立花 実果

文字の読み書きが好きです。イラスト描くのも好きです。飽き性でものぐさなため、なかなかS…

立花 実果

文字の読み書きが好きです。イラスト描くのも好きです。飽き性でものぐさなため、なかなかSNSが継続できないことが悩みですが、noteは懐が深い感じがするし、ちまちま継続していきます!

最近の記事

眠気と野球と息子の話。

最近眠い。ものすごく眠い。 朝五時に起きた日なんかは昼寝なしでは夜までもたない。小学生も会社員も超人に思える。小、中、高と、朝も早くから通学して何時間も机に向かって授業を受けていた自分が遠い。さらにその後に部活までやってのけ、帰宅して塾通いなんかしている現代の子供たち‥‥体力どうなっているんだろうと思えてしまう。 今日もちょっと気が向いて、掃除やら靴洗いやらをした後睡魔に襲われてうっかり一時間も眠ってしまった。20分稼働したら1時間充電が必要な家電みたいだ。家電ならまだそれ

    • 読書記録④『8050問題 中高年ひきこもり、7つの家族の再生物語』黒川祥子著 

      正直背表紙を一目見ただけでもう十分。読みたくない本だった。 こんなふうに書くと誤解を招くけれど、内容はすごく良かった。読みたくないのはこちらの事情だ。自分が40代無職で未だに親元に寄生して生きている立場だから。他人事とは思えなかった。自分の立場を再認識するためにもイタイと思いながら読了した。 基本的にルポルタージュは好きだ。「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったもので「こんな人が本当に実在するんだ」「こんな関係性が成り立つものなんだ」「これほど残酷なことが実際にあるんだ」

      • とある一日。

        今朝「ちょっと遠出しよう」と思い立った。 でもそのすぐ後に「だけど遅くなったら夕飯の用意面倒だな」とか「ご飯のスイッチはタイマーにする?」「洗濯物が一昨日からの雨でたんまりあるけど、家に帰ってから取り込んで畳むのしんどっ」「昨日はちょっと夜更かししたから途中で眠くなりそう」とか出るわ出るわ、行かない方向で済ます言い訳が‥‥。 そこでプツンと一旦思考停止してみた。で、とりあえず台所に行って冷蔵庫の中身と相談。栄養バランスとか彩りとか無視。なるべく調理の工程の少ない副菜三品を決

        • 読書記録③『奇跡集』小野寺史宜著

          今回も短編集を選んだ。図書館で、いつも通り優柔不断に迷いに迷って、なかなか決められず館内をぐるぐる巡って。できれば自分が普段読まないような、これから先自分が書く物語とかぶりそうもないものがいいと思いながら本を物色していた。最終的に選んだのがこの本、小野寺史宜著『奇跡集』。失礼なことに三回くらいお名前の読みを「何て読むんだっけ」と忘れている。「ふみのり」さんだった。 ハードカバーのこの本の見た目はとてもカラフルだ。赤、青、黄、の三原色が広い面積に使われており、抽象画っぽくはあ

        眠気と野球と息子の話。

          読書記録②『一人称単数』村上春樹著

          昨夜は拷問のような夜だった。 蚊が1匹部屋に居座り、寝ているところに、ある程度の時間の間隔を空けて繰り返し襲ってきたのだ。 わりと小さな物音でも目が覚めてしまう私は、耳元でブーンと聞こえるたびに、バッと布団をはねのけ飛び起きて電気をつける。しばらく目を凝らすが、四方の壁と収納の引き戸に蚊の姿は見つけられない。諦めて眠る。一時間くらいするとまた羽音がする。飛び起きて電気をつける。いない。また眠る。そんなことを三回以上は繰り返した。 刺されたのは手足の三箇所で痒みも比較的すぐに

          読書記録②『一人称単数』村上春樹著

          部屋の模様替えとか読書のこととか

          ふと部屋の模様替えをしようと思った。 模様替えといっても大したことではなく、机や棚の配置替えをする程度だけれど。 最近、椅子に座っているより立っている方が楽なことに気づいた。ちょっと前までイラストを描くことにハマっていて、絵を描き始めると何時間でも座りっぱなしな状態だったから身体がうんざりしてしまったのだと思う。 なので即席でスタンディングデスクを製作してみた。作り方は簡単。本棚にしていた木製のラックの上に、押し入れにあったちょうどいい大きさのベニア板を載せただけ。これが高

          部屋の模様替えとか読書のこととか

          読書記録①『はーばーらいと』吉本ばなな著

          今日は朝から雨。 家族を送り出して一通りの家事を終え、雨の音に囲まれて家に一人のこの状況はちょっと気分がいい。 朝食を済ませてコーヒーを飲んで、部屋の中をうろうろしながら声に出して昨日に引き続き村上春樹さんの本を読んだ。一章分読み終わったところで、観念して執筆をしようと今iPadと向き合っている。 書くことは好きだし、時間が経つのがあっという間に感じられるほど夢中にもなれる。でも書き始めるまでのこの心身の重たさはどうしたものか。 習慣化するにはきっと洗濯物を干すように、歯磨き

          読書記録①『はーばーらいと』吉本ばなな著

          Kindle本を出版したい

          ここ何年もずっと何か始めなくちゃ、と思っていた。 何か、はお金が稼げること。 頭の中お花畑で、好きなことがいつの間にか仕事になっていて生活に不自由しないくらい稼げていたらいいなぁなんて思っていた時期もあった。 で、小説家やwebライターやイラストレーターになる道を調べては、片足どころか爪先をちょこんと突っ込んで「いや、無理ゲーだろ」と勝手に自滅して無気力化の繰り返し。自分の無能ぶりにほとほと嫌気がさして、年齢だけ重ねて人生が閉じていく感じがしてた。 何かしたい、じゃなくて

