UNWIND&KOMOREBI

UNWIND&KOMOREBIでは 暖かな光と自然の輝きのなかで リラックスし…

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UNWIND&KOMOREBIでは 暖かな光と自然の輝きのなかで リラックスした笑顔や暮らしを豊かに照らす「ライフキュレーション」(自作造語)をモットーに 小説やエッセイ 詩を掲載しています (御室文美子)    ※投稿文の著作権は作者です。無断の転用は禁止です。

マガジン

  • 詩ことばの森 森 雪拾(もり ゆきひろ)

    複雑で変化の激しい時代ゆえに 優しさと癒やしの詩の世界を伝えていければと思います

  • 御室文美子のこもれび生活

    小さな光をあつめて あふれるような輝きに満たされるように こもれび生活も ちいさな小さな暮らしの工夫が 人生を満たしていきます

  • つぶやきWell-being

    めまぐるしい日々のなかで 自分らしく 幸せであること 健康で暮らすこと そんな満たされた生活のために ささやかでもできることから提案していきたいと思います

  • 有料小説「無花果の花」 御室文美子

  • 回想旅シリーズ

    回想することは、心と身体に癒しや元気を与えてくれます。 回想旅に出かけてみましょう。

最近の記事

詩ことばの森(198)「ふるさとの友」

ふるさとの友 煙草をくわえて 二階の窓から  雲をながめていた 天才 を思いながら よい言葉のひとつも 浮かばぬものだよ 煙ばかりが ゆらゆら空へと消えていく 詩人の友が手紙をくれた 東京を去るのだという 僕もどこかへ去りたいが 帰れる故郷もなにもない 下屋根で猫が昼寝をしている やわらかそうな三毛のむこうに 今年も夾竹桃の花が咲いた 詩人の友に手紙を書いた 帰れる故郷のない僕だから 遊びいったら親切にしてくれ そんなおかしな手紙だけれど 屈託した僕の気持ちが伝わるだろ

    • 詩ことばの森(197)「雨の夜に」

      雨の夜に 今夜は 雨が降りつづいていて ガラス窓を叩くから 僕は静かにしていた 温めた牛乳を飲みながら 今日一日のできごとを 思い出そうとした 電車に乗って 会社に行って 仕事を終えて 電車で帰った そのほかはべつに なんでもなかった なんでもない一日に 僕は何をしたのだろう 僕は静かに過ごしてたが 今夜ははげしい雨が降り こころの窓を叩きつづける おまえは何をしていたのだと (森雪拾)

      • なつの涼み㉑ 熱中症に注意して。

        2024年7月18日、関東甲信地方は梅雨明けとなりました。 灼熱の陽ざしが待っています。 私達が気を付けなくては、いけないのが熱中症です。 ある日のことです。 38℃の炎天下、肌がべとべとし、湿度が高いのを感じていました。 昼間、日陰を休みながら20分程、徒歩で移動したところ、急に頭痛がし、血の気が引いていくのを感じ、転倒したら大変と思い、しゃがみました。。 突然、熱中症の症状に襲われ、救急搬送されるのではないかと不安で、 周りにいる人たち「救急車呼ばなくて大丈夫。回復

        ¥200
        • 詩ことばの森(196)「緑葉の季節」

          緑葉の季節 緑葉は あなたを抱いて 過ぎゆく季節とともに 永劫に消えていく 蝶が執拗に 林をさまよいつづけ 蝉の声が 梅雨明けの時を知らせた日 あなたと暮らした夏の記憶を わたしは わたしのなかに閉じこめてしまった それ以来 どんなに太陽の光が輝いたとしても こころは いつも仄暗さに満ちていた いつの日か届くだろうか 夏のある日の消印で あなたが私に送ってくれた手紙が その消印の有効日がいつなのか まだ わからないでいるのだけど (森雪拾)

        詩ことばの森(198)「ふるさとの友」

        マガジン

        • 詩ことばの森 森 雪拾(もり ゆきひろ)
          206本
        • 御室文美子のこもれび生活
          161本
        • つぶやきWell-being
          2本
        • 有料小説「無花果の花」 御室文美子
          8本
        • 回想旅シリーズ
          14本
        • 文美子のLeave memories message(終活)
          15本

