深瀬みなみ

「あふれる日々をことばに。」|98年生まれの25歳。|カフェ店員 / 書くこと をし…

深瀬みなみ

「あふれる日々をことばに。」|98年生まれの25歳。|カフェ店員 / 書くこと をしています。|やさしい文章をこころがけています。|ご連絡は各種SNSまでお願いいたします。

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7年ぶりに、祖母へ手紙を書いてみた。

「みーちゃん、元気にしていますか?」 ある日、祖母からLINEがきた。 祖母は今年で76歳になるが、最近までWワークをしていたほどのパワフルおばーちゃんだ。 そんな祖母が最近ではスマホを手に入れ、私にLINEを送ってくるようになったのだ。 今回は、私が会社を退職したことを聞いて、心配のLINEをくれたようだ。 最近の私は、以前よりかなり体調がよくなってきて、カフェで元気にアルバイトを始めている。 だから祖母には、「元気にしているよ」と返信をした。 2週間後、また祖母から

    • 13年来の友達に、やっと悩みを打ち明けて

      第三の大人 私がずっと欲しかったのは、話を聞いてくれる第三者のおとなだったのかもしれない。 私と同じか、それ以上の経験を通して建設的なアドバイスをくれる人。 そういう人の前では、私はいつでも小さく、丸腰で。 自分のなかに溜め込んでいた悩みすらもスラスラと話せてしまうのかもしれない。 中学生のころ、私にはそういう存在がいなかった。 両親は離婚していたが、同居している不思議な家庭で、ふたりは常にケンカばかりしていた。 子供ながらに、私自身の悩みを相談するような雰囲気ではない

      • 父への結婚報告『自立について』

        あこがれの人 「どんな人になりたいですか?」 そう聞かれたら決まって、 「世界観がある人」と答えていた。 例えば、真っ白なキャンバスを差し出したとして、 「好きな絵を描いてみて」と言ったら、 スラスラと筆を動かしてしまうような。 それでいて、その人らしい絵があっという間に 出来上がってしまうような。 そんな人にずっとあこがれていた。 私はきっと、真っ白なキャンバスに自分らしい絵を描くどころか、「好きな色を作ってみて」と言われても、 なんだかうまくいかないだろう。

        • ニュージーランドで裸足になって【ようこそ、ヒュナム洞書店へ】

          わたしはなぜだか映画を見ることが苦手なのだが、昨日は最後まで見ることができた。映画のタイトルは『Hunt for the Wilderpeople』。 選んだきっかけは「ニュージーランド映画って珍しいな」と思ったことから。 最後まで見ることが出来たのは、ニュージーランド(以下、NZ)の壮大な自然を舞台にした映像の美しさ、言葉数の少なさ、主人公・リッキーのチャーミングさのおかげだと思う。 冒頭から意外な展開が待ち受けていて、「どうなっちゃうの?」と、気付いたら世界観に没頭

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          38.5℃の世界で見えたこと

          久しぶりに熱を出した。 38.5℃。高熱だった。 あのコロナ禍でも、熱どころか風邪の症状すらなかった健康体だったのに、そんな自分を過信していた。 油断していた。 久々の風邪はすごくきつかった。 同棲中の彼が何から何までしてくれたから助かったものの、これが一人暮らしだったら。一度も手を出したことのないUberEatsに頼るほかなかった。 風邪をひいて分かったことそれは、いつもの自分は驚くべきほどに元気だということ。 声を出せる。人に愛想を振舞える。 シャワーを浴びて、化

          38.5℃の世界で見えたこと

          【日記】ハピネスを抱えて

          飲み会のあとに家で追い酒をする習慣のせいで、ついつい飲みすぎてしまう。 そして機能しなくなった理性で、ジャンクなものばかり食べてしまう。 酔っぱらうと、たいてい甘いものが食べたくなる。 「アイス食べたいよ~」が「もう飲みすぎですよ」のサインだ。 みるみるうちに、保存したい「ほろ酔いの瞬間」を通り越していて、次の日には食べすぎた後悔が襲ってくる。 そろそろ学んでくれよ、と自分に思う。 昨日は大学時代の同期と飲んだ。 例に漏れず、そのあとは彼が待つ家で二次会を開催した。 多

          【日記】ハピネスを抱えて

          【日記】「おいしい瞬間」

          今日は休日で、とびきりの快晴のせいか、朝からホットケーキがどうしても食べたくなって、珈琲館でモーニングをした。 思い切って二枚分注文したホットケーキ。 運ばれてきた途端にうっとりしてしまう、美しい見た目のホットケーキ。 その見た目を味わうように、ゆっくり食べたい気持ちは山々なのだが。 私はいつもおいしいものを前にすると、上品ではいられない。 ホットケーキがあったかいうちに、バターを溶かしてしまいたくて、上に乗せられた正方形の綺麗なバターを滑らせて、あっという間に溶かして

          【日記】「おいしい瞬間」

          「黄色が好きだ」と言ってみたい

          「黄色の車に乗る人とかって、ちょっと変わってそうだよね」 小さな頃に父から言われた言葉。 少女だった私は、その意見に同意しないと父と仲間になれない気がしたから、「確かにねー」と返事をした。 変な人、と父から思われるのが怖かったのだ。 だから車屋さんに行った時、ピンクの色の車を見て、 「かわいい〜!」と言った。 すぐ近くにあったクリームイエローの車に気を取られながら。 緑色 小学校高学年のころ、クラスの女の子たちの間で 「私、緑色が好き」 が流行った。 ピンクや赤に

