和尚のつぶやき #418(教育の目的)

何のために学校に行って
勉強をするのか
社会で役に立つのか
こういった疑問は
子どもたちだけでなく
いろいろな場面で出てきます
また長い歴史の中で
教育の目指すところは
時代によって違っています
国家や社会の要請
企業や経営者の要請
色々な意図が渦巻いています

人を労働者、人材として見た時
実学的な能力が高く
要領がよく
役立つ人材を育てることが
その目的となります
そのことを堂々と表明する
経営者もいます
親も同じで自分の子どもを
役立つ人間、要領よく
生きていける人間に
なってほしいとばかりに
いい学校に入れようと
躍起になります

学力や実学的な能力を
高めること以上に
大切なことは
基礎学力の上に育つ
人間力、探求心、研究心
自分で考える力などです
これらは正解を教えて
身につくものではありません
役立つかどうかなんて
学んでいる時にはわかりません
自分の力で人生を切り開かなければ
ならない時代においては
自ら学ぶ力を育てることが
何より大切ではないかと思います