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HIROMのクリエイターページです。 これからここに書いていきたいと思います。 必ずフォロバします。

最近の記事

【詩】朝の演奏会

朝の七時 夢から目覚めて 窓から太陽の日差しが差し込むと 毎日が日曜日のように 楽しい気分になる 耳を澄ませると虫たちが鳴っていて それぞれ音楽を奏でている 蝉はチェロを弾いて  カマキリはギターを鳴らす テントウムシはサンバを踊り かっこうは歌を唄う 毎日が音楽の合唱会 風が透き通って吹いている 野鳥の羽ばたく音や  庭に生えた草は 自然に生きる私たちを見守っている 大地の力強さや  日々の日常のなかで 大切なものに気づく 私たちは一歩ずつ生きてるんだ

    • 古典文学を読むこと(9月のエッセイ②)

      僕の勘違いかもしれませんが、朝と夜よりか昼や夕方の方が暑く感じます。九月も終わりに差し掛かり、十月になろうとしているのに、まだ少し暑いですね(以前、涼しくなったと書いたのは、間違いだったのかもしれません) 僕の生活サイクルですが、朝方の生活が板について、朝の五時から起きて、小説を書いたり、推敲して過ごしてます。午後になると読書したり、テレビを見たり、ゆったりしますね。 十一時には寝て、仕事がある日には出かけます。 僕は小説が本当に好きで、古典文学から最近の小説まで読みま

      • 【詩】希望の彼方

        おれは自分の歌を唄う 過ぎ去った時間のなかで 航海をしている 夏風は大きなうねりをあげて 船の自由を奪っていく  来るべき日に備えて眠りにつくと ただ、故郷の海の匂いがする 光の船は自由への憧れなのか 暗い海に投げ捨てられた精神は 孤独な隠者か 海と大地の鼓動を感じる どれだけ生きれば幸福と呼べるのか どれだけ苦しめば絶望と呼べるのか 暗い死海を彷徨いながら 見えない答えを探す 夢に帆を張って 荒れ狂う海に立ち向かう この航海は永遠か幻か 胸に刻まれた十字架に胸を昂ぶ

        • 【詩】夜の輪舞

          深夜12時 モンマルトルの丘の下、クリシー大通りを歩いて ムーラン・ルージュの扉を開くと 行きかう人々の輪舞に目が眩む 私はパリに住むバイオリン弾きで サン=サーンスの死の舞踏を演奏した 踊り狂う人々は蟻のように小さくなって ビールの泡のように消えていく まるで魔法のように 何かを呟いて通り過ぎる名もない詩人は かつてオードリーと呼ばれていた あれは忘れられない思い出で 彼はペンと斧を使って物を書いた 私にとってのムーラン・ルージュは 喧騒と乱舞の間で狂い続けていた 私

        【詩】朝の演奏会

          音楽について思うこと(9月のエッセイ①)

          久しぶりにエッセイの更新をします。エッセイは六月で止まっていたので、三カ月ぶりになりますね。季節も九月になって、大分涼しくなった気がして、安心しています(七月、八月の殺人的な暑さはかなり異常でした) 僕がロック、R&B、クラシック、ダンスミュージックと並んで好きなのがジャズなんです。ジャズを聴き始めたのは意外に遅く、二〇代になってからです。 ジャズを聴いて面白いのは、さまざまな楽器の演奏(主にトランペットやピアノ)で人の感情まで揺れ動かして、幸福な気持ちにさせてくれるからで

          音楽について思うこと(9月のエッセイ①)

          【詩】スマイル

          二つに広がる世界には 明るい太陽と暗い闇が存在し 交わることのない光が射し込む どちらも同じで どちらも違う 地球の表も裏も 大地に生きる人々も 地面に咲く花々も 地べたに這いつくばる人々も みんな同じ 津波や地震で 涙を流す人々も 決して消えることのない灯火に照らすと みんな笑顔になる 

          【詩】スマイル

          【詩】向日葵

          誰かを求めても誰にも相手にされない 仕方のないことだと割り切れば 更に深みに填まっていく 地獄穴みたいに 足掻けば足掻くほど人生は空虚で 苦しみの羅針盤はどこまでも回っていく 深く沈んだ向日葵の花が 僕の心まで沈ませていく それは向日葵の絵 僕が初めて描いた魂の一部 幸せになれたらいいのに

          【詩】向日葵

          【詩】グレート・エスケープ

          安い挑発を真に受けて  君は僕に言う これから先、何十年も立場は変わらないぞ、と 腹が立って、逃げ続ける君の顔を殴った だが、離れていくことの虚しさは変わらない 黒い瞳と青い瞳 世界の片隅で 同じように涙する 平等ではない人生に ゴドーは待っている 君の帰る場所を 首を括って死にたいとすら思った セイラムズ・ロットで 光の地平線で闇を彷徨う 本当の居場所を探すために 最初に狂わされた人生 最後に笑った敗者が言う 人生は最高だと 認められたらいいのに 認めたく