          「黄色が好きだ」と言ってみたい

          【自主企画】理想のヨーグルト作ってみた

          「それならいっそ、自分たちで理想のカフェごはん作ってみる?」 登場人物付き合って5年半になる私たち。 今年の2月から、東京でふたり暮らしをしています。 ことの始まり週末、お休みが合ったときには、カフェのモーニングに行くのがルーティンの私たち。 しかし日々の食事のなかで、パンを始めとした小麦を取りすぎていることを気にしていました。 肌荒れが増えたり、太り始めたり。 それでも私はパンが大好き。 「最後の晩餐は焼き立てのパンがいい!」というほどの無類のパン好きです。 カフェ

          【自主企画】理想のヨーグルト作ってみた

          【日記】走ったから、食べてもいい?

          「久しぶりに一緒に走らない?」 これは、同棲中の彼にむけて放ったひとこと。 言ったそばからすぐに、(ああ、言ってしまった、、、。)と後悔した。 始まりは衣替えだった。 この頃ずいぶん暖かくなってきたので、夏物の服を出して着てみた。 「…きついかも」 去年の夏は、念願の沖縄に行くために、珍しく筋トレや食事制限をおこなっていた。 それもあってか、去年は着れていたはずの服が今年はきつく感じた。 ついに、太り始めたか。 それもそのはず。確かに食事量が増えている。 一方で同棲中

          【日記】走ったから、食べてもいい?

          母の日なので

          ランチをご馳走してきました。 毎年、何かしらの物をプレゼントしていたのだけれど。 離れて暮らすようになったので、 今年は【2人で過ごす時間】を贈ろうかと思いました。 ひとり暮らしや同棲を経験して、 自分が食べるものを自分でつくる機会が増えました。 母と暮らしていた頃、よく耳にしていた 「人が作ったものが食べたい」 という言葉。 今はその気持ちが少しだけ、分かるような気がします。 そのため今年は、ちょっとだけ贅沢なランチを ご馳走することにしました。 母とは昔から、分か

          母の日なので

          退職、無職、書く。それから

          1月某日 会社を退職した。 それから、noteを書き始めた。 この記事は、まだnoteを書き始めていない人に向けて、noteを始めるとどんな変化があるのかを書いていきたい。 自分のための、備忘録でもある。 【1投稿目】 自己紹介を投稿する退職してから1か月が経ったころ。 まだ適応障害の症状が寛解したとは言えなかった。 そんなときに、noteに自己紹介の記事を投稿した。 会社をやめたことから、これまでの経歴のことまで赤裸々に書いて、恐る恐る投稿ボタンを押した。 何もできな

          退職、無職、書く。それから

          飲み会という名のオーディション

          ◆自意識について 人から自分がどう見られているかを気にすることを「自意識」というが、自意識がつよすぎると、どうしたって人との会話が楽しめない。 たとえば、「仕事の飲み会がたのしくない」という話題に対しても、 【自意識がよわい人】 「どうしたら飲み会が楽しくなるかな~」 【自意識がつよい人】 「どうしたら相手に気に入ってもらえるかな~」 なんて、まったく違う観点から話をしている。 自意識過剰な私は、友人との遊びだって、仕事の飲み会だって、常に ”オーディション” を

          飲み会という名のオーディション

          日記【4月】

          日記をつけ始めようと思う。 ずっと日記をつけたくて。 「お気に入りのノートを見つけるまでは」という気持ちがあって。だらだらと先延ばしにしていた。 とはいえ、意気込んでお気に入りのノートを買っても、日記を書けなかった日が続けば、落ち込んできっと続かない。 お気に入りのノートが、空白のページをたくさん残したまま葬られるのは嫌なのだ。 パソコンでも、スマホでも、日記をフランクに書けるツールはないかな、と探していたときに出会った、くどうれいんさんの「日記の練習」。 何も続かな

          日記【4月】

          Google Mapを手放して、東京を歩いたら

          東京がずっと好きになれなかった。 人が多すぎるし、狭いし、なんでも高いし、どこに行っても並ぶ。 田舎が好きな理由と、都会が好きになれない理由を挙げればキリがないのだけれど。 東京に引っ越してきてから3か月。 そんな私でも東京の好きなところが少しずつ増えてきた。 住めば都というけれど。 昔から引っ越しが多かったからか、訪れた土地で楽しみを見つける才能が、ほかの人より少しだけ、あると思う。 個人書店東京の好きなところの1つが、個人書店の多さだ。 街を散歩していると、小さな

          Google Mapを手放して、東京を歩いたら

          東京カフェ日記【ほんとうの味方のつくりかた/松浦弥太郎】

          3月からカフェでアルバイトを始めました。 大学生のころに働いていたチェーン店の、別店舗で働いています。 前回の投稿から、かなり日付が経ってしまいましたが、 元気にカフェでアルバイトをしておりました。 今日はそんな私が、最近出会った素敵なカフェ店員さんについて、書こうと思います。 カフェ店員カフェでの仕事は案外、ハードワークです。 特に私が働くカフェでは、お客様のご案内・提供・会計などを全て店員が行う「フルサービス」型の店舗です。 これからの季節は、汗だくで働くこともしば

          東京カフェ日記【ほんとうの味方のつくりかた/松浦弥太郎】