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文喫にて、色に思いを馳せる…


文喫(名古屋・栄)に行ってみた。



グレーとピンク!


想像以上に居心地のよい素敵な場所だ。


お店の人がセレクトした本だけが分野ごとに並べられている(ちょっと図書館みたい)。
有料エリアに入るには90分750円(税抜)。


廊下のエビフライ(名古屋だけに)


むきエビ発見!


フリードリンクで、コーヒー3種類と、紅茶3種類(娘はカモミールと八女和紅茶が美味しかったそう。紅茶もおしゃれ。)、レモネード、ハーブティーなどが飲めた。

好きな本(商品)をゆっくりくつろぎながら読む。ソファやクッションにもたれて…


スペースが分かれていて1人静かに読みたい人のための部屋もあれば、おしゃべりOKの場所もある。月替わりで東海地方のいろいろなカフェがお店を出すらしい。


グッズも素敵で、ちょっと欲しかったのが江國香織さんの作品をイメージしたネイル。
(いちばん使えそうだと思ったのが『つめたい夜に』のラメ入りのピンクだ。)


一すじ、試し塗り。




文学作品のイメージを色にあらわしているなんて、素敵だ。
もしかしたら自分の持っていたイメージと違うこともあるだろうけど、それはそれとして、どうしてこの色になったのか、また読み返して確かめたくもなる。


この商品は物語を色で表したものだ。


そのことを思ったとき、ふと先日聞いた視覚障害者の方の話とリンクした。
その方は小学校中学年までは見えていたから、色はある程度知ってらっしゃるのだけれど、生まれつき見えない方にとっては、色はわからなくて、ことばとそのイメージが色というものになっているのだそう。


例えば、その方にとって「赤」というのは自分に似合うもの。(赤い服を着ていると、似合うとよく褒めてもらったから)
それからりんごの形とか触感、味。


それはそれは、考えたこともない世界の見方だった。


わたしにとって「赤」といえばあの色のこと。
けれどその方にとっては、もしかしたら、わたしが思い描けないくらいたくさんのイメージ、だったりして…(不思議なことに、そちらの方が豊かな気がしたのだ)



さて、今週は急に湿度の高い辛い暑さに見舞われたり(寝苦しい夜)、展示の準備に追われて余裕がなくて、仕事中もぼんやり(午前中はまだマシだ。昼過ぎからは、なんだか朦朧としちゃった)。
出かけるのは、どうかと思ったりしたけれど、いい気分転換となった。


文喫というのは、なんだかクセになりそうな予感がしている。



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