日本俳句教育研究会(nhkk)

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日本俳句教育研究会(nhkk)

https://e-nhkk.net 「俳句」を教材とした様々な教育の可能性を研究する日本俳句教育研究会は、「俳句」を教材に教育活動を展開しようとする教師や俳句愛好家の情報交換の場になりたいと活動する任意団体です。

マガジン

  • 事務局レポート

    日本俳句教育研究会(nhkk)事務局が参加したイベントのレポートの他、事務局がかかわったインタビューや特集記事、教材などをご紹介します。 「俳句津々浦々」は、俳句の種蒔き活動の中で出合った市井の俳句紹介です。

  • 図書室

    俳句に関する書籍の紹介だけでなく、事務局長が出逢った書籍の感想などを思いのままに綴る、個人的な図書室です。好みに偏る傾向があります。

  • 日本俳句教育研究会

    「全国教室俳句コンテスト」のご案内の他、日本俳句教育研究会(nhkk)からのお知らせを掲載します。

  • 実践報告レポート

    俳句を使った学校や地域での取り組みの参考になれば、との思いから、お寄せいただいた実践報告等を掲載しています。教師や俳句愛好家の情報交換の場としてnhkkが機能できればと考えていますので、発表の際には、参考元としてnhkkの名前を入れてください。

  • よくある質問

    日本俳句教育研究会(nhkk)に寄せられた質問についてお答えします。 俳句創作の指導方法など具体的なご質問があれば、事務局までお寄せください。

最近の記事

  • 固定された記事

全国教室俳句コンテスト 募集要項 公開!

nhkk事務局スタッフ: 令和6年度開催、nhkk主催「全国教室俳句コンテスト」の募集要項を、本日10時より公式HPにて公開しました。 全国教室俳句コンテスト 募集要項(&応募用ファイルダウンロード) 応募開始は7月からとなりますが、多くの先生方からのご応募をお待ちしております。 なお、全国教室俳句コンテストの窓口は、コンテスト専用メール e.nhkk.contest@gmail.com となります。 ■日本俳句教育研究会(nhkk) 「俳句」を教材とした様々な教育

    • 俳句津々浦々(17)

      副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。 秋燕母のホルンを売りにいく さて、(16に続き)今度は「母のホルン」である。それを売りに行くと。 この母はどうしたのだろう。昔、母はホルン吹きだったが今はもう吹けなくなったのか。で、手放すのだろうか。あるいは、金の無心に実家に行ったら、母にホルンを投げ渡されたのか、そして、売りに行く。 名のあるホルンならまだしも、それほどでもない楽器なら二束三文かも知れぬ。まあ、ひとまず、ホル

      • 俳句津々浦々(16)

        副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。 持ち歩く母の実印銀杏散る 作者の事実は置くとして、母親の実印を持ち歩くとはどういう状況か。何かの重要な契約を母に代わってするため。記憶の薄らいでいる母には実印を持たせられないため。印鑑登録証のない昔なら役所に印鑑証明をもらいに行くため。 にしても、「持ち歩く」のである。つまり、肌身離さず、持ち歩く。もういない母の思い出のように持ち歩くのか。あるいは何かの事情で借りていた実印を返

        • 俳句津々浦々(15)

          副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。 菊の茎切る淋しくて寂しいよ 上五、いや上七か。回文もどきのような言葉遊びのような歌い出しである。一瞬、諧謔の句かと思わせ、中の五、下五の「さびしい」の畳みかけ。意表を突かれる。同時に、「淋」「寂」の連続にも胸を突かれる。ふたつの漢字を使うことで、「さびしさ」の地平の隅から隅まで行き渡る「さびしさ」。具体的なことは言わない。いや、ほんとうの心の衝撃は具体的な言葉をもてないのだろう

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        全国教室俳句コンテスト 募集要項 公開!

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          志賀直哉『暗夜行路』

          高校一年生の『現代の国語』に収録されている「城の崎にて」。授業で扱うたびに、脚注の解説に出てくる『暗夜行路』を、まだ一度も読んでいないことがずっと気になっていました。ようやく読了! 『暗夜行路』は、志賀直哉の唯一の長篇ですが、11年の中断の時期も含めて草稿の段階から26年後に完成した作品です。発表までの経緯について詳細が記されている「あとがき」には、作品についても、次のように言及されています。 主人公時任謙作の人生を襲うのは、母と妻の過失に影響される事件だけではありません

          俳句津々浦々(14)

          副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。 秋涼し図書館にある授乳室 秋の涼しさを感じる時期ともなれば、本も恋しくなり、図書館へと足が向く。ただ、子ども連れでは周りへの気遣いや遠慮から、このごろは足も遠のいているのだろう。だが、あの図書館には授乳室が設けられ、ときどき子どもをあやしながら授乳することも出来る。母と子に優しい図書館。そんな授乳室をもっと利用したいと思う秋のころ。 ~2023年10月8日 福岡 夏井いつき

          俳句津々浦々(13)

          副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。 クリップに留める約束星月夜 クリップに約束のメモを無造作に留める。どんな約束だろう。飲み会の約束、友とのお出かけの約束、子どもとの約束、まあ、デートってことはないだろうが。そのクリップには、様々のメモが留められている。いや、ためられていると云うべきか。季語「星月夜」は満天の星々がまるで月夜のように夜空を明るくする、そんな夜。その季語にささえられたメモは、ほのかな明るさと希望の中