          Kindle本を出版したい

          【創作】a.m.初夏の坂道で

          またかよ、と毒吐いた言葉は飛行機が上空を通過したことでかき消された。 ドタキャン。 しかも電話してくるでもなく、LINEの一行で『ごめん、行けなくなった』 やってられない。 別れる。 今すぐ別れを告げるLINEを送る? いや、既読無視してこのままブロックの方がいいかな。 相手に少しでも痛手を負わせたい。 私だけこんなにいつも振り回されてもやもやして、辛くて悲しくてのたうち回るような苦しみを味わって。 もうたくさんだ。 別れる別れる別れてやる! だけど昂った気持ちは、次の瞬

          【創作】a.m.初夏の坂道で

          みんなのフォトギャラリーへ

          みんフォトギャラリーにイラストをアップしたくて数枚イラストを描いてみた。 色違いも含めて10枚まとめてアップしようと思っていたけど、力付きたのでとりあえず8枚載せてコメントを書こうと思います。 今回の記事のアイキャッチ、色違いバージョン。 「適当に落書きしてたら出来上がりました」と言いたいけど、本当はもっとガチに線画やら陰影やらこだわろうと思っていたのに上手く描けず、すごい迷走して最後色塗りでごまかした感じです。でも雰囲気は嫌いじゃない。 最近、絵にしろ文章にしろあんまり

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          【創作】蕎麦を買いに

          起きたら10時過ぎだった。 溜まった洗濯物を片付けるでも掃除するでもなく、だらだらとスマホをいじっていたら数時間が吹っ飛んだ。 こういう時、独り身じゃなかったり実家暮らしだったりすると家族にやいのやいの言われるんだろうな、と気怠いながらも自由を感じる。 スマホで動画を見るのにも飽きてきて、午後4時過ぎに買物でもしようと外へ出た。まだ一日が始まったばかりみたいに明るくて、春というよりは初夏に近い気温だ。半袖の人もいれば、家の前でホースを手に足下に水溜りを作って遊んでいる女の子も

          【創作】蕎麦を買いに

          ポンコツと買物と妄想。

          久々に本を買った。疲れた。 何に疲れたかって、買う、買わない、の脳内綱引き合戦に。 やっぱり葛藤ってものすごくエネルギーを消耗する。 この時間までに決断できなかったら書店から出ようと決め、 「このまま何十年も欲しいものを買わず、ちびちびとお金を消費して死んでも後悔しないか?」と自問してようやく購入を決断した。 大袈裟だと思うけど昔から本当に貧乏性で決断ができない。 特に自分に投資することが苦手だ。 そして慎重に考えて何かを購入しても、その後それを活かしきれずに失敗したとい

          ポンコツと買物と妄想。

          四の五の言わずに

          最近もっと能動的に生きようと思っている。 能動的ってどういうことだろう。 受け身で生きるのと逆ってことだよね。 だがしかし、いかんせんテンションはローなまま。 YouTube動画にはキラキラな充実ライフがたくさんアップされている。 テンポよく流れるBGMに合わせて朝食の準備や勉強に集中する様子。ジム通いやジョギング、仕事を小気味よくこなしていく様子が映し出されていく。 ‥‥すごい。 みんな英語習得や資格試験に向けて毎日地道に努力している。 自分が学生の頃や二十代そこそこの

          四の五の言わずに

          ケチ

          昔からわりと自分がケチだという自覚がある。 家が貧乏だったわけではないし、親にひもじい思いを強いられた記憶もない。 むしろ何不自由なく育てられ、大学まで出してもらった。 母は可愛い服や文具を見つけたり、私が好きな漫画の新刊が発売されると嬉々として買ってきてくれた。 セール品に喜んだり、いわゆる主婦の節約術のようなことを無理のない範囲で実践する普通の人ではあったけれど、ここぞというところではお金をケチることはなかった。 そんなまともな金銭感覚の人に育てられたにも関わらず、

          爪を噛む。

          なぜか昨晩、書きたい欲にかられた。 どこにあるかわからない蛇口を誰かが捻ったままどこかに行っちゃって、止まらない水に戸惑って「えー、なにこれ。どーすんの」状態。 壮大な物語を思いついたわけじゃなくて、全然需要のない自分の思いをぶちまけたい衝動にかられただけ。 いつの間にか40代になってた。 摂食障害になって20年以上経ってて、ほぼニート状態で親の脛をかじりり続けて。 どこかやましいからか人付き合いも浅くて、すでに老後みたいな感覚で生活している今の自分どうよ、と。 時々焦

          【創作】欲

          物欲が年々減ってきている。 服なんてここ三年くらい買っていない。 ワンシーズン上下で三着ずつあれば十分だ。 学生時代はわりとおしゃれに気をつかっていたのに。 服装もその時々で付き合う友達や彼氏に合わせて微妙に変えていたし。 あの頃はヘアスタイルだって凝っていた。 今はシャンプー代も髪を乾かす時間も無駄に感じて、ちょっと伸びてきたら浅野に切ってもらっている。 カット代はうちのココ触り放題と映画鑑賞会。 ココっていうのは私が飼っているグレイの雌猫だ。 ココは元彼が拾ってきた