真永和尚

浄土真宗本願寺派僧侶の山下真永です。平成3年に京都府城陽市に本願光道場(ほんがんこうどうじょう)を開設し、布教活動をしてます。 競争的比較社会から調和的共生社会へと時代が進む中で、自分自身の新たな生き方を模索し、変革にチャレンジします。和尚のつぶやきにお付き合いください。

真永和尚

浄土真宗本願寺派僧侶の山下真永です。平成3年に京都府城陽市に本願光道場(ほんがんこうどうじょう)を開設し、布教活動をしてます。 競争的比較社会から調和的共生社会へと時代が進む中で、自分自身の新たな生き方を模索し、変革にチャレンジします。和尚のつぶやきにお付き合いください。

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生き方変革(Change) #1

何よりも難しいのは、 自分を変えることだと思います。 人の悪いところは よく目につきますが、 自分の悪いところは、 ほとんど見えません。 世代間の理解でも、 自分より若い世代にも、 自分より上の世代にも、 たくさんの不満を持ちながら、 自分の世代には大甘です。 そう考えると、一見、 自分を否定的に見ていても、 内心では自分が一番なんだ と思います。 時代が変わっていくスピードが 加速度的に早くなっている今、 変わることを恐れず、 変わることを楽しみたいと 思います。

    • 和尚のつぶやき #414(時代の転換期)

      歴史を振り返ると 時代の転換期 時代の節目と思われる 変革の時期があります その国の転換期もあれば 世界が大きく変わる 転換期もあります 地球規模での転換期もあります すべては永続的、永久的ではない 証拠でもあります まさに世界は諸行無常であり 万物流転の中にあります 発展、移行、消滅を繰り返し 流れて行きます 今は地の時代から風の時代へと 移り変わる転換期にあると 色々な方々が発信されています 物の時代から心の時代へと 大きくシフトするという話しです 物心両面と言うように

      • 和尚のつぶやき #413(小さくも大きい自分)

        自分を振り返ると とても小さい存在です 世界81億人の一人 日本1億2千万人の一人 過去にさかのぼれば 果てしない人数の中の一人 リアルな知り合いの数は限られ 歴史に名前が残るわけでもなく とても地味な存在です 砂漠の中の砂粒 海の中の小波 森の中のひと葉 この小さな存在が 自分にとっては かけがえのない存在であり 代替えの利かない存在です 私の命は奇跡の誕生により この世に生まれた大きな命です 空から見たら小さくとも 自分の内から見ると 限りなく大きな命です 命の働きも

        • 和尚のつぶやき #412(今は未来のためにあるのではない)

          将来のために頑張りなさい 老後のために貯蓄をしなさい 未来のために投資しなさい 努力や準備を促すための もっともらしい言葉ですが 私たちには今と言う時間しかないという 厳しい現実から目を背け生きています 死と隣り合わせの生は 思っている以上に 常にぎりぎりの綱渡りです 将来、未来、老後のために備え 頑張ることは決して 悪いことではありませんが 自分のやりたいことを 先延ばしにしても 何もいいことはありません 老後にと思っていても お金はあっても 体力と気力がついていけません

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        生き方変革(Change) #1

          和尚のつぶやき #411(人生の価値)

          人生について考えることは たくさんあります 歴史的偉人の人生は 他人事として冷静に 聞いたり読んだりできます その人の人生の価値を 読み取ることができます しかし自分の人生となると 人生として客観的に とらえることも難しく 価値があるのかどうかも わかりません 自分の人生より 大切なものはありません しかし自分の人生と 向き合うことが難しく 人生の価値を見い出すのが 難しいのはなぜでしょうか それは人のことは良く見えるのに 自分のことは見えにくいからです 自分の姿は鏡に映さ

          和尚のつぶやき #411(人生の価値)

          和尚のつぶやき #410(自分の機嫌をとる)

          自分の機嫌が悪くなる瞬間は 自分が一番よくわかります 気に入らない状況になる 気に入らない一言を言われる 思い通りにならない 機嫌が悪くなる瞬間は たくさんあります 機嫌が悪くなると 自分の気持ちもザワツキ 何より周りに悪い空気を伝えます 自分がリーダーであればメンバーに 親であれば子どもに 機嫌の悪い波動が伝わります これ以上の迷惑行為はありません 中には、わざと機嫌の悪さを まわりに伝える人もいます しかし一番の問題は 何より自分の気分が悪くなり ネガティブな波動で自分

          和尚のつぶやき #410(自分の機嫌をとる)

          和尚のつぶやき #409(苦楽は表裏)

          人生には様々な出来事があり 楽しいこともあれば 苦しいこともあります 楽しいことだけ 苦しいことだけと 言うことはありません 楽しいことを追い求めすぎたために 苦しいこと結果になってしまう 苦しい積み重ねのあとに 楽しいことが待っている まるで苦楽が 綱引きをしているようです 楽しくても苦しくても 自分の人生に違いありません 楽しい苦しいと 一喜一憂するよりも 人生の波を受け入れて 下がる波上がる波 人生の波を受け入れて 生きていくことが 充実した人生を作り上げます 苦しい

          和尚のつぶやき #409(苦楽は表裏)

          和尚のつぶやき #408(時間のサンドイッチ)