          俳句津々浦々(12)

          副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。 文化の日机の上は何もなく 文化の日の午後か。久しぶりの休日の朝をまず、自室の机を片付けることから始めたのだろう。片付いた机の上は、いつもの乱雑な模様は失せ、すっきりと何もない。文化の日だったと思い出しはしたが、そんな日に似つかわしい文化の欠片もない。いやいや、そんなもんさ、俺の文化の日なんてと嘯いてみても、なんだか心に隙間のある気がする。さて、美術館にでも出かけるか。いや図書館

          山本文緒『自転しながら公転する』

          年末に放送された松本穂香×藤原季節のスペシャルドラマ『自転しながら公転する』。評判が良いのでTVerの配信が延長されているというネットニュースを見て、配信終了間際に滑り込みで視聴した作品でしたが、これがなかなかに好きなドラマで、思わず原作が読みたくなりました。原作は、第27回 島清恋愛文学賞・第16回 中央公論文芸賞・第16回 Sense of Gender賞大賞を受賞した作品です。 タイトルともなっている「自転しながら公転する」は、不平不満で爆発しそうになる都に、貫一が語

          山本文緒『自転しながら公転する』

          俳句津々浦々(11)

          副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。 通勤靴に押しピンひとつ吹雪 仕事を終えた後のロッカーか。帰り支度のために靴を履き替えようとした。気が付くと通勤靴の中に押しピン。偶然か誰かの故意か。なにか恨まれることでもあったのか。心当たりはあまりないのだが。いやいや、たまたま自分が押しピンを間違って落としたのかもしれない。などと考えながら押しピンをそっと取り上げた。さて、この吹雪を帰るのだ。心に刺さった押しピンを剥がすように

          俳句津々浦々(10)

          副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。 先輩のちいさな赤字秋の暮 職場の新人か。仕事のレポートや営業報告、お得意先への文書だろうか。先輩にお伺いを立てるように確認してもらった。帰ってきた文書には、小さな字で赤字の書き込み。その赤字に目を凝らす。愛がこもった修正かもしれないし、厳しい指摘かもしれない。「秋の暮」という季語からは、一日の終わりの疲れだけでなく、安堵も思われる。ささやかな応援の赤字であるのかもしれない。良き

          全国俳句コンテストへの質問(2)

          nhkk公式HP・コンテストぺージにて、全国教室俳句コンテストに寄せられました質問への回答を公開しています。 【回答2】全国俳句コンテストへの質問 なお、全国教室俳句コンテストの窓口は、コンテスト専用メール e.nhkk.contest@gmail.com となります。ご質問がありましたら、お気軽にお寄せください。 全国教室俳句コンテスト 募集要項(&応募用ファイルダウンロード) ■日本俳句教育研究会(nhkk) 「俳句」を教材とした様々な教育の可能性を研究する日本俳

          全国俳句コンテストへの質問(2)

          俳句津々浦々(9)

          副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。 秋深し供述調書にマスキング 警察や検察の取調の際に作成される供述調書。多くの場合、その後の捜査や事件の行方に大きな影響を及ぼす。その調書にマスキングをすると云うことは、開示や閲覧の請求に当たって、捜査に影響を与えたりプライバシーに関する箇所があるということか。マスキングをする立場なのか、マスキングされた書類を見る立場の人か。秋深きその書類の中身も、冷ややかなものであるのだろう。

          せきしろ×又吉直樹『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』

          せきしろさんと又吉直樹さんの自由律俳句本2冊。『カキフライが無いなら来なかった』が第一弾。『まさかジープで来るとは』が第二弾です。どちらも、500句以上が掲載されていて、自由律俳句&散文&著者二人の撮影写真で構成されています。 お二人らしい、シュールで楽しい自由律俳句が掲載されているのですが、個人的には、自由律俳句、というよりも、むしろ、一行詩的な味わいが強いのかな……という思いで読みました。それぞれの作者らしさ……個性を味わう、という意味では、俳句と認識するよりも、一行詩

          せきしろ×又吉直樹『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』

          俳句津々浦々(8)

          副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。 夏休みいつしかおわる長い線 中七下五に対しての上五の季語「夏休み」がストレートのようで、その実、不思議な効果をもたらす。夏休みの宿題のことかと思われたが、いや、この「長い線」は人生の不思議を現しているのかもしれないと。夏休みはいつしか終わる。長い線はどうなのだろう。人生は終わっても続く何か。そんなことを考えさせてくれる取り合わせの距離感に惹かれる。 ~2023年10月8日 福

          川上弘美『三度目の恋』

          背表紙には、次のように紹介されています。 『伊勢物語』の六段、「鬼一口」で知られる芥川のモチーフを、恋の狂態の例として繰り返しちりばめつつ、平安の貴族社会、江戸の遊郭、そして現代の男女の恋愛を交差して描いた作品でした。現代に生きる主人公の梨子が、「魔法」(夢の中)によって、別の時代の別の人生を生きていくのですが、その際に、現代人梨子の意識も残っていて、当時の女性の恋愛観を現代の価値観で眺めていくのが特徴的でした。 主人公の梨子が、盲目的に愛して結婚した「ナーちゃん」は、「

          川上弘美『三度目の恋』