口語俳句 作品集 21 〜花火〜
「 花火 」
~口語俳句〜
すすきみなはるかをさして一本道
生きて飛ぶみちまちがえず秋の蝶
巻貝よしろをひろえばあきのかぜ
つえついてかぜよりしろく秋遍路
ゆうばえよこころにもある盆用意
もくとうよとどけつづける原爆忌
じんせいの歩み止めれば赤とんぼ
われわれにこそある未練門火焚く
この世によひとつあかるく盆の月
この世の手またあの世の手盆踊り
まいとしよちいさくあがる島花火
◇
わたりどりむかえる高層ビル群が
うらがえりうらがえるそら桐一葉
もくとうよそのしずかさの終戦日
人心をしずめつづけてひぐらしよ
つつまれてじぶんとひとつ秋夕焼
草出ては大ゆうばえをばったとぶ
傘さして誰でもなさよあきのあめ
新聞をわかるまで読む夜ながさよ
せんそうよすこしあかくて盆の月
いまの世かおおきくひとつ赤い月
エッフェル塔仄と照らして大花火
◇
皿あらうひとすじの水さわやかよ
あさがおよ季節がかわるかぜの空
ほととぎす日のいくすじも杉木立
高々と木のさびしさのひぐらしよ
ゆうやけよあかひとすじの千曲川
土手のそらを縦横無尽あかとんぼ
あおぐかおあかあおきいろ大花火
そらにだけのこるふるさと盆の月
あおぐかおあきらかにして月光よ
いえごとの灯にものがたり天の川
駐車場夜のすみにきくこおろぎよ
08月06日〜08月17日
現代語・現代仮名づかい・現代的切れ字
を基本にして詠んだ作品集です
ふだんの話し言葉・記号・句読点・
カタカナ・外国文字・アラビア数字・分かち書き
なども活かして必要最小限使用しています
下記は、俳句における
文語・口語の大まかな図です
◇文語=文語体=古典語=古い時代の文体
◇口語=口語体=現代語=書き言葉
∟==話し言葉
◇仮名づかい 歴史的仮名遣い 現代仮名遣い
◯使用している切れ字について
この作品集では
現代的な切れ字の候補を使用しています
「現代切れ字 十八字(推奨)」
よ・か・ぞ・と・に・へ・せ・で・まで
ず・れ・け・た・が・て・は・な・こそ
◯口語俳句の基礎基本・つくり方について
下記に簡潔にまとめました
◯生成AIの利用 について
下記は、生成AIによる鑑賞・比較・意見を参考にして、自分で推敲・完成させた作品です。
◇生成AIに担当してもらった点
草出ては大ゆうばえをばったとぶ
(2つの案の比較)
◯俳句の目標
下記について、毎日の投稿などで
月日をかけて探っていければと思っています
「表現の新と万象の真」「驚きと感動の詩」
「一新一真」「都市詠の探求」「一句新世界」
「ものごとの花」「沈黙の美」「内的宇宙」
「三物一句」「風情の継承」「平明深遠の詩」
◯口語俳句 俳句の目標の探究
11項目の目標についての
簡単な解説と実際の作品をまとめました
いつも
ご覧いただき
ありがとうございます
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