          【詩】グレート・エスケープ

          【詩】クレイジー・ムーン

          銃で頭を撃ち抜いてくれ 狂った月と 赤い太陽 君の言うことなど耳に入らない 苦しみが胸の奥底から湧き上がる 動けなくて構わない 一人にさせてくれ 扉の前で声がする 行きたくないと、僕は言う 精神異常者が一人取り残される 仲間はどこにもいない 暗い井戸から助けを呼ぶ声が聞こえる 隔離された部屋で涙を流している 彼女は正気を失った 二つにわかれた道が光を照らしている 繋がり合う魂が苦しみを解放する 別れを言う時がきた 狂った月が道をみつけていく 狂った

          【詩】クレイジー・ムーン

          執筆について(6月のエッセイ②)

          六月も終盤に差し掛かり、暑くなったと思います。個人的には夏はドストエフスキーの小説を楽しく読んだこともあり、思い入れがあります。 僕は必ず執筆する時には五〇ページほど読書をするのですが、文体も自然と影響を受けることがあります。執筆する時ってどこか気が重いというか面倒くさいんですよね。 でも今、書いている小説もそうですが、書き終えたときの充実感はもの凄いものがあります。昔は難解(フォークナーとか大江健三郎)な文体に影響を受けていたのですが、最近は読みやすい小説を心掛けていま

          執筆について(6月のエッセイ②)

          掛け替えのない音楽(6月のエッセイ①)

          日付もあっという間に六月になって、朝晩でも半袖で暮らせるようになりました。五月はなぜか分からないけど、憂鬱になりがちなので六月から気持ちを新たにエッセイを投稿出来たらいいなと思います。 僕はユーチューブやウィキペディアをよく利用するのですが、最近、頻繁に聴いたり、見たりするのが、クラシックです。実はクラシックを本格的に聴き出したのは遅く、五、六年前ぐらいだと思います。 僕が一番クラシックがいいと思うのは、聴いていて安心できたり、癒やされたり、あるいは読書する気になるからで

          掛け替えのない音楽(6月のエッセイ①)

          音楽を聴くこと(5月のエッセイ①)

          突然ですが、僕は眠気防止のために紅茶を飲みながら読書をします。紅茶を飲むようになってから、読書量が増えました。図書館で本を借りることがありますが、今回は読書するために必要な洋楽について話をしたいと思います。 洋楽との出会いは、中学二年生だったと思います。当時「プライド」というキムタク主演のドラマが流行った時にクイーンの音楽が流れていて「ジュエルズ」というアルバムを聴いたのですが、これが最高。 今まで聴いたことない音楽で完全に洋楽に魅了されたのを覚えています。 それから近

          音楽を聴くこと(5月のエッセイ①)

          音楽について(4月のエッセイ②)

          最近、天候も徐々に暖かくなって半袖で生活するようになりました。とはいえ、朝方は寒く感じます。僕は冬よりも夏が好きなのですが、夏よりも好きなのが、秋です。九月生まれということもあって、過ごしやすくてそわそわするのも好きです。十月にはノーベル文学賞も発表されますしね笑 今回は音楽について書こうと思います。前のエッセイにも書いたことがありますが、僕は音楽の方でもかなりの雑食です。邦楽、洋楽、クラシック、ジャズ、ゲーム音楽etc、いろいろ聴きます。 今回は邦楽について。邦楽と言っ

          音楽について(4月のエッセイ②)

          読書から得られること(4月のエッセイ①)

          noteに小説を執筆してから、時間が経ったと思います。そのなかでも、コメントをくださったり、フォローやスキを頂くと嬉しく、執筆するやる気が起きます。 とはいえ、最近はアイデアに行き詰まり、小説の更新が出来ていないのを申し訳なく思っています。 エッセイも3月に1回しか投稿できませんでした。 ですが、相変わらず読書するということは一貫して続けています。今、読んでいるのは、スティーヴン・キングの「任務の終わり」とパオロ・ジョルダーノの「天に焦がれて」という小説です。 僕はス

          読書から得られること(4月のエッセイ①)

          読書をすること(3月のエッセイ①)

           しばらく、小説の更新もないと思うので日々の暮らしを綴っていきたいと思います。先ずはじめに僕の人生に欠かせないのが、読書をすることです。  読むのは海外文学を中心とする純文学から、ファンタジーまでさまざまなジャンルの本を読みます。  「文学の森殺人事件」と言うのはアガサ・クリスティやアンソニー・ホロヴィッツの推理小説を読んでいるときに書くことを決意しました。  とはいえ、かなりの雑食なので本という本に興味があります。  ちょうど、今読んでいるのが、オルハン・パムクの「

          読書をすること(3月のエッセイ①)

          文学の森殺人事件 エピローグ

           私たちが『西園寺探偵事務所』に帰宅したのは夜の十一時過ぎだった。西園寺は約六時間で事件を解決した訳だが、その割にはどこか顔色が悪かった。とはいえ、尊敬していた二階堂ゆみが殺害された事実を受け止められないのは誰だって同じだろう。気掛かりなのは大島徹と名和田茜のことだ。彼らは赤羽雄一と三木剛という例えようのないクズのせいで、事件にかかわってしまっていたのではないのか? 特に大島は二階堂ゆみを尊敬していて、彼女のような作家になるために上京してきた苦労人だ。そんな彼が嘘の供述をして

          文学の森殺人事件 エピローグ