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いっぴきよときがとまった金魚鉢

庭という庭かがやかす濡れ紫陽花

指の先飛べばわかれのてんとう虫

一切れよ菓子の名まえも濃紫陽花

おそるべきおとこらのかず荒神輿

揚羽蝶おもいたくされながらとぶ

アイスティー机に琥珀いろさして

口語俳句 俳句の目標の探究 〜『ものごとの花』について〜

渓谷よするする巻いて掛けすだれ

さわぎだす木もれ日若葉風見えた

たまむしよ棲む山々もたからもの

外灯もともにまたたくかみなりか

河が川どっとのみこむ梅雨入りか

ビアガーデンかたむく月の屋上で

ひとすじよかぜ吹きぬけて風鈴祭

群衆のまつりうちわよひらひらと

口語俳句 作品集 17 〜夏祭〜

さわぐ葉よこころで見つめ花芭蕉

みずうみは嶺々の鏡よカヌー漕ぐ

さかみちよつよく照るほど白日傘