健やかに眠れ 両親の想いを乗せて たくさんの夢を見てきた 大志を抱け 両親の想いを乗せて たくさんの夢を抱いてきた きっと枕を抱く夢でも きっと想いを抱く夢でも どちらでもいいんだ ただ夢を無くしては 生きていけない ならばいい夢を見ることだ お父さんがソファーで いびきかいて寝ている どんな夢を見ているのだろうか
形あるものは やがて崩れてしまう お気に入りのジーンズも グリースでキメた髪型も アイスクリームも やがて崩れてしまう だけど 形ないものは 崩れない 愛する心 信じる力 敬う気持ち 記憶に至るまで 崩れるにも 崩れようがないんだ 脆いようで最硬のこの心
君はその痛々しい翼に 乗れよ と言う 僕は正直言うと その翼には乗りたくはない だって鳥は抱いたり背負ったりでは 飛べないもの 僕はただ 大空を雄々しく舞う君を指さして あ 鳥だ と言いたいだけだよ 車庫から駆け足 両手いっぱいの餌を握りしめて
変人の詩を この世に蒔いたら 何が咲くだろう 答えは 聡明な学者たちが いくら研究しても わからないだろう そんな詩を書きたいんだ ただし 一応は咲くように
あいつ見ろよ と指さされても あいつ見ろよ と指さすことはきっとない こんな奴に と罵られても こんな奴に と罵しることはきっとない バカヤロー と怒鳴られても バカヤロー と怒鳴ることはきっとない 僕は通さない 言葉汚れで 真っ黒なフィルターを ずっと僕は愛用している きっと一生愛用していく
夢に生きる という言葉が嫌い 友とも会えず 誰とも会えず いつだっていつも 夢の中でしか人と出会わないから 正直 夢も現実もわからないよ そんな私を責める人よ このナイフで こうして瞑る私の両眼を 切り裂いておくれ この赤い幕が上がったならば 私は一生 極上の夢に 生きていけるだろう
優しく 包んであげたら 優しく してあげられる 強く 包んであげたら 強く してあげられる だけど 真っ先に破られ 真っ先に捨てられる すべてはあなたの大切な物のため 報いを知らない包装紙
白いシャツを 汚した人を 憎んだりしないこと 汚れたことより 問題なのは いつまでも洗濯しないこと さあ 洗濯機に回して さあ ベランダでパンパン叩いて 太陽は笑顔 シャツは笑顔 君は笑顔 憂うことがどこにあろうか
君の眼には この僕が 未練がましく映るかい それは仕方ないことかもしれないね 君の眼には この僕が 欲深く映るかい それも仕方ないことかもしれないね ジーンズのインディゴは 濃ければ濃いほど僕は好きだ 「そんなに思ってくれてありがとう」 そう思われたいだけなのさ だから あまり 色落ちしないように あまり 洗わないように
挑戦するか しないかだった しかし 挑戦した結果は 散々だった 粉々に砕け散った僕は 苦虫を嚙んだ顔で バキュームで片付けられた 結果は様々だろう 要は 全力を出せたかどうかだ 埃やら誇りが次から次へと 入ってくる まだだ 僕はダストカップの中 次のステージを 楽しみにしている
私は遅い 快速列車には 遠く及ばない だけど 私は知っている 列車の車窓からは わからない 森のクヌギの木の香りを 私は遅い 高速フェリーには 遠く及ばない だけど 私は知っている フェリーの客室からは わからない 夜の黒い海の冷たさを だから 私は私の遅さを誇る はっ はっ はっ 公園まであと少し
真実を語れば 僕にとって ハンデは与えられたもの どこかに捨てるわけにはいかない 真実を語れば 僕にとって ハンデは試されるもの どこかに逃げるわけにはいかない 真実を語れば 僕にとって ハンデは生かすこと 生かされることのすべてだ 「Don't lose」 僕は言えるから
コップに水を汲みましょう 水が溢れても 少なくても 湯が熱くても 水が冷たくても コップはただ受け止めます だけどダメなものはダメ ダメな時は 逆さまになって 一滴も許さない 高級グラスでも 紙コップでも同じ コップはただ注がれるまま 注ぐまま
自分は人気者だ だから自分は与えるもの 本気でそう考える人間が後を絶たない 興味は持たせるものではなくて 持ってもらうもの 荷物は持たせるものではなく その人が持ってくれるもの 持ってくれるかどうかは その人じゃないとわからない くれるものは当然ではない 誰かがこの詩を読んで くれる それだけで僕は幸せな気持ちになれるんだよ
逆境に もうダメだ と 思ってしまったら 大抵ダメになる 逆境で 絶対上手くいく と 思っていたら 大抵上手くいく 一番強いものは 腕力でも 知力でも 財力でもなく 諦めない努力だと 難病の母が私に教えてくれた その真実に いつもより私の書くペン先が光る
どんな人間でも 暖かい どんなろくでなしでも 暖かい 平均+36℃だ ゼロの人間なんて ましてや マイナスの人間なんて 決していない オギャー と 産まれた瞬間から 決まっていることだ その手に 握りしめた氷が 溶けたなら 貴方は暖かい人間なのです