        記事

          なつの涼み⑳ 駅弁の旅

          昨日7月16日は駅弁記念日でした 日本初の駅弁は1885年(明治18年)に宇都宮市内の白木屋旅館の嘉平氏が、日本鉄道の重役の勧めで、竹の皮に包まれたものを宇都宮駅で駅弁として発売し、記念日が制定されたようです。 また、一般社団法人・日本鉄道構内営業中央会が1993年(平成5年)4月10日に駅弁の日を制定しました。 旅には駅弁ということで、東北旅行のお供に駅弁をいただきました。 東北復興も考えながらも、好きなものを食べてみました。 駅弁を食べながら、出発することで旅に行

          なつの涼み⑳ 駅弁の旅

          詩ことばの森(195) 「ある日 鳥が」

          ある日 鳥が ある日 僕の肩に 鳥がとまった 青色の羽を輝かせて いくらか不格好な頭が 危ういほど重く けれども僕の肩は 負担を感じないでいた 僕は鳥を眺めていた あたかも自分自身を 離れて見つめるように 冷静に鳥の目を観察した 底のない池の面を 思い起こさせる黒目に 僕のいびつな心が 映し出されている気がした 鳥はなぜか 僕のそばを離れずにいた ありがたいと思った のは彼だったろうか だれも触れえぬ自らの心を 鳥だけが知っているとしたら 鳥の思いを 僕が知った

          詩ことばの森(195) 「ある日 鳥が」

          なつの涼み⑱ ひまわりが見ている景色

          私の中では、夏といえば「ひまわり」が頭に浮かびます。 灼熱の太陽にも負けずに、堂々としているイメージです。 なぜ「ひまわり」は、太陽を追いかけるのでしょうか。 「ひまわりの蕾」どこをみているのでしょうか 蕾は、太陽をずっと見ています。 日の出の前に東を向いて、太陽を出待ちします。 太陽が上がると、その光に合わせて東から西に向きを変えていきます。 この間、日の当たらない側の茎が成長するので、太陽の方に茎が倒れます。 日が沈むと、昼間と反対側の茎が成長し、夜間の間に東の方向

          なつの涼み⑱ ひまわりが見ている景色

          詩ことばの森(195)「忘れた庭に」

          忘れた庭に 忘れた庭に 百合が咲いていた 夏草におおわれた野を 明るく灯して こころに輝いている 思い出の色彩だろうか それは夕方の空の星や 明け方の澄んだ雲の光 あなたの母上が 車椅子の上で手にされた 白と黄色と橙色の 鮮やかな花々 忘れた庭に 今日も百合が咲く またいつか訪ねてみたい あなたとともに (森雪拾)

          詩ことばの森(195)「忘れた庭に」

          なつ涼み⑰ 大切な収穫物

          野菜をつくり始めて、ナス、トマト、キュウリの収穫が始まりました。 ハーブ類も元気に育っています。 野菜の形から肥料や水が足りない等の情報を得ることが出来ます。 ハーブ系のレモンバーム、バジル、イタリアンパセリが沢山収穫できますが、猛暑ですぐに元気がなくなってしまいます。 無駄にしないようにと大切に利用しています。 苗を植えてから3週間くらいたつ、オクラ、ピーマン、枝豆も元気に育っています。 トマトの木の1本は、突然枯れてしまったり、とうもろこしの実入りが 悪かったり、キ

          なつ涼み⑰ 大切な収穫物

          詩ことばの森(194)「あの夏の日」

          あの夏の日 夏がすぎてゆくたびに 緑の色が濃くなっていく ぼくは あわてた思いで きみの面影を探そうとする あの夏は戻らない あの日のきみは もういない こうしてひとり 池の縁を訪れて あざやかな百合花を 目の前にしていると 向こう岸にきみの 夏色の服がゆれたきがして 遠い夏の 遠い日の記憶 夢の中のきみの姿 (森雪拾)

