記事一覧
小泉進次郎氏の「解雇規制見直し」とは? ジョブ型の基本もわかりやすく解説
9月27日に実施される、自民党総裁選。
小泉進次郎氏が「解雇規制見直し」を争点に持ち出し、波紋を広げています。
と小泉氏。
「進次郎が総理になったら、自分も正社員になれるかも?」と何となく期待する人もいるかもしれませんね。
しかし、本当にそうでしょうか?
日本と欧米の雇用システムの違いを比較して考えてみます。
日本は解雇規制が厳しいわけではない。むしろゆるいさて、小泉氏が言う
「今のままだ
五輪と終戦記念の夏に、ナショナリズムと自己肯定感について考える
2024年夏。
パリオリンピックでは、日本代表選手が金・銀・銅あわせて45個のメダルを獲得し、大きな盛り上がりを見せました。
そして8月15日は終戦記念日。
2つのイベントを通して、ナショナリズム、そして自己肯定について考えました。
メダルは選手のもの? 国のもの?オリンピックは国家間の競争ではない
オリンピックの報道を見ていると、日本代表選手がどれだけメダルを獲れるかが主なテーマになっている
新聞が凋落した本当の理由を考察してみた──新聞労連主催のシンポジウムに参加して
先日、新聞労連が主催した「『失敗しないためのジェンダー表現ガイドブック』発刊2年記念シンポジウム」に行ってきました。
講演は作家のアルテイシアさん。
ここで、新聞業界が抱える病理を垣間見てしまいましたので、少し書きたいと思います。
ちょっと長いですが、「最近新聞が面白くない」という人はぜひ。
ジェンダーの企画は採用されない「失敗しないためのジェンダー表現ガイドブック」とは
小学館から発刊された
「どうせ自分なんて」という人に足りない「自己受容」の感覚
前回、自己肯定感について書いたところ、たくさんの質問をもらいました。
自己肯定感という言葉は使い古されている割に、誤解が多い概念だと思います。
そこで今回は、自己肯定感の土台となる自己受容について書きたいと思います。
自己受容ができていないと、生きていくうえでさまざまな困難に直面したり、生きづらさを感じたりし、時には人生そのものが閉じてしまうこともあります。
なお自己肯定感には諸説ありますので
なぜ日本はいじめが多いのか?──自己肯定感って何だろう
彼氏がDVなのに逃げられない、ホス狂い、恋愛相手に依存してしまう。
会社はブラック企業、上司もブラックなのに、なぜか従ってしまう。
そんな人の特徴は、「自己肯定感が低い」ということにあります。
「自己肯定感」とは何なのでしょうか?
自己肯定感が低いとどんなリスクが起きるのか、書きたいと思います。
自己肯定感には2つある近年、「自己肯定感」というワードを冠した本がたくさん出ていますし、検索でも
女の子も稼げないと結婚できないらしいよ──約半数の男性が女性の経済力を重視する
先日テレビを点けたら、作家の古市憲寿氏が
「女性が経済力をつけて一人で生きていけるようになったから結婚しなくなり、少子化になった」
ということを言っていました。
このように信じている人って結構多いと思います。
本当にそうなのでしょうか?
少子化の原因はまた別の機会に回しますが(少しこちらで触れています)、
「経済力のある女性は結婚しないのか?」を検証したいと思います。
正規社員同士で結婚する
OECD 加盟 38 か国中30 位──日本の労働生産性が低い理由
日本の生産性が低いということをご存知でしょうか。
2022 年の日本の「時間当たり労働生産性(就業 1 時間当たり付加価値)」は、52.3 ドル(5,099 円/購買力平価(PPP)換算)。
OECD 加盟 38 か国のうちでは、なんと30 位です。
なぜこれほど日本の生産性が低いのか?
今回は私の体験を含めて考察してみます。
労働生産性が低い=労働力をうまく利用できていない
2022 年の
ニッポンの自縄自縛──最低賃金がなぜ1,000円か知っていますか
以前の記事で触れた通り、日本は先進国でも賃金が低い水準にとどまっています。
その要因の一つが最低賃金の低さ。
なぜ日本の最低賃金が1,000円前後なのかご存知でしょうか?
