠に遠回りさせる。目指すべき光の方角は示されている、顔を

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「中秋の名月2020」

「中秋の名月2020」

今年は  十五夜の次の日に 満月なのよ 別の場所に居ても 一緒に見上げる事ができた 次の日は欠けていく・・・ のを 有刺鉄線が 必死で止めていた が 間違いなく二人は 別の世界に居た がんじがらめの心の世界に 〜去年、カセットboyさんの写真からインスプレーションをもらって、すぐかきました。ありがとうございました〜 〜今年は、満月です。〜

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これから

これから

いつの頃からか 振り返ることが 増えてくるもので そのひとつひとつの 名前を呼んでみては 愛しさを思い出したり つまらないことだと 苦笑いを呑み込みながら 何か足りない気がしたり 忘れたはずの風景が 潮風みたいに傷にしみて 止むに止まれず慰安を欲したり 失ったお気に入りの場所 失ったとっておきの時間 失った内緒にしていた心 死に切れない過去の吹き溜り 諦めと言い切れない脆弱さに せめて微笑みを手向ける希望 訪れる事のない明日に 戻る事のない昨日に 何かを待ち侘びる

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1分で読める朝の詩「お彼岸」。墓参りに行かないと何故か気分がスッキリしない。#詩 #詩人 #ポエム #現代詩 #自由詩 #恋愛詩 #恋愛 #恋 #art
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1分で読める朝の詩「お彼岸」。墓参りに行かないと何故か気分がスッキリしない。#詩 #詩人 #ポエム #現代詩 #自由詩 #恋愛詩 #恋愛 #恋 #art

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『未明』

『未明』

『未明』 見ているだけで悲しくなるものがある それは深海の青さか 人知れず流された涙か 触れるだけで壊れそうなものがある それは歪な雪の結晶か 不完全な愛情か 聴いただけで溢れそうなものがある それは死にきれない思慕の情か 綺麗に彩られた後悔か 口にしただけで愛しくなるものがある それは一度だけ見た花の花言葉か 君の名前か 全てが 全てが この手で包みきれないほどに 切ない光をこぼしながら 在りし日の季節の残骸へと 見ているだけで 触れるだけで 聴いただけ

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日本詩の芸術性と音楽性(7)-若い詩人の皆さんへ「自由韻文のすすめ」-

日本詩の芸術性と音楽性(7)-若い詩人の皆さんへ「自由韻文のすすめ」-

定型詩でも散文詩でもない「自由な音楽性を持つ詩」を「自由韻文」と呼んでその構造(つまり創作法)を一つのシンプルな基本式として提案します。(全10回)         日本詩の芸術性と音楽性(7) 我が国一千数百年の誇るべき日本詩歌の宝庫である短歌を始め、俳句・近代詩を含めた伝統的日本詩から日本詩創作の本質を学んで現代日本語の中にも無数に内在するリズムとメロディーを紡ぎ出し磨き上げ、詩人独自の詩情を音楽性と芸術性豊かに高らかに創作する事こそ、現代日本に生まれ合わせた詩人の歴史

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散文28

散文28

プラスチックのよくわからない形が追いかけてきていて、 やがてそれが大きく膨らんで、太陽を飲み込んでいった。 プラスチックのよくわからない形が追いかけてきていて、 海をつくり、山をつくり、川をつくったりしていた、夜。 その中では、主題の無い街が何かを笑っているので、 僕は後ろを振り向いたりする。  続けて、僕はある詩人の概念と、ある画家の肉体とが混じり合うことを思い浮かべて、また後ろを振り向いたりする。あるのはタイダイの柄、怖い。  振り向いたりした二回ともに、太陽は後

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フライミートゥーザムーン

フライミートゥーザムーン

先週の月曜に父を看取った。 クラシックギターの演奏が趣味だった父が生前最後に練習していた曲が 「Fly me to the moon」だったから、 今日は夜道できれいな月を見上げてちょっとだけ泣いた。 エンディングにあんな甘いラブソングを残していくのが キザにならないぐらいハンサムで優しくて、自慢の父。愛妻家で愛犬家。 そして愛煙家だったので肺がんで逝ってしまった。 春に手術が成功したはずのがんが再発し、 もう治らない状況になり自宅へ帰ってきて 一週間で亡くなってしまった

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