          詩ことばの森(194)「あの夏の日」

          なつ涼み⑯ 小諸・停車場ガーデンより

          小諸駅の駅前に、綺麗に整備されている庭園が目に入りました。 どんな場所なのか、とても興味がわきました。 ゴミひとつなく、休憩が出来るように椅子も設置されています。 買い物帰りの人、高齢者、ベビーカーを押している方々が利用されている 憩いの場所の様です。 ガーデンの中にある停車場レストランも沢山の人が利用していました。 駅に近くて、綺麗に手入れされている「ほッ」と癒される場所が、 市民を、観光客をお迎えしてくれていると思うと心が温まりました。 「ゴミを落として汚してはいけな

          なつ涼み⑯ 小諸・停車場ガーデンより

          詩ことばの森(193)「あかずの間」

          あかずの間 古い家の奥に あかずの間があって そこは窓もなく まっ暗だと 大人たちが話していた いちども足を 踏み入れたことのない その部屋をのぞいてみたい と子どもの僕は思ったものだ 大人たちのいない日 少しだけ扉をあけてみた 意外にも部屋は明るく どこかに 小さな窓があるらしい 部屋には入らなかった 理由はわからない 今まで だれかが居た気がして 奥の方に古い鏡台がみえた

          詩ことばの森(193)「あかずの間」

          なつの涼み⑮ 冷たいハーブティーで

          猛暑。 灼熱の太陽が皮膚に突き刺さるような感覚を覚えます。 少しでも涼しく過ごしたいと考える毎日です。 菜園で沢山収穫できるレモンバームを有効に利用したいと、ハーブティーや料理に、入浴剤にと利用しこの夏を乗り切りたいと… レモンバームテーを、その時の気分で飲んでいます。 レモンバームの効能 香りを嗅ぐだけでも違います。 ①抗菌作用:食中毒の防止や風邪予防 ②消化の促進効果:腸内のガスだまりによるお腹の張り ③整腸作用:腸内環境を整える ④抗うつ作用:気分が落ち込む、やる気

          なつの涼み⑮ 冷たいハーブティーで

          詩ことばの森(192)「自由な空」

          自由な空 この限りない空の 端から端へと広がっていく 蜃気楼はすっかり わたしの視界を閉ざしてしまった こころのうちに 潜んでいた何かが ぽっかりと渦を巻いて 姿をみせる それはまるで ときめきに似て どこか せつなく 懐かしく 憂いを帯びた熱に 酔うほど 渦は風となって  わたしの背中を押し 歩みを また一歩進ませる 不安気な窓の外へと 旅立つ時  ふたたび わたしは 自由になる (森雪拾)

          詩ことばの森(192)「自由な空」

          なつ涼み⑭ 宮沢賢治を訪ねて

          宮沢賢治を深く知るために訪れました。 宮沢賢治記念館から、公園を通り抜けてイーハトーブ館に向かう予定です。 バスの本数が少なかったり、時間が合わないことがあります。 徒歩でも10分弱くらいということですが、 土地勘がなく、行きはタクシーを利用しました。 運転手さんは、「宮沢賢治氏はとても裕福な家庭に育っていること 大谷翔平氏と二大スターになったこと」を話して下さった。 帰りは、バスで駅まで戻りましたが、そんなに遠くなく道がわかれば 歩ける距離でした。 写真をアップしました。

          なつ涼み⑭ 宮沢賢治を訪ねて

          詩ことばの森(191)「無常の淵」

          無常の淵 かつては空も青かった 空ばかりか街もみな なにやら澄んでいたのだが 夜には無数の星が輝き つきることない 世界が広がっていた けれども年が経るほどに 青色はくすみだし 空に飛ぶ怪しげな鳥ばかり 夜の闇を覆う気配は 深い淵となって 暗い水を湛えていた 淵に佇む 水神の石祠は苔むし 時の流れの留まることなく この世に変わらぬものの 無いことを示していた (森雪拾)

          詩ことばの森(191)「無常の淵」