私的な書評 江國香織『真昼なのに昏い部屋』

※過去の文章のリライトです

やってしまった。
江國香織の『真昼なのに昏い部屋』を読み直してしまった。
今まで思い出したり、ぱらぱらめくっていただけだったのに、今日は最初から最後まで通読してしまった。
やんぬるかな!

この小説を初めて読んだのは、とある選考のために書評を書かなければならなかったからだった。
結構いい書評が書けて選考も通ったけれど、小説に惚れ込んでしまってそれ以上に興味がなくな

もっとみる

男性作家はなぜ女子が描けないと言われるのか?

「村上春樹は女性が描けない」
「松本清張は女を書くのが苦手だ」
小説読みの間でしばしば話題になる話。

たしかに、村上春樹の作品では
主人公男子が好きになる女子は、
どの作品でも似通ってる…と
よく批評されてきました。

男性作家として
女性を深くは理解しておらず、
「あんな女子はいないよ」と
女性の小説読みは手厳しく言う。

宮本輝も、ヒロインは
毎回、なんだか似ている作家だ。
心根は優しいが

もっとみる
嬉しいです!
22

読んだ本_2020/07

私が無意識に目を向けてしまっているからかもしれないけれど、哀しい情報が溢れているような気がして、苦しくなる日々です。

今月は4冊。

明け方の若者たち

泣きました。

この作品を読んでいると、私はまだ「何者かになれるかもしれない」って思っているんだろうなって否が応でも思わされました。

夢と現実の間でもがき苦しみながら、私は何を捉えているのだろう。

大人になって読み返したら、感想が変わるだろ

もっとみる
めちゃめちゃ嬉しいです♡
3

ワセリン

いつからか、
君は、僕の人生の相棒になった。

ワセリンは、家中のいたるところに設置されている。
会社に勤めているときは、デスクの上に常備していた。
薬局にもよく売っている、お馴染みのやつ

ワセリンを常備する前は、メンソレータムのリップクリームを使っていた。
唇って、どうしてすぐに乾くんだろう。

唇だけじゃなくて、手の乾燥ともずっと戦ってきた。
ちょっと乾燥してるな、というときはハンドクリーム

もっとみる
ありがとうございます!もしかしたら同じもの好き?また会いたいです
20

空想女子。

小学生の頃、家のベランダで空想するのが好きで、じーーーっと空を眺めながら自分は魔法が使えると思い込み、『嵐が来る来る』と空を眺めていたり、『雨降れ雨降れ』と念じてみたり。一人で公園からつながる山道に入って何か不思議な事が起きないかな、、と短い旅に出かけてみたり。。

いちいちこんな事したとか、こんな事考えてた。とか親に話すこともなく、育ってきたけど、親の立場からすると危ない子、、色んな意味で。と思

もっとみる
見つけて頂いてありがとうございます☘
6

輝く宝石のような短編集 #冬至「つめたいよるに」

こんにちは。広報室の下滝です。

寒さも極まって、冷え込んだ日の夜風が身に沁みますね。そんな日に限って月明かりはすごくきれいで、冷たい北風に負けないように月や星を見上げながら、暗い道を早足で帰宅しています。

家について、真っ暗な部屋に明かりを灯し、暖房のスイッチを押してようやくひと心地。
温かい飲み物でも淹れてほっとしよう。そんな時にカップを片手に開きたい本。

今回ご紹介するのは、しんとした寒

もっとみる

いつか記憶からこぼれおちるとしても

こんばんは。本日は江國香織先生の「いつか記憶からこぼれおちるとしても」という物語です。

この本を読んだ時、少し笑顔になるような、少し寂しいような、それでいて懐かしいような気持ちになりました。切ない、とも思えるのかなぁ。

私立の女子高に通う女の子と、家族の関係性、友だちとの繋がりや、異性への感情の移り変わり…。少女が大人になる成長過程が描かれています。

学生の頃って、無敵で、世間知らずで、大胆

もっとみる
あなたのオススメも是非教えてください!
2

およそ夏の夕暮れ

前も話したような気がするけれど、最近好きな作家の、気に入った短編をワードに書き写す遊びをしている。
今のところ角田光代を一編、江國香織を一編。
ただ書き写しているだけなのに、自分が気に入ったもの、つまり、書きたい憧れの文章を写経すると、まるで私が書いたように錯覚して得意げな気持ちになれる。
「やだ、うまい」
そりゃあそう。
だって第一線で活躍する作家の文章だ。

しかも自分で創作する時と違い、すで

もっとみる
わーい!
31

『おはなし ばんざい』アーノルド・ローベル

一冊で、絵本というか、子ども向けの本なのか、もうこれに至っては私はわかりません。好きです、大好きです。

ねずみをスープにして食べようとしたいたちが、ねずみのするおはなしを真面目に聞き、美味しいスープにするには何が必要か、とか、あれとあれをとってきてとか、きちんと真面目に聞くんです。いたちかわいい。生真面目。こんなに生真面目で生きていけるのかしら。生きづらいだろうねぇ、なんて、勝手に思ってしまいま

もっとみる
また更新します❕
16

【読書メモ】すいかの匂い

すいかの匂い
江國香織

少女たちの夏の記憶を描いた短編集。
夏の眩しいキラキラした思い出かなーと
気軽に読み出したら思ってた感じと違ってビックリ。

少女を取り巻く様々な環境。
幼少期とは違い、少しずつ複雑な感情が芽生えるものの、まだ自らの中で何なのか意識していない。

だからなのか他人からの悪意、そして自らの残酷さにとても無防備。
でもそれでいて多感だから、少女時代ってアンバランスでヒリつくよ

もっとみる
うれしすぎて涙がでます(T-T)
12