真永和尚

浄土真宗本願寺派僧侶の山下真永です。平成3年に京都府城陽市に本願光道場(ほんがんこうど…

真永和尚

浄土真宗本願寺派僧侶の山下真永です。平成3年に京都府城陽市に本願光道場(ほんがんこうどうじょう)を開設し、布教活動をしてます。 競争的比較社会から調和的共生社会へと時代が進む中で、自分自身の新たな生き方を模索し、変革にチャレンジします。和尚のつぶやきにお付き合いください。

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生き方変革(Change) #1

何よりも難しいのは、 自分を変えることだと思います。 人の悪いところは よく目につきますが、 自分の悪いところは、 ほとんど見えません。 世代間の理解でも、 自分より若い世代にも、 自分より上の世代にも、 たくさんの不満を持ちながら、 自分の世代には大甘です。 そう考えると、一見、 自分を否定的に見ていても、 内心では自分が一番なんだ と思います。 時代が変わっていくスピードが 加速度的に早くなっている今、 変わることを恐れず、 変わることを楽しみたいと 思います。

    • 和尚のつぶやき #396(人の価値)

      人の価値は何か いろいろな価値基準があるが そもそも人を 価値という尺度ではかるのか 個人の性格であったり 持っている能力は 人としての価値と言うよりも 個性や特性であったり 得意分野や専門的な技能です 価値と言うほどのものではなく 個人が持ち合わせているもの 個人に備わっているもの そんな感じでしょうか 学歴や職歴も似たようなもので その人の価値を決めるものではなく 経験値でしかありません 人生の歩みとともに 差が小さくなっていきます 学歴や職歴はひとつの 構成要素ではあ

      • 和尚のつぶやき #395(心と体のメンテナンス)

        車も住まいも メンテナンスは必要です 日頃のメンテナンスで手を抜くと 後々、大きな費用が かかることになります これは、私たちの体や心も同じで メンテナンスなしに使い倒すと 過労や疲労困憊で 病気になったり 心のバランスを崩してしまいます メンテナンスを おろそかにしてしまう原因は メンテナンスをしなくても 何とかなると言う思い込みです 理論的にはそうはいかないのですが 何とかなると思いたいのです メンテナンスにはお金もかかるし 日常的に 気をつけなければなりません 何とか

        • 和尚のつぶやき #394(成長と成果)

          仕事でも勉学でも 成果を求められます 仕事では事業を成功させ 利益を上げることが求められます 勉学では成績の向上と 合格と言う成果が求められます しかし現実は そう簡単ではありません 成功に行きつくまでには 多くの失敗があり チャレンジをすれば不合格も 受け入れなければなりません 成果があるかどうかは 時の運もあれば 周りの状況にも大きく左右されます 自分の努力がすべて 報われるわけではありません 結果を保証するものではなくとも ひたすら努力を することが求められます 努力

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        生き方変革(Change) #1

          和尚のつぶやき #393(自分を育てる)

          保育、教育、いずれも 人を育てることです 子どもから大人まで 保育者、教育者が役割として 育ててくれます 色々な場面で育てると言う ことが行われます 人は保育や教育なしに 一人前にはなれません 学校、家庭、社会には それぞれに役割があり 優劣はありません しかし、外から与えるだけでは 人は育ちません 自らが成長するために 自分の力で自分を 育てなければなりません 悩み苦しみ もがきながら 答えのない道を 歩まなければなりません そこから逃げることはできません 親や先生、まわ

          和尚のつぶやき #393(自分を育てる)

          和尚のつぶやき #392(無意味と無目的)

          私たちは何かの意味や目的を持って 日々、行動します 目的地に行くために歩く 健康のために歩く 常に目的や意味もって歩きます 頑張って歩きます のんびりと何も考えずに歩くことは 少ないのかもわかりません 無我夢中で毎日、走りまわっていた 子どもの頃が懐かしくもあります 誰も成長するため、体のためとか 考えてはいません ただ、楽しく、 夢中で駆け回っていました 意味や目的を持たずに 無我夢中で行動できることが どれだけ素晴らしいことか 大人になるほどできなくなります ワクワクす

          和尚のつぶやき #392(無意味と無目的)

          和尚のつぶやき #391(道徳と自分)

          道徳と言えば 小学校の頃の道徳の授業を 思い出します 道徳教育は大切ですが こうあるべき、こうすべきとなると 自分を縛り付けるものになり 他人に対しては、自分の正義を 振りかざすことになります 頭でわかってもできない 知識で知っていてもできない 自分の事になるとできない 人間は思うように できない生き物です 自分と向き合えば向き合うほど 出来ない自分が見えてきます 道徳を歯牙にもかけない 人間の前では 道徳に縛られている 人間は被害者になります 人間の本性と向き合うと 人間

          和尚のつぶやき #391(道徳と自分)

          和尚のつぶやき #390(才能と努力)

          才能とは何か 才能のある人とはどんな人か 何かきらりと光るものを 持っている人 周りから称賛される人 スーパースター いずれも優れた結果を残した人 ということでしょう それは才能があったから 確かにそう言えば 簡単な話かもわかりません でも、その才能をどのように活かし どのように伸ばしてきたかは 本人以外はわかりません インタビューしても 簡単に理解できるものでは ないと思います 才能を花開かせた人が どれほど努力したのか 他人にはわかりません 側から見たら辛い修行も 本人