日本の最低賃金は、全国加重平均で1,004円2023年の最低賃金は、全国加重平均で1,004円でした。
東京の最低賃金は、1,113円で全国一位。22年度から過去最大の41円の引き上げとなったのが記憶に新しいところです。
最
男性は約7割が600万円以下──男女別・年齢別平均賃金を調べてみた
このブログでは、働く人の給与について何回か書いています。
大きな反響があったのは、「日本人の年収、中央値は423万円」という記事でした。
そこで今回は、男女別・年齢別の平均賃金と賃金分布を調べてみました。
年齢で給与が上がるのは男性正社員だけまずは男女別、年齢別、正社員か非正規かで分けた賃金です。
こうして見ると、年齢に応じて給料が上がっていくのは男性の正社員のみで、女性は正社員であっても、
2024年が明けました──希望だけがないこの国で生きる
新年、あけましておめでとうございます。
このnoteを始めて初の年越しとなりましたので、軽く振り返りをしようかと思います。
本ブログの人気記事TOP3
最初は、いったいどれだけの人が読んでくれるのかな? と思っていた当ブログですが、意外にいろんな方からのアクセスや反響がありました。
現在、記事は大まかに
・データ編
・働き方編
の2つに分かれています。
データ編のほうがアクセスが多いのですが、
ブラック企業から身を守る──「特級呪物」を集めよう
日本の中小企業やオーナー企業の中には、「労基法なんか知るか!」と思っている経営者が一定数います。
法律よりも「ウチの掟」が大事。
「俺様が法律」の俺流経営。
俺流すぎて、こだわりの塩ラーメンでも出てきそうです。
そんなブラック経営者から身を守る方法はあるのでしょうか。
ブラック企業は問い詰められてもシラを切るブラック企業はこんな言い訳をします。
言い訳① 「ボーナスに残業代が含まれていま
裁量労働制が「定額働かせ放題」と化している
前回に引き続き、サービス残業と違法経営についてお話します。
「うちは裁量労働制だから、どんなに働いても手取り17万円」と言う編プロ社員を見たことがあります。
(※編プロ=編集プロダクション。出版社から受託して出版物などを制作します)
「定額働かせ放題」になりつつある裁量労働制について、制度が適用される要件、残業代は出るということ、雑誌編集は裁量労働制に当てはまるのか? について書きたいと思いま
「良いものを安く売る」のは正しいのか?
前回は、私の前職での経験から、サービス残業がいかに非人間的な働き方で、しかも日本経済にとっても損失であるという話を書きました。
従業員にサービス残業を強制している会社は、「納期に間に合わないんだから、スピード違反しても仕方がない」と言っているようなものです。
今回は、サービス残業の温床となっている制度について書きたいと思います。
固定残業制は誤解が多い固定残業制とは、固定給の中にあらかじめ残
日本では4割強の人がサービス残業をしている
今回は少し、私自身の経験を書きたいと思います。
なぜ、日本人の働き方というテーマをライターとして選んだのか。
労働問題、特にサービス残業に問題意識を感じているのは、
私自身がブラック企業に勤めていたという体験があるからです。
まさかの残業代一切なし私は大学を卒業した後、とある小さな出版社に就職しました。
編集者になるからには、ある程度の長時間労働や忙しさは、もちろん覚悟していました。
ところが
令和版「結婚できない男」は金がない
「年収の低い男性は結婚できない」
これを実感している方は、年々増えているのではないでしょうか。
もちろん、昔からこの傾向はありました。
ただ数十年前は、会社に勤めていればどうにか昇給できたし、「日本の経済もいつかは良くなる」という期待感があったから何となく結婚できた。
しかし、今は「中流」が下へ下へと流れている時代。
男性が婚活しようとすると、女性から非常にシビアにジャッジされるのが現実です(
女性【正社員】の賃金は、男性【正社員】の約7割
「男性と女性の賃金には格差があり、女性の賃金は男性よりも安い」
──このように書くと、
「女性は非正規労働者が多いんだから、男性よりも賃金が安くて当然でしょう?」と言う人がいます。
ところが、女性【正社員】の賃金は、男性【正社員】の賃金の約7割というデータが出ました。
上場企業は、女性正社員の賃金は男性の7割程度つい9月に報道されたデータです。
上場企業の正社員賃金、女性は男性の7割どまり…