道端の死にかけのセミにホイミーっと言った。治ると思ったから。 それを見る大人は僕にナイフで刺す目線を送った。 僕の中の当たり前の道徳だった。 でも、大人には大人の道徳があった。 でも、僕と大人の道徳には違いがあった。 大人は道徳で僕を傷つけた、そして治そうともしなかった。 #小説