          和尚のつぶやき #390(才能と努力)

          和尚のつぶやき #389(言葉の居場所)

          言葉は自分の中にあります 頭の中や心の中にあります 自ら考えたり思い浮かべた言葉 本や人から得た 知識や情報としての言葉 いろいろな言葉があります そのすべてを外に向かって 発信するわけではなく 多くの言葉は引き出しの中に 知識や情報、意見や考え方として しまっています そして常に外部から 新しい言葉が情報として 入ってきます 自分の引き出しにある情報も アップデートされていきます そして、毎日、その言葉を使って 外に向けて発信していきます 一旦、発信された言葉は 話し相手

          和尚のつぶやき #389(言葉の居場所)

          和尚のつぶやき #388(縁の不思議)

          すべてのものは 縁によって繋がってます ひとつひとつの関係を 糸で結んで行くと 網の目のように 繋がって行きます 通信網、交通網というように たくさんの繋がりが ひとつの大きな働きをします 私たちの身体の中も それぞれの臓器が 独立した働きをしながら それぞれが結びついて ひとつの命を支えています バラバラでいて 結びついている そこには縁の働きがあります お互いが良くも悪くも 影響し合います 世界も同じで ひとつの国の出来事が 世界中の国々に 影響を与えます まさにグロー

          和尚のつぶやき #388(縁の不思議)

          和尚のつぶやき #387(道は続く)

          我が道を行くと言いますが 私たちはそれぞれ自分が選んだ 道を歩んでいます 親や先生の指導や意見 様々な情報を得て どちらの方向に行くを決めます 理由はどうであれ 最後に決めるのは自分自身です 自分の意見と思っていても 普段から受け取っている情報に 影響を受けていることは 間違いありません 歩みを進めるか立ち止まるか 逆戻りするかは 自分次第であり どの方向に進むかも自分次第です 誰の責任でもありません 時代や周りのせいにしても まったく無駄です 人間は毎日の生活の中で 果て

          和尚のつぶやき #387(道は続く)

          和尚のつぶやき #386(人生を楽しくする)

          人生は楽しい方がいいですが 何もせずに 楽しくなることはありません 楽しくするためには ひと工夫が必要です まずは楽しくしようと言う思いを 持つことがスタートです 長く生きていれば 苦しいことも辛いこともあります 思い通りならないこと 理不尽に思えること 嫌なこともたくさんあります そういう人生をどうすれば 楽しくできるのか 答えは簡単に出せないでしょうし 何が正解かもわかりません 今の自分の状況を受け入れて じっくり向き合ってみると 自分なりに楽しむ道を 見つけて行くこと

          和尚のつぶやき #386(人生を楽しくする)

          和尚のつぶやき #385(幸せの根っこ)

          幸せであること、幸せとは何か 幸せでありたい、幸せになりたい 幸せという言葉が 頭の中や心に中で 動き回ります 幸せ症候群とも言えるほど 幸せな〇〇を考えます 何が幸せか どういう状態が幸せかは かなり主観的です 他人は幸せそうに見え 自分は幸せには思えないという人 周りとは関係なく 自分は幸せだと思える人 幸せは指数で表せるほど 単純ではなく 幸福度ランキングも ひとつの基準にすぎません 現状に満足しなさいと言うのは 足るを知ると言うことですが 豊かさが向上したことで 幸

          和尚のつぶやき #385(幸せの根っこ)

          和尚のつぶやき #384(黒と白)

          黒か白か 白黒をはっきりなど 黒と白は色の基本として出てきます 生活の中で黒と白は あらゆるところに出てきますが 純粋の黒、純粋の白の中では 真っ暗、真っ白で 無のようなものです 黒と白が混ざり合うグレーになり 初めて見えてきます グレーゾーンと言われるように グレー、灰色は 白黒がはっきりしない 中途半端なものとして扱われます 実際は純黒や純白の中に モノを見ることは難しく グレーであったり 色の混じった色彩の中で モノとして見えてきます 物事の判断も 白黒つけることは

          和尚のつぶやき #384(黒と白)

          和尚のつぶやき #383(コツよりコツコツ)

          コツをつかむと 何事もスムーズにいきます 要領をつかむと 同じことでしょう コツをつかむことは 手段としてはいいことだと思います しかしコツをつかむことを 優先してしまうと 要領よくすることに 集中してしまい 本質を見失ってしまう事に なりかねません はじめは要領にこだわらずに コツコツと基本を学ぶ方が 遠回りのようで 近道になると思います 早く上達したいあまりに コツをつかむことに 専念してしまうと 小手先の技に走ってしまい 大切な基本が身につかないという ことになる可能

          和尚のつぶやき #383(コツよりコツコツ)

          和尚のつぶやき #382(人生は探検)

          人生を振り返ってみると 自分の思い描いたものとは かなり違う人生を 歩んで来たように思います 少し先は見えても 遠い先は中々見えない そう考えると 人生という長い道のりを 探検して来たように思います 計画的に歩んでいるようで 実際は、想定外の道のり だったと思います 人生が決まり切ったものなら スムーズに進めるかもしれませんが チャレンジする楽しみや ワクワク感は持てません 不安や心配はありますが 先がわからないからこそ そこには、切り開いて行く 喜びがあります 人生を探

          和尚のつぶやき #382(人生は探検)