おこづかい ~ 夜の歌 第56句

昼飯に 弁当買えと 六文銭

ひるめしに べんとうかえと ろくもんせん

<解説>

 今回は趣向(しゅこう)を変え、サラリーマン川柳っぽいのを作ってみました。

 「六文銭(ろくもんせん)」は「三途(さんず)の川」を渡るために必要な金額だと、古来より伝えられています。

 大金とはいえないでしょうが、それでもお金は必要だというのが皮肉です。

 仕事に出かける矢先、「これ昼飯代ね」と、小額のおこ

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covid-19

最初から

特別なウイルスだった

自然界に

いない奴

それが 

変質を繰り返していくと言う

どうやってうまれたのか

何のために

うまれたのか

人災ならば

産み出したのも人

撲滅しようとしてるのも人

わたしは

ウイルスがいなくなることはないと

思う

ただ できるだけ 関わらないように

関わってしまう時も

できるだけ 柔らかくと

思う。

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火について

火について 考えている 燃えるとはいったい

どんなことだろう 火はものが燃える時に

見える燃えるものの形

火の音は燃えるものの声 火の色は 

結びついた証 赤い色の匂い

火の匂いは燃やされるものの匂い わたしは 火が何なのか知る

燃えることは結びつくこと 火を最初に手に入れたものは

火の持つ性格に 神を見た 穏やかな時 役立つと

凶暴で誰の手にも負えない時 生き物のように自在に振る

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軋り車 ~ 夜の歌 第55句

油差す 者もおらずと 軋り車

あぶらさす ものもおらずと きしりぐるま

<解説>

 祖母が使っている介助用の歩行器があるのですが、体重をかけると、きりきりと軋(きし)る音が鳴ります。

 かつては祖父が定期的に潤滑油(じゅんかつあぶら)をつけていたのですが、その祖父も他界し、歩行器は軋りっぱなしです。

 その音を聞くたび、祖父のこと、その人生を思い出し、感慨(かんがい)に耽(ふけ)ってしま

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質問ぜめ。

四角い質問が

私を

三角にするから

気持ちを隠して

五角形の解答を返した

すると

平行四辺形の反撃を食らって

わたしを丸まったハリネズミに🦔変えた

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伝令。

缶コーヒーを
縁取る水滴は
氷の国からの
密使である
触れた指を
凍えさせ 伝令を広める

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2020年5月 詩「累卵」「ないものねだり」

詠題:ガチャガチャ

累卵 森田玲花

選ばれなかったXYZ
札束ごときに殺されて
上から目線の言付けに
相番振りわけ袋詰め

待っているから、でておいで

ワーストエンドサークルで
わたしは赤い血が出ない

ないものねだり ねむみえり

何度回しても落ちてくるのは
いらない私の片腕でした

積み上げた銀のコインは
音を立てて崩れてしまったし

あの子の正体も分からないまま
部屋に充満する腐臭

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亡霊

彼は私の左脳であり 私は彼の右脳だった

彼は私の血管であり 私は彼の血液だった

彼は私の理性であり 私は彼の本能だった

彼は私の中枢神経であり

私は彼の末梢神経だった

同じひとつの肉体を共有することも可能だった

彼と私は

結ばれなかった運命を

彼はヒースクリフのように呪っている

ナイフで断ち切った痕の残る

運命の切れ端を

私はキャサリンのように患っている

別々の場所に存在し

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