ミック@アート好きのノート

人生を彩って豊かにする芸術に夢中になって、日々書き連ねています。アラフォーの男性です。…

ミック@アート好きのノート

人生を彩って豊かにする芸術に夢中になって、日々書き連ねています。アラフォーの男性です。 文学・音楽・絵画・映画を主に、ファッションや建築も。 芸術に関するエッセイや批評、創作の短編小説を定期的に更新中です。

マガジン

  • とらねこ村<トランスミッション>

    • 142,151本

    とらねこが運営する共同マガジン。グループ合計で参加者1,200名を超えました。フォロワ数2000名以上、130,000記事以上が収録されています。🌱コンテンツを広めたい方の参加をお待ちしています。🌱マナー:①連続投稿はしない②社会一般的に不適切な記事は投稿しない③トップ画面は変えない。参加希望の方は,マガジンの固定記事からコメントしてね(ง •̀ω•́)ง

  • 【みんなで創る】クロサキナオの運営マガジン

    • 71,819本

    このマガジンは「楽しく、続ける」を趣旨として発信してます。まだnoteに慣れてない人は知り合いづくりと記事の共有を兼ねてぜひご参加してみてはいかがでしょう🌹 ※原則1日投稿記事は2本までとしました。ご了承ください。

  • noteのクリエイターさんたちみんなでマガジン

    • 36,996本

    【ルール】 1日にマガジン登録は最大で3回までで、宜しくお願い致します。 【コンセプト】 『楽しく生きる』『みんなで学びながら成長する』『人と人との絆を大切に』という3つの柱をコンセプトにしています。 参加したい方は、参加したいとメッセージで頂ければこちらから招待メッセージ送らせて頂きます♪♪ ※画像は変更しないようにお願い致します。

  • <共同運営マガジン>ここまろの交流部!

    • 20,445本

    ここでは、自分の記事や「いいね!」と思った記事を自由に追加することができます!! 詳しくは下の固定記事で!! (基本的に記事数制限なし!) ※画像・マガジンタイトル・公開設定は変更しないでください※

  • トランスミッションⅡ

    • 23,266本

    トランスミッションⅠのミラーマガジンです。脆弱性が報告されたため設置しています。🌱参加者100名、フォロワ数150名、3000記事以上が収録されています。🌱コンテンツを広めたい方の参加、お待ちしています。🌱マナー:①連続投稿はしない②社会一般的に不適切な記事は投稿しない③トップ画面は変えない。参加希望の方は,マガジンの固定記事からコメントしてね(ง •̀ω•́)ง

最近の記事

  • 固定された記事

初めのご挨拶、簡易サイトマップと更新スケジュール

はじめに 皆さん、こんにちは。ミックと申します。これからこちらで、芸術についてのエッセイや批評、創作を定期的に発信していきたいと思います。   内容は、文学・音楽・絵画・映画の四本柱を中心に、もしかしたらファッションや建築もたまに入るかもしれません。 どちらかといえば、古典と呼ばれる作品が好きな傾向があります。19世紀の小説やクラシック音楽、印象派の絵画や古典絵画・映画が主な守備範囲ですが、ロック音楽や前衛的な作品も取り上げていきます。時評的な感じで取り上げる作品もあ

    • 【創作】赤い部屋で【スナップショット】

            綺麗な部屋ね   凄い赤だ   家具も椅子も全部真っ赤 なんて美しいんでしょう   少し恐ろしい感じがするな   そう? 私はとても気に入った 赤は夜に映える色 漆黒の影をまとって 夜の闇から浮かび上がる   君は赤い色が好きだね   ええ だってそこには 毒があるから 私たちが健康に まっとうに生きることを 横道にそらす 甘い毒 それは私たちの命と 真逆のイメージ   命の色ではないのかい? 赤は血の色だ   ええ でもそれは 私たちが闇をまとって 生きている証

      • 2024年9月のお礼と振り返り、雑談

          ※月曜のいつもの絵画エッセイはこちらです       皆様、こんばんは、そして、こんにちは。ミックです。急に?気温が下がり、ようやく夏も終わった感じがしますね。   改めまして、今月もありがとうございました。月末ということで、今月に書いた記事の簡単なピックアップでの振り返りと雑談をしたいと思います。 ピックアップ   今月最もスキを集めたのは、東山魁夷の記事でした。ビュー数もいつもの三倍くらいあり、やはり人気の画家なんだなあと実感しました。和とも洋ともつかない、変わ

