じゃぱにーずもんきー

詩人。バカのようで賢く、賢いようでバカがアイデンティティ。

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詩人。バカのようで賢く、賢いようでバカがアイデンティティ。

最近の記事

詩 「夢」

健やかに眠れ 両親の想いを乗せて たくさんの夢を見てきた 大志を抱け 両親の想いを乗せて たくさんの夢を抱いてきた きっと枕を抱く夢でも きっと想いを抱く夢でも どちらでもいいんだ ただ夢を無くしては 生きていけない ならばいい夢を見ることだ お父さんがソファーで いびきかいて寝ている どんな夢を見ているのだろうか

    • 詩 「最硬」

      形あるものは やがて崩れてしまう お気に入りのジーンズも グリースでキメた髪型も アイスクリームも やがて崩れてしまう だけど 形ないものは 崩れない 愛する心 信じる力 敬う気持ち  記憶に至るまで 崩れるにも 崩れようがないんだ 脆いようで最硬のこの心

      • 詩 「君はそう言うが」

        君はその痛々しい翼に 乗れよ と言う 僕は正直言うと その翼には乗りたくはない だって鳥は抱いたり背負ったりでは 飛べないもの 僕はただ 大空を雄々しく舞う君を指さして あ 鳥だ と言いたいだけだよ 車庫から駆け足 両手いっぱいの餌を握りしめて

        • 詩 「種」

          変人の詩を この世に蒔いたら 何が咲くだろう 答えは 聡明な学者たちが いくら研究しても わからないだろう そんな詩を書きたいんだ ただし 一応は咲くように

          詩 「フィルター」

          あいつ見ろよ と指さされても あいつ見ろよ と指さすことはきっとない こんな奴に と罵られても こんな奴に と罵しることはきっとない バカヤロー と怒鳴られても バカヤロー と怒鳴ることはきっとない 僕は通さない 言葉汚れで 真っ黒なフィルターを ずっと僕は愛用している きっと一生愛用していく

          詩 「フィルター」

          詩 「幕」

          夢に生きる という言葉が嫌い 友とも会えず 誰とも会えず いつだっていつも 夢の中でしか人と出会わないから 正直 夢も現実もわからないよ そんな私を責める人よ このナイフで こうして瞑る私の両眼を 切り裂いておくれ この赤い幕が上がったならば 私は一生 極上の夢に 生きていけるだろう

          詩 「包装」

          優しく 包んであげたら 優しく してあげられる 強く 包んであげたら 強く してあげられる だけど 真っ先に破られ 真っ先に捨てられる すべてはあなたの大切な物のため 報いを知らない包装紙

          詩 「洗濯しましょう」

          白いシャツを 汚した人を 憎んだりしないこと 汚れたことより 問題なのは いつまでも洗濯しないこと さあ 洗濯機に回して さあ ベランダでパンパン叩いて 太陽は笑顔 シャツは笑顔 君は笑顔 憂うことがどこにあろうか

          詩 「洗濯しましょう」

          詩 「インディゴ」

          君の眼には この僕が 未練がましく映るかい それは仕方ないことかもしれないね 君の眼には この僕が 欲深く映るかい それも仕方ないことかもしれないね ジーンズのインディゴは 濃ければ濃いほど僕は好きだ 「そんなに思ってくれてありがとう」 そう思われたいだけなのさ だから  あまり 色落ちしないように  あまり 洗わないように

          詩 「インディゴ」

          詩 「ダストカップ」

          挑戦するか しないかだった しかし 挑戦した結果は 散々だった 粉々に砕け散った僕は 苦虫を嚙んだ顔で バキュームで片付けられた 結果は様々だろう 要は 全力を出せたかどうかだ 埃やら誇りが次から次へと 入ってくる まだだ 僕はダストカップの中 次のステージを 楽しみにしている

          詩 「ダストカップ」

          詩 「公園まであと少し」

          私は遅い 快速列車には 遠く及ばない だけど 私は知っている 列車の車窓からは わからない 森のクヌギの木の香りを 私は遅い 高速フェリーには 遠く及ばない だけど 私は知っている フェリーの客室からは わからない 夜の黒い海の冷たさを だから 私は私の遅さを誇る はっ はっ はっ 公園まであと少し

          詩 「公園まであと少し」

          詩 「ハンデ」

          真実を語れば 僕にとって ハンデは与えられたもの どこかに捨てるわけにはいかない 真実を語れば 僕にとって ハンデは試されるもの どこかに逃げるわけにはいかない 真実を語れば 僕にとって ハンデは生かすこと 生かされることのすべてだ 「Don't lose」 僕は言えるから

          詩 「コップ」

          コップに水を汲みましょう 水が溢れても 少なくても 湯が熱くても 水が冷たくても コップはただ受け止めます だけどダメなものはダメ ダメな時は 逆さまになって 一滴も許さない 高級グラスでも 紙コップでも同じ コップはただ注がれるまま 注ぐまま

          詩 「荷物」

          自分は人気者だ だから自分は与えるもの 本気でそう考える人間が後を絶たない 興味は持たせるものではなくて 持ってもらうもの 荷物は持たせるものではなく その人が持ってくれるもの 持ってくれるかどうかは その人じゃないとわからない くれるものは当然ではない 誰かがこの詩を読んで くれる それだけで僕は幸せな気持ちになれるんだよ

          詩 「強さ」

          逆境に  もうダメだ と 思ってしまったら 大抵ダメになる 逆境で 絶対上手くいく と 思っていたら 大抵上手くいく 一番強いものは 腕力でも 知力でも 財力でもなく 諦めない努力だと 難病の母が私に教えてくれた その真実に いつもより私の書くペン先が光る

          詩 「±」

          どんな人間でも 暖かい どんなろくでなしでも 暖かい 平均+36℃だ ゼロの人間なんて ましてや マイナスの人間なんて 決していない オギャー と 産まれた瞬間から 決まっていることだ その手に 握りしめた氷が 溶けたなら 貴方は暖かい人間なのです