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さえぎるもの

1か月前

数式で詩でかがやかすふゆぎんが

口語俳句 作品集 29 〜冬菊〜 

真夜なかよホットワインの赤と白

それだけでいい甘鯛の吸いものは

俳句 〜しゃべり言葉の俳句について〜 修正版

しらいきよほしにひかりの遠近法

今空のオリオンのものがたりこそ

ふくろうは漆黒の夜かランプの火

初雪よきせつがうごきだしたまど

凍て鶴よ日はゆき雲はゆきながら

もともとはたねひとつぶか大根煮

陽に燃えているかに燃えず大枯野

亡きがらがかぜにころがる冬蜂よ

雪嶺がよこいっせんよ北アルプス

ベンチにもれきし落葉の並み木道

にわとりは逆さんかくよ冬ひなた

とじひらくはねのおもさよ冬の蝶

絵のない俳画「湯冷め」俳句+

しら息よ発つ船にあるこのからだ

会話体俳句『雪の列車』 近詠15句

茶の花よ畑のとっぱずれの日なた

俳句について 〜俳句としての側面、一行詩としての側面〜 短文エッセイ

絵のない俳画「雑炊」俳句+

漂泊ようみついばんでふゆかもめ

ものごころついて今日まで冬暖か

絵のない俳画「勤労感謝の日」俳句+

2週間前

瀬々もつれ日暮れをいそぐ冬の川

絵のない俳画「冬の浜」俳句+

文語俳句『今朝の冬』 近詠20句

千鳥とぶ沖がもっともかがやくと

仕事結婚子そだて俳句はつしぐれ

吸いこんで肺つめたいかふゆの霧

日がさせばそこらじゅうによ寒雀

巻くかぜよそらごとゆがむ雪の傘

地へいに日落としたきりか大枯野

木洩れ日のそらひらければ冬の滝

木を伐っていまあきらかに眠る山

思い出はおもいだすだけ湯豆腐よ

ふゆすばる光としてのものがたり

片おもいしがち冬薔薇えらびがち

絵のない俳画「熊」俳句+

3週間前

けぶる日よあめとひとつの大枯野

いちりんといわず古町のかえり花

みずへって瀬のいくつもよ冬の川

いきおいがひたとこおるか冬の滝

いちりんのしみじみ自然かえり花

ふくかぜよ地べたにすわる冬の鹿

ラグビーよ組んで軋ます骨からだ

木の椅子も日褪せてゆくか冬の芝