        • 豊かな色の田園 -コンスタンブルの絵画の美しさ

              ※月曜が月末の為、絵画エッセイの代替です     風景画というのは、静物画以上に、ある種の型が決まっています。つまり、空と大地と山々と木々と。それゆえに、全体のトーンもそうですが、構図や構成の面でも工夫を必要とします。   イギリスの画家コンスタンブルが残した風景画は、緊密な構図や濃厚なタッチも併せて、今もなお美しいと感じさせる、優れた田園風景画です。 ジョン・コンスタンブルは、1776年、イギリスの、サフォーク生まれ。のどかな田園地帯であり、イギリスの豊かな自然を

        • 固定された記事

        初めのご挨拶、簡易サイトマップと更新スケジュール

        マガジン

        • 【みんなで創る】クロサキナオの運営マガジン
          71,819本
        • とらねこ村<トランスミッション>
          142,151本
        • トランスミッションⅡ
          23,266本
        • noteのクリエイターさんたちみんなでマガジン
          36,996本
        • <共同運営マガジン>ここまろの交流部!
          20,445本
        • アカシック(虚空・空間・天空)高校
          29,865本

        記事

          【創作】ジェイン・オースティンの詩篇【幻影堂書店にて】

            ※これまでの『幻影堂書店にて』     光一が書店の棚の埃をはたいていると、ノアが声をかけた。   「ちょっとそこの本をとってくれないかな」   「いや、僕は本を出せないんだ。前に試したことがある」   「そうかな、やってみてごらん」   光一がノアの指さした方の棚の本をとると、すっと手に吸い付くように出てきて、光一は驚いた。   「本当だ」   「多分、今の君なら大丈夫だという気がしたんだ。直感が当たったね」   光一は戸惑いつつ、少し嬉しい気がした。この店に居る時は

          【創作】ジェイン・オースティンの詩篇【幻影堂書店にて】

          人生の甘い香り -シューベルト『未完成交響曲』を巡る随想

            【金曜日は音楽の日】     音楽は目に見えず、空気を通して伝わるという点である種の香りに近くなります。   様々な音の香水の中でも、シューベルトの交響曲第8番(現在は全集が校訂され第7番)『未完成』は、刺激と甘さが交錯する逸品の名作です。 第一楽章はまずはどこか不安げな弦のトレモロにのったフルートとオーボエのユニゾンから始まり、やがて暗く高まっていきます。   それが解消されると、抒情的な風が吹き込み、どこかワルツのような愉しみに満ちた空気感も出てきます。   管楽器

          人生の甘い香り -シューベルト『未完成交響曲』を巡る随想

          情熱が夢を描く -名作映画『白い足』の魅力

          【木曜日は映画の日】 情熱は、ある種自分の常識や人生を超えている面があります。 いや、自分の人生を超えるぐらいでなければ情熱と呼べないのかもしれない。それは滅多に出会えるものではありません。 フランスの映画作家ジャン・グレミヨンが1948年に監督した名作映画『白い足』は、そんな狂気にも似た情熱の様相が刻まれた、見事なドラマです。 (2024年9月現在アマプラ無料) 舞台はブルターニュ地方の漁村。魚商人で酒場も経営するやり手の中年男性ジョックが、若い愛人オデットをパリ

          情熱が夢を描く -名作映画『白い足』の魅力

          放浪する若さの喜び -川端康成『伊豆の踊子』の面白さ

          【水曜日は文学の日】      若さとは、変化できるということです。 そして、固定してしまう前の美しさがある。   川端康成の初期作品『伊豆の踊子』は、若さゆえの、そんな不定形な美しさが面白い小説です。 二十歳の主人公の私は、戦前のエリート旧制高校生。伊豆の修善寺を旅していると、旅芸人の一行と出会います。   旅芸人一座と触れ合いながら、その一座にいる若い踊子の娘と、ごく淡い恋も混じる会話を交わしていきます。 川端康成は1899年生まれ。旧制一高から帝大国文学科を卒業後

          放浪する若さの喜び -川端康成『伊豆の踊子』の面白さ

          【創作】早朝のカフェで【スナップショット】

              こちら、隣いいですか   ええ、どうぞ おおっと、大丈夫?   すみません ちょっと足元が   今までクラブに?   ええ   一晩中踊っていた顔ですね   はい 初めて行ったんです 頭がふわふわして 何だか変なことを言いそうだ   楽しかった?   はい 友達と一緒に ずっと喋って飲んで踊っていた 凄くお洒落ですね もしかしてデザイナーさんですか   目指していたこともありましたよ   あなたはここで?   始発を待っているの   夜通しお仕事でしたか?   そんな

          【創作】早朝のカフェで【スナップショット】

          柔らかい静寂の心地よさ -シャルダンの絵画の魅力

              【月曜日は絵画の日】   静物画とは、表面上劇的な意味がないゆえに、ある種のトーンが重要になる絵画です。   18世紀の画家シャルダンが残した静物画や一連の風俗画は、そうしたトーンの良さによって、今でも輝きを放つ、優れた絵画のように思えます。 ジャン・シメオン・シャルダンは、1699年、パリ生まれ。王室ご用達の家具職人の息子として生まれます。小さい頃から画家に憧れて修行するも、サロンやアカデミーと言った華やかな舞台とは無縁の制作活動が続きます。   しかし、29歳

