じゃぱにーずもんきー

詩人。バカのようで賢く、賢いようでバカがアイデンティティ。

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最近の記事

詩 「僕の中で君はいつも」

目覚めれば 僕の中に君が 棲み始め 君の中に僕が 棲み始めた 互いの影の中で 互いが息を潜めている 影絵の中で くちづけを交わし 暗闇の中で 一つになって そんなものか そんなものよ 僕の中で君はいつも 君の中で僕はいつも

    • 詩 「手紙」

      手紙を書こう 誰にも送れないけど 手紙を書こう 想いを寄せるあの娘へ 唾を吐いた旧友へ 与えてくれた両親へ 未だ見ぬ我が子へ どの文章にも謝罪が入ってたりする ペン蛸は懺悔の形 もうプライドも スタイルも ズタズタだから もう痛いところはすべて 救急車に載せて送ります ピープル ピープル 送らせてください

      • 詩 「たった一枚の紙切れ」

        たった一枚の 紙切れのために 今日も皆 頭を抱えている たった一枚の 紙切れのために 汗水流して皆 頑張っている たった一枚の 紙切れのために 東で西で犯罪が起きている 不思議なことに 誰もがたった一枚の 紙切れを引き破りやしない 僕は今日も颯爽と たった一枚のA4用紙を シュレッダーにかける

        • 詩 「見せたい詩があるんだ」

          損失とは 失うお金だけではないということを 利益とは 得られるお金だけではないということを お金に失望していた僕に 教えてくれたのは ある晩に涙して食べた 母が握ってくれたおにぎりでした お母さん ご飯の後に見せたい詩があるんだ だから早めの いただきます そしてゆっくり噛んで ごちそうさま

        詩 「僕の中で君はいつも」

          詩 「事情があるのさ」

          きっと あの人にも事情があるのさ きっと お天道様にも事情があるのさ きっと あの人にも泣きたい時があるのさ きっと お天道様にも泣きたい時があるのさ 必ず誤解は晴れるもの 必ず青空に晴れるもの

          詩 「事情があるのさ」

          詩 「ワンピース」

          どうしようもなく 欠けた僕の 記憶のワンピース 時は流れ 今  パズルを埋めるのは どうしようもなく 浜辺ではしゃぐ ワンピースの彼女 これでいいや 僕は 時間旅行への切符を 破り捨て 今日 彼女と 旅行に出掛ける

          詩 「ワンピース」

          詩 「闇から」

          闇に落ちても 突き落とされても そこから光が見えたなら 諦めることはない お前には見えている それは事実なんだ その光を浴びるんだ 諦めないでくれ 諦めないでくれ 諦めないでくれ あまりにも勿体ないだろう 現に羨望し見つめるその光に ほら お前の眼だって輝いているではないか

          詩 「夢」

          健やかに眠れ 両親の想いを乗せて たくさんの夢を見てきた 大志を抱け 両親の想いを乗せて たくさんの夢を抱いてきた きっと枕を抱く夢でも きっと想いを抱く夢でも どちらでもいいんだ ただ夢を無くしては 生きていけない ならばいい夢を見ることだ お父さんがソファーで いびきかいて寝ている どんな夢を見ているのだろうか

          詩 「最硬」

          形あるものは やがて崩れてしまう お気に入りのジーンズも グリースでキメた髪型も アイスクリームも やがて崩れてしまう だけど 形ないものは 崩れない 愛する心 信じる力 敬う気持ち  記憶に至るまで 崩れるにも 崩れようがないんだ 脆いようで最硬のこの心

          詩 「君はそう言うが」

          君はその痛々しい翼に 乗れよ と言う 僕は正直言うと その翼には乗りたくはない だって鳥は抱いたり背負ったりでは 飛べないもの 僕はただ 大空を雄々しく舞う君を指さして あ 鳥だ と言いたいだけだよ 車庫から駆け足 両手いっぱいの餌を握りしめて

          詩 「君はそう言うが」

          詩 「種」

          変人の詩を この世に蒔いたら 何が咲くだろう 答えは 聡明な学者たちが いくら研究しても わからないだろう そんな詩を書きたいんだ ただし 一応は咲くように

          詩 「フィルター」

          あいつ見ろよ と指さされても あいつ見ろよ と指さすことはきっとない こんな奴に と罵られても こんな奴に と罵しることはきっとない バカヤロー と怒鳴られても バカヤロー と怒鳴ることはきっとない 僕は通さない 言葉汚れで 真っ黒なフィルターを ずっと僕は愛用している きっと一生愛用していく

          詩 「フィルター」

          詩 「幕」

          夢に生きる という言葉が嫌い 友とも会えず 誰とも会えず いつだっていつも 夢の中でしか人と出会わないから 正直 夢も現実もわからないよ そんな私を責める人よ このナイフで こうして瞑る私の両眼を 切り裂いておくれ この赤い幕が上がったならば 私は一生 極上の夢に 生きていけるだろう

          詩 「包装」

          優しく 包んであげたら 優しく してあげられる 強く 包んであげたら 強く してあげられる だけど 真っ先に破られ 真っ先に捨てられる すべてはあなたの大切な物のため 報いを知らない包装紙

          詩 「洗濯しましょう」

          白いシャツを 汚した人を 憎んだりしないこと 汚れたことより 問題なのは いつまでも洗濯しないこと さあ 洗濯機に回して さあ ベランダでパンパン叩いて 太陽は笑顔 シャツは笑顔 君は笑顔 憂うことがどこにあろうか

          詩 「洗濯しましょう」

          詩 「インディゴ」

          君の眼には この僕が 未練がましく映るかい それは仕方ないことかもしれないね 君の眼には この僕が 欲深く映るかい それも仕方ないことかもしれないね ジーンズのインディゴは 濃ければ濃いほど僕は好きだ 「そんなに思ってくれてありがとう」 そう思われたいだけなのさ だから  あまり 色落ちしないように  あまり 洗わないように

          詩 「インディゴ」