          サンドイッチは 二枚の薄切りパンで 卵やハムなどの具材を 挟んで作ります 具材をパンで挟み込むことで 安定した形になります 具材が主役ですが どんなに美味しい具材でも パンで挟まないと形になりません 具材を2枚のパンで挟む形こそが 美味しくいただくための 知恵なのです これを時間の流れに例えると 今、現在が具材で 過去と未来が2枚のパンになります 主役は現在ですが 過去と未来なしには 現在を考えることができません 過去と未来に挟まれて 現在があります 現在の出来事を考える時

          和尚のつぶやき #408(時間のサンドイッチ)

          和尚のつぶやき #407(本能としての快楽)

          人間には本能として 快楽を感じることが沢山あります この本能に抗うことはとても難しく 理性で制御するのは至難の業です 他人の不幸は蜜の味と言うように 自分以外の不幸に対して 非倫理的な感情を抱いてしまう それを強い理性で ようやく制御します 本能的な快楽感情を何とか抑えます 自己嫌悪に陥ることもあり 本能の持つ力に恐れを感じます 自分だけは安全地帯にいたい 他人事は自分事ではない 自分だけは仲間外れにされたくない 人に説教する快楽と 人に説教されたくない感情は セットで持ち

          和尚のつぶやき #407(本能としての快楽)

          和尚のつぶやき #406(学び続ける)

          私たちは子どもの頃から 学ぶことを当たり前のこととして 学校教育を受けてきました 進学のため受験のためと 勉強してきました 社会に出ても 仕事に必要なことは 先輩や上司に教えてもらいながら たくさんの事を身に付けてきました どれも必要不可欠なことだと 自分を説得しながら 勉強してきたと思います まさに自分に強いて 学んできたのです 恵まれた環境の中で 当たり前に学校が整備され 半ば強制的に学んできました 学ぶことに楽しさや喜びを 感じる機会は少なかったのでは ないかと思いま

          和尚のつぶやき #406(学び続ける)

          和尚のつぶやき #405(生かされる喜び)

          生きる喜びを感じる時 それはやりがいを感じ 自分の役割を実感する時です また日々の生活の中で 楽しく幸せを感じる時も そうでしょう 家族とともに過ごせる毎日に 喜びを感じることもあるでしょう 旅行に行って 美味しいものを食べたり 家族や仲間と過ごして 喜びを感じることもあるでしょう 人それぞれに 生きる喜びを感じる場面は たくさんあると思います 生きる喜びを感じられるのは とても幸せなことですが 生きていることが前提です 日常生活の中では 生きていることを 当たり前のように

          和尚のつぶやき #405(生かされる喜び)

          和尚のつぶやき #404(不満の取り扱い)

          誰しも何かにつけて不満はあります 満足していることも 不満なことも両方あるでしょう ここで大切なのは 不満よりも満足に視点を合わせ 日常をたくさんの満足で埋め 不満を満足へのエネルギーとし 両方をうまく取扱っていくことです 不満を感じたら 不満の原因を探り どうしたらいいかを考えます 不満を感情だけに置き去りにせずに もやもやを具体的にしていきます 具体化することで 大したことはないと わかる場合もあり 具体化できれば 解決策探っていきます 感情的にならずに 自分に原因があ

          和尚のつぶやき #404(不満の取り扱い)

          和尚のつぶやき #403(素直さは宝)

          子どもの頃の素直な心は 成長とともに だんだん失われていきます 論理的な思考能力が発達すると 相手の言葉や周りの状況を ストレートに受け取ることが 難しくなります もちろん、世の中には 詐欺や騙しの手口が 横行していますから むやみに信じることは 危険ではあります 疑うことが危機管理でもあります 相手の言葉を疑ったり 深読みしたりすることが 増えていくにつれて 自分の素直さが失われていくように 感じることもあります 本来、素直であった自分が どんどん変わっていく ひねくれ者

          和尚のつぶやき #403(素直さは宝)

          和尚のつぶやきを300人前後の方が閲覧してくださっている。 何か一つでも心にひっかることがあればうれしいと思います。 同じようなことを繰り返し呟いてますが、気が向いたら 寄り道してください

          和尚のつぶやきを300人前後の方が閲覧してくださっている。 何か一つでも心にひっかることがあればうれしいと思います。 同じようなことを繰り返し呟いてますが、気が向いたら 寄り道してください

          和尚のつぶやき #402(ずれている面白さ)

          理想と現実 自己評価と他己評価 値段と値打ち 見た目と美味しさ 予想と結果 見た目と性格 体格と体力 どれも少しずつずれてます すべてマッチしていると ストレスはありませんが 面白みはありません 理想と現実はずれているからこそ 理想を描くことに夢があります このずれが 色々なものを生み出し 生み出すための力となります 自分の中のずれだけでなく 他人との間にもずれはあります 考え方のずれ 理解のずれ やり方のずれ 選択のずれ たくさんのずれがあります 当たり前のことですが そ

          和尚のつぶやき #402(ずれている面白さ)

          和尚のつぶやき #401(老いること)

          「老いを学ぶ(#352)」と言う テーマで以前投稿をしましたが 人間にとって老いるとは どういうことでしょうか ただ単に年齢を重ねる 初老を迎えたら老いていく 還暦を迎えたら老いの本番 今の時代は60代はまだ若い 本格的な老いは70代から 老いの基準や捉え方は 人や時代によって様々です しかし生きている限り 老いは成長とともにあります 小学生から見れば 高校生は大人です 高校生から見たら 20代の若者も 老いがスタートしてます 自分で若いと思っていても 孫から見れば 立派な

          和尚のつぶやき #401(老いること)