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俳句津々浦々(23)

副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。


開襟のシップはみ出る父の首

ああ、夏になって開襟シャツを着るようになったんだからさ、お父さん、せめて湿布は見えないように貼ってよ。いっしょに歩いている私が恥ずかしいじゃないのさ。そう言えばさ、この前、ピップエレキバンを首筋に並べたまま散歩に行ってたじゃない。もうほんとに。お父さんはいいんだけどさ、娘の私が恥ずかしいじゃないの。湿布を首に貼るときは私に言って! ちょっとだけ下に貼ってあげるからさ。あああ、今日は少しだけ、離れて歩こ。

~2024年4月28日 大阪 夏井いつき 句会ライブ in 寝屋川~(加根兼光:nhkk協賛サポーター)


nhkk事務局:
「俳句津々浦々」が、市井の俳句や、身近な場面が詩になっていく俳句の楽しさに触れ合うぺージになればと思っています。
17音で詠んで読む俳句は、気軽に取り組むことができる可能性に満ちた魅力的な教材(文芸)です。学校現場で俳句に取り組まれている先生方からの具体的なご報告もお待ちしています。

■日本俳句教育研究会(nhkk)
「俳句」を教材とした様々な教育の可能性を研究する日本俳句教育研究会は、「俳句」を教材に教育活動を展開しようとする教師や俳句愛好家の情報交換の場になりたいと活動する任意団体です。