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副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介し…
副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。 夏休みいつしかおわる長い線 中七下五に対しての上五の季語「夏休み」がストレートのようで、その実、不思議な効果をもたらす。夏休みの宿題のことかと思われたが、いや、この「長い線」は人生の不思議を現しているのかもしれないと。夏休みはいつしか終わる。長い線はどうなのだろう。人生は終わっても続く何か。そんなことを考えさせてくれる取り合わせの距離感に惹かれる。 ~2023年10月8日 福
副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。 秋さびし瓶なら我れはその他びん ごみ収集のイメージからの句。さまざまに仕分けられるガラス瓶のなかでも、「その他びん」。茶色でもなくグリーンでもなく、まして透明でもない。まるで分類されることを拒むようにポツンとある瓶。大きさも形も、すこし変わっているのかもしれない。そんな「その他びん」である私が、ポツンと居る。季語「秋さびし」が率直過ぎる斡旋ではあるが、心情をストレートに吐露する