Ao Nosaka

何から話せばいいんだろう?

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  • My Favorite 100

    好きなことを100個集めてみました。番号はランキングではありません。

最近の記事

不自由の連鎖

自宅療養97日目。5:00起床。朝食を済ませてから床掃除をする。色の薄いフローリングだと汚れが目立ってしょうがない。あとは様々な汚れがスリッパで歩くごとに押しつぶされて床にこびりつく。面倒だけど水拭きをしながら汚れをこそげ落としていく。木の感じはそりゃいいけど、掃除することを考えるとクッションフロアの方が便利。以前住んでいたマンションは犬を飼っていたからクッションフロアで助かった。普段は軽く掃いてクイックルを軽くかけるだけでよかったし。 朝が行動的だとそのまま外に出たくなる

    • 新しい乗り物

      自宅療養96日目。4:30起床。日が昇った瞬間から暑さが確定している。強すぎる光が空のカーテンを突き破って、こんな小さな部屋までもを攻撃する。エアコンの室外機の周りに打ち水をするが気休めにしかならない。昨日に続き、観葉植物にも水をやり、今日も生き延びろとエールを贈る。 普段家では甘い飲み物を飲まないが、昨日ウィルキンソンのジンジャーエールをなぜか買って飲んだら思いの外美味しくて、おそらく今日も買ってしまいそうだ。ジンジャーの強烈な刺激が外の暑さと相まってドラッグみたいで。

      • マザリング

        自宅療養95日目。3:30起床。睡眠の質が安定しない。早く寝れば早く起きる、ただそれだけなんだが、一日を始める時間にブレがあることで、密度が変わってしまうのではないかという疑問がある。ベストは23-5時の6時間睡眠。夜の意識を強化して、正しい流れを作っていこう。 薬味を味わうための冷奴、ドレッシングを味わうための生野菜。主客転倒はよくあること。人生を楽しませるためのお金も、それが目的化して心を病んでしまったりしたら元も子もない。会社をやめて不安は増大したがストレスは消滅した

        • 老いるトレーニング

          自宅療養94日目。4:20起床。今日は診療とリハビリ。感染症の可能性があって塗り薬で対応しているが、傷口は塞がったから大丈夫だろう。1時間に一本のコミュニティバスで老人たちと共に向かう。湿布は一回64枚までという張り紙があった。どんだけ〜!という心の声が聞こえるが、自分の老化が進むとその意味が理解できるだろうか。 帰りはバスの時間が合わず、炎天下の中歩く。後半死にそうになり、歩く速度もガタ落ちで、タクシーをひろいたくなる。7月中の復帰は無理だった。それは自分でも理解できた。

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          今日も雨

          自宅療養92日目。5:50起床。今日も雨かと心の中で呟く。倉橋ヨエコ『今日も雨』の一部を口ずさむ。待ち人が来るかもわからないが、雨の中、勇気を出して飛び出していく。やっぱりいなくて泣いちゃって、でも泣き止んでみたけど、雨はもっと激しくなっている。弱り目に祟り目だけど、人生なんてそんなもんだろう。みたいな歌。昨日の今日で役所に行く気になれず、今日も家に篭ることにする。映画の一本でも観る気分になれれば御の字で。 リハビリをするとやる事が無い。いや、やるべき事はあるのだろうが、意

          今日も雨

          せせらぎが止まる

          自宅療養91日目。2:30起床。早く寝過ぎてこの時間に起きる。ドラマ『笑うマトリョーシカ』第3話を観る。この曇天がずっと続いているような暗いトーンがかなり好き。櫻井君の演技もまだ抑えめ。いつ爆破シリーズのような演技が飛び出してくるのだろう。別の意味で楽しみだ。 電車が混まないうちにと役所に向かったが祝日で休み。こういうところが甘い。目的の場所が休みだと特別なガッカリ感がある。飲食店や美術館など何度か休みの日に当たったことがあるけど、全身の力が一瞬で抜けるような破壊力がある。

          せせらぎが止まる

          ストロングゼロ

          自宅療養89日目。7:45起床。昨日の晩御飯を16時過ぎに食べたおかげか朝はスッキリ。人体の不思議さと論理的な思考。わかっているのにそれができない感じ。ニュートラルと感情優先の弊害。しっかり、くっきりと日時をコントロールすること。難しいしやるつもりもないけど、体は正直だと知る朝。 ウエルベック『滅ぼす』を読み始める。大好きな作家だ。過去の作品は評論以外は読んでいる。中年の行き詰まり、明け透けな性、差別と諦念、少しのファンタジーが混然一体となって迫りくる作風に魅了され続けてい

          ストロングゼロ

          刹那的に生きる

          自宅療養88日目。3:30起床。夜にカツ丼とうどんを食べたせいか、全体的にもっさりしている。カッと眼を開き、ズサっと頭を上げて、すっくと立つ。トータルでシャキーン!みたいな目覚めがベストだがそうはいかない。 パスタを茹でる。朝から重いけどこれしか用意できないからやむを得ず。やはり冷蔵庫は買い替えるべきか。これまでホテル用の小さなものでやりくりしてきたが、ストックするスペースが無いのでまめに買い物に行かなければならず不便だ。飾りの冷凍庫はまともに機能してないから邪魔なだけだし