          柔らかい静寂の心地よさ -シャルダンの絵画の魅力

          クラシカルな明晰さ -ピーター・サヴィルのデザインの魅力

              私が好きなデザインというのは、すっきりとしていて、清涼感があるものです。勿論、派手で華やかなアートも大好きなのですが、自分の身の回りにあるものは、シンプルで落ち着くものが欲しいとも思います。   ロック・バンド、ジョイ・ディヴィジョンやニュー・オーダーのジャケットで知られるピーター・サヴィルのデザインは、そのエッセンスが私の波長に合うような、私にとってある種理想的なデザインの一つです。 ピーター・サヴィルは、1955年、イギリスのマンチェスター生まれ。アートスクール

          クラシカルな明晰さ -ピーター・サヴィルのデザインの魅力

          【創作】クレオパトラの恋文【幻影堂書店にて】

          ※これまでの『幻影堂書店にて』   「リスが喋った!?」   「リスではない。君が驚かないように分かりやすい姿で出てきただけ。私はマルス。覚えておくといいよ」   マルスはそう言ってあくびする。リスの全身が光に包まれ、うにゅっと形が変わり、角の生えた、人の半身くらいの大きさの、白い竜が現れた。   「安心していいよ。彼女は僕が出て来たから、一時的に別の世界に行っただけ。違う電波の周波数ごとに聞こえてくる音が違うようなもの。彼女と僕では周波数帯が違うのさ。僕が出て来たから、彼

          【創作】クレオパトラの恋文【幻影堂書店にて】

          魔法を囁いて鐘を鳴らす -マーク・ボランの音楽の魅惑

              【金曜日は音楽の日】     私にとって今も昔も、どこか見知らぬ場所に連れて行ってくれる作品というのが、とても大切なのは確かです。それは、芸術に限らず、ポップな音楽でも同様。それはある種の魔法です。   T.REXことマーク・ボランが残したグラム・ロックの音楽は、今もなおストレンジでビザールで、つまりは私が大好きな魔法に満ちた音楽の一つです。 マーク・ボランは1947年ロンドン生まれ。元々モデル等もしつつ、ジョンズ・チルドレン等のバンド活動を経て、スティーブ・ペレグ

          魔法を囁いて鐘を鳴らす -マーク・ボランの音楽の魅惑

          甘美な青春を踊る -ベルトルッチの映画『革命前夜』の魅力

            【木曜日は映画の日】     青春とは、取り戻せない故に甘い時間です。   イタリアの監督ベルナルド・ベルトルッチの初期の映画『革命前夜』は、そんな甘美な時間を閉じ込められた稀有な映画です。 舞台は1962年のイタリア、パルマ。裕福な青年ファブリツィオは、マルクス主義に傾倒し、ブルジョワの婚約者との婚約解消を考えます。そんな彼は、貧しい労働者階級の友人アゴスティーノの葬儀の際、久しぶりに会った叔母のジーナと話し、恋仲になります。。 監督のベルナルド・ベルトルッチは、1

          甘美な青春を踊る -ベルトルッチの映画『革命前夜』の魅力

          輝く季節を旅する -フォークナーの小説『八月の光』の美しさ

              【水曜日は文学の日】     光あるところに影があるように、物事には、二つの対照的な側面があります。   しかし、例えば一つの小説の中で全く対照的な物語を進めることは、案外困難で、少ないように感じます。 アメリカの小説家ウィリアム・フォークナーの1932年の長篇『八月の光』は、二つの異なった物語を合わせた傑作であり、しかも、驚くべき後味のよさを持つ作品です。 物語は、リーナ・グローブという少女の話から始まります。身重の身の彼女は、お腹の子供の父親であるルーカス・バ

          輝く季節を旅する -フォークナーの小説『八月の光』の美しさ

          【創作】城の地下通路で【スナップショット】

            すごい埃だ   本当に   この先に倉庫などあるのだろうか   この古地図ではそうなっている   何か魔物でも出そうではないか   見たことがないから分からない   あるいは宝箱でも   それはあるかもしれない これだけ古い城なのだから   だが我らが探しにいくのも ある種の宝と言えるかもしれない この国の地形、鉱脈、気候といった 古代の先人が国を治めた知恵がつまった 文書だ これがあれば 多くの問題は解決する 大臣閣下に多くの策を上申できるし 戦争にはやる騎士団連中を

          【創作】城の地下通路で【スナップショット】