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リアル道徳の時間
月曜日のこと。
仕事が休みだったので、小学1年性の娘の送り迎えをしてたんですね。
GPSを持たせているので帰りも学校を出たタイミングは分かる。
そろそろ娘が帰ってくるころだなと、マンションの下まで迎えに行きました。
向こうから娘が友達と2人で歩いていきた。
「あ、私のパパがいる」って言いながら
早足で僕の前を2人が通り過ぎる。
家の鍵は持たせているので、足早にマンションの玄関を開けて中に入っていく。
何やらうしろをチラチラ見ている。
もう1人の女の子が
「Aちゃん来るで」って言っていた。
Aちゃんとは娘と同じクラスで同じマンションに住んでいる子で、先日の日曜日には家に遊びにいくくらい仲良しの子だったはず。
なんかAちゃんを避けて帰ってきたような2人。
遠目にAちゃんが見えたのか、
「かくれろーーーー」って物陰に潜もうとする。
娘は帰ったらすぐに歯医者に連れていかなくてはいけなかったので、だらだらダベったりしないように僕が下まで迎えに行ったという経緯があったので、エレベーターをやり過ごすわけにはいかない。
「早く帰らないと行けないから、そんなことしてる暇ないよって」ってごちゃごちゃやっている間に、そのAちゃんがマンションの中に入ってきた。
一緒に帰ってきた娘の友達Bちゃんは、なんだか様子がへんで
Aちゃんの顔もなにやら暗い。
娘もBちゃんに同調している風がある。
4人で一緒にエレベーターに乗り込むと、エレベーター内の空気が重い。
うちの家とBちゃんは同じフロアなので、先に到着して降りる。
娘とBちゃんは降り際は「ばいばーい」って元気に挨拶してたけど、Aちゃんの返事は暗い。口ごもった感じで、顔は明らかに悲しそうな顔をしている。
ほんとはAちゃんも一緒に帰りたかったのだけど、2人で帰るからってAちゃんをハミ子にしたような感じだ。
そうするに至った経緯もあったのかもしれないけど、もう一年生でも人間関係というものが発生しているのだな。
息子が一年生のころは、まだ人付き合いといういうような関わりあいはできていなかったけど、女の子はもう社会ができているなと思う。
人間関係というものが始まっている。
家に帰って、歯医者やらの用事を済ませて落ち着いたところで、妻に経緯を話した。
妻は、昨日仲良く遊んでたばっかりなのにと、驚いている。
妻は子供たちの関係もそうだし、その親との関係もある。
このまま放置はできないと、娘を捕まえて事情を聞き始めた。
道徳の時間にNHKで見たような道徳問題。
相手の気持ちを考えよう。
自分がされて嫌なことは、人にもしてはいけない。
いつ娘も逆の立場になるかもしれないのだ。
息子も一緒にみんなで話し合った。
僕も大人がその場に一緒にいたんだから、その場で声かけができたんじゃないかと怒られた。
娘も反省。
僕も反省。
こうして失敗することもありながら、人は学んでいくのだろう。
これから娘は中学生・高校生と成長していく。
人間関係もより複雑になっていくことだろう。
こんな問題もより深いものとなっていくだろう。
僕自身ももっと成長して、子供たちのことをしっかりと見守ることができるようにならなければと思う。
読んでくださるだけで幸せです。 サポートいただけるほど、何か心に残るものが書けていたのだとしたのならこんなに嬉しいことはありません。