          刹那的に生きる

          灼熱、朝露。

          自宅療養87日目。4:00起床。灼熱、朝露ともに変わらず。枕元にあった舞城王太郎『短篇七芒星』を軽く読んでいるとページにポトスの雫が落ちて滲みを作る。マジか、、、と思えど、考えれば押し花みたいなもんか。自らを綴じるのではなく、相手を変容させて自分の痕跡を残すような。水滴で歪んだ跡がページをめくり押しつぶされることで固定される。まあこれもいいじゃないか。 今日は朝から体が軽く、いきなり野菜を炒め始める。ナスとピーマンをザクザクカットしていく。鍋に放り投げて火力マックスで炒める

          灼熱、朝露。

          またひとつ時が通り過ぎていく

          自宅療養85日目。3:20起床。世間話の入口が天気の話になりがちなように、起きてまず気にするのは天気だ。まだ暗がりなのでわからないが、窓を開けると中途半端にぬるい風を感じる。おそらく今日も灼熱だろう。今日は家から出ない日なので心配は無い。エアコンはもう一週間つけっぱなしだ。 昨日に続き、選挙の結果に関した動画を見る。新しい感想があればそれも咀嚼したいと思ってメモしたりする。何の意味があるのだろうと思えど、それをやめられない。バカでかい人間の欲望、歓喜、絶望、見せ物、罵詈雑言

          またひとつ時が通り過ぎていく

          都知事選に思う

          自宅療養84日目。4:00起床。今日も殺人的な暑さ。朝から筋トレとストレッチをし、とにかくふくらはぎ、真っ先にふくらはぎと念仏のように唱えながらリハビリ。日が登ってから掃除をし、洗濯もして一服する。まだ6:00前。 都知事選の得票数を調べてから、SNSや動画サイトで様々な考察を読んでいく。選挙は人の欲望が露骨に可視化されるので面白くてしょうがない。宣伝、マーケティングの要素や、人が取り込まれていく様子、宗教的な雰囲気、様々な喧嘩もあり極上のエンタメだ。ある候補者の支持者たち

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          虫ケラみたいにママと叫んで死んでゆく

          自宅療養82日目。2:50起床。連日の睡眠トラブルでこんな時間に。今日も植物の朝露が足にポタる。いっそ軽井沢とかに行ってしまおうかと思う。もしくは鎌倉の森の中。やはり身を賭して経験しないとわからないことがある。体が元気なうちはとにかく動いてみたい。極々、個人的な小さな欲。社会にインパクトなんて与えない、飛んで霞んで塵のような。 早く起きてしまったので、捨てる予定のデスクを解体する。面白い。転勤で来たこの部屋で、さて頑張るぞと息巻いてデスクを買って一年半。当初の目標は達したけ

          虫ケラみたいにママと叫んで死んでゆく

          老廃物の毒

          自宅療養81日目。3:20起床。中途半端な時間に起きてしまう。いつものようにエピグラフを探すためにいろんな本を漁っていると、倉橋由美子『聖少女』が目に入る。持ってたことすら忘れていた。面白いフレーズを探すつもりが、つい読み耽ってしまう。BGMがシャッフルされて坂本龍一『OPUS』に変わる。何て美しいタイミング。 窓から入る殺人的な光に部屋の1/3が照らされ、半径30cmは少女の物語、桜庭一樹の解説にあるフレーズ『夢か現か、少女の心の、暗い万華鏡の如き近親相姦の物語の電源が入

          老廃物の毒

          糸口を探す

          自宅療養80日目。4:40起床。昨日は酔ったまま寝たので寝覚めは最悪。1人で酔って我を無くすことは人生を雑に早送りするだけだとわかっているのに。人と飲むのはいいけど、1人飲みは辞めるべきだ。と言っても月に2.3回のことなんだよな。 今日は病院で診察とリハビリ。まあ順調。とにかくふくらはぎの筋肉をつけろとのこと。長い距離歩いて自然にムキムキにはならないでしょ?まずは筋トレありきでよろしくね!とのこと。確かにその通り。復帰に向けてラストスパートをかけていこう。 丸テーブルが届

          糸口を探す

          葉先から落ちる雫

          自宅療養79日目。4:00起床。顔の上に水が落ちて目が覚めた。またエアコンの結露が垂れてきたのかと思ったら、植物の葉先から落ちた雫だった。窓際のカーテンレールに吊るしてあるポトスのものだった。何だか嬉しかった。いつか森の中で生活するのだとあらためて心に留め置く。 朝から模様替えを始めてしまう。何となく始めてみたら調子づいてしまい。仕事用デスクの上を空にしてそこに植物を乗せる。植物が乗っていたキャンプ用の棚は折り畳んでクローゼットにしまった。 そうなると俄然ヤル気が出てきて

          葉先から落ちる雫

          人はでたらめに死んでいく

          自宅療養78日目。7:30起床。窓から差し込む光の強さで目玉焼きが焼ける。すごい息吹だ。毎日やってくる太陽に、君は律儀だねーと思いながら、昨日の飲み残しのワインを流しに捨てる。なぜだろう、ワインや酒を捨てる時に、心の中でごめんねと言っている。いま唐突に思い出した。おそらく毎回呟いている気がする。これはなぜだ?無意識にアプローチできそうな感じだが、思いつく答えは冴えないものだ。 父親はアル中で、その死に目にも立ち会わず縁を切っていたが、酒が父親の象徴だとすれば、それを捨てる時

          人はでたらめに死んでいく