詩ことばの森(193)「あかずの間」
あかずの間
古い家の奥に
あかずの間があって
そこは窓もなく まっ暗だと
大人たちが話していた
いちども足を
踏み入れたことのない
その部屋をのぞいてみたい
と子どもの僕は思ったものだ
大人たちのいない日
少しだけ扉をあけてみた
意外にも部屋は明るく
どこかに 小さな窓があるらしい
部屋には入らなかった
理由はわからない
今まで だれかが居た気がして
奥の方に古い鏡台がみえた
あかずの間
古い家の奥に
あかずの間があって
そこは窓もなく まっ暗だと
大人たちが話していた
いちども足を
踏み入れたことのない
その部屋をのぞいてみたい
と子どもの僕は思ったものだ
大人たちのいない日
少しだけ扉をあけてみた
意外にも部屋は明るく
どこかに 小さな窓があるらしい
部屋には入らなかった
理由はわからない
今まで だれかが居た気がして
奥の方に古い鏡台がみえた