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俳句津々浦々(18)

副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。


おでんの具いつも父には口答へ

大根がいいとか、ジャガイモがいいとか、厚揚げがいいとか、おでんの具のことで父に口答えしているのか、いつも父に口答えしている日常があって、「おでん」と取り合わされているのか。
どちらにも読めるのは、冒頭の季語おでんの「具」という置き具合が絶妙だからだ。「おでん」の茶色に染みた色合いと口答えしている景が、よーく馴染んでいるというか染みている。きっと、この親子の口論も味の染みたおでんのような感じなのかなあ。

~2023年10月21日 三重 夏井いつき 句会ライブ in いなべ~(加根兼光:nhkk協賛サポーター)


nhkk事務局:
「俳句津々浦々」が、市井の俳句や、身近な場面が詩になっていく俳句の楽しさに触れ合うぺージになればと思っています。
17音で詠んで読む俳句は、気軽に取り組むことができる可能性に満ちた魅力的な教材(文芸)です。学校現場で俳句に取り組まれている先生方からの具体的なご報告もお待ちしています。

■日本俳句教育研究会(nhkk)
「俳句」を教材とした様々な教育の可能性を研究する日本俳句教育研究会は、「俳句」を教材に教育活動を展開しようとする教師や俳句愛好家の情報交換の場になりたいと活動する任意団体です。