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なつの涼み⑱ ひまわりが見ている景色

私の中では、夏といえば「ひまわり」が頭に浮かびます。
灼熱の太陽にも負けずに、堂々としているイメージです。

ひまわり

なぜ「ひまわり」は、太陽を追いかけるのでしょうか。

「ひまわりの蕾」どこをみているのでしょうか
蕾は、太陽をずっと見ています。
日の出の前に東を向いて、太陽を出待ちします。

太陽が上がると、その光に合わせて東から西に向きを変えていきます。
この間、日の当たらない側の茎が成長するので、太陽の方に茎が倒れます。
日が沈むと、昼間と反対側の茎が成長し、夜間の間に東の方向に戻ります。夜の動きはサーカヂアンリズム(体内時計)が関与してると言われます。

「ひまわりの蕾」が太陽を追うのは、沢山の光を浴びて、葉っぱが光合成をおこない伸長成長するためです。(本当は蕾が追うのではなく、茎が成長するために蕾が動いてるように見えるのだそうです)

東を向いてるひまわり

花が咲くとどこを見ているのでしょうか。
それは、ずっと東を向いたまま花が動かなくなります。

花を咲かせると、動きは東を向いて止まります。
「ひまわり」が東を向いて動かなくなるのは、朝の太陽から多くの光と熱を受けとり、花粉を多く放出するためです。
ミツバチが、朝の陽ざしではっきりと見える「ひまわりの蜜」を集めに来ることで、受粉が促進され多くの種が出来るようになるそうです。

ちなみに、ひまわりのような動きをする花が他にもあります。
マリーゴールド、ダリア、百日草もひまわりと同じ動きをするようです。
蕾から開花した「ひまわり」を観察してみたら発見があるかもしれませんね。
                        御室文美子

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