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和尚のつぶやき #391(道徳と自分)

道徳と言えば
小学校の頃の道徳の授業を
思い出します
道徳教育は大切ですが
こうあるべき、こうすべきとなると
自分を縛り付けるものになり
他人に対しては、自分の正義を
振りかざすことになります
頭でわかってもできない
知識で知っていてもできない
自分の事になるとできない
人間は思うように
できない生き物です
自分と向き合えば向き合うほど
出来ない自分が見えてきます
道徳を歯牙にもかけない
人間の前では
道徳に縛られている
人間は被害者になります

人間の本性と向き合うと
人間には悪も善も黒も白もあり
グレーな存在です
人を信じなさいと言う言葉も
人を疑いなさいと言う言葉も
両方が現実を述べています
道徳の徳目で
解決できるものではありません
常にグレーな中で
生きて行かなければなりません
人を何で殺しては
いけないのですかと言う
質問に対して正解はありません
人に聞くものでもありません
自分が自分の胸に
問い考えなければなりません

道徳がすべての正解を
出してくれることはありません
人間に徳があるのかと問われれば
得しか考えていないよね
と言うのが現実です
人徳なるもの眉唾物で
徳のある人間なんかそうはいません
先生でも宗教家でも得が先です
それが人間であり正直な姿です
得を分け合い生きて行くのが
せめてもの人間らしい道です
家族も社会も道徳ではなく
人間らしく生きる道を探るのが
大切だと思います

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