「ラブ&ポップ」と1990年代論

1990年代の日本の「若者」は、どのような生活世界を生きていたのか。より具体的に言えば、現代にも通じる「不可能性の時代(大澤真幸 2008)」や「後ろ向きに進んでいく時代(大澤聡編 2017)」といった時代感覚が、当時の若者(本稿では女子高生というマス層)にとってどのように編成され、また他者から解釈されていたのか。これが本稿を通じた問いとなる。若者一般のメンタリティに注目するのではなく、巨大な集団

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運命を変える「本」との出会い。「読書」という体験。

先月のことだが、村上春樹さんの新刊の短編集を読んだ。相変わらずの、春樹ワールド。素晴らしかったです。

村上春樹といえば長編が有名だが、俺はかなり短編も好きで、彼の作品は「不思議」というか、下手したらそれは『スピリチュアル的』な要素も強い作品も多い。そして短編には小説というより、エッセイ的な文章もあり、まるで、彼本人の体験談のように書かれている。
(いつか、直接のその辺を聞いてみたいものだ。「あれ

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スキって気持ちが、世界を救う!ありがとう。
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村上春樹と村上龍 1

僕は中学のときビートルズが好きになった。英語の授業で聴いて虜になった。聴いたのはビートルズにしては静かな「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」だった。それ以前にも、テレビやラジオで曲は耳にしていて、名曲がたくさんあることは知っていた。いざじっくり聴いてみると曲はキャッチーだし、レトロで味わい深いアナログなサウンドが気に入った。もともとレトロなものが好きだった。だが彼らの音楽から伝わってくる

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Thank you very muuuuuch!!
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経営者を知る出発地点として「カンブリア宮殿 村上龍×経済人」

こんにちは

本日は読書録「カンブリア宮殿 村上龍×経済人」を紹介します。

とりあえずこの本ですが「有名経営者を知るきっかけとして最適」「ビジネスセンスのエッセンスを得る目的でもおすすめ」と割とコスパの高い本でした。

手にとったきっかけ

本書を手にとったきっかけは同僚から「僕は人で本を選んでるんです。この本を書いた〇〇さんは〜、あの本の××さんは〜」といった形で人の考えや姿勢に共感してその本

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スキ ありがとうございますm(_ _)m
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ヒュウガ・ウイルス

「ヒュウガ・ウイルス」村上龍  幻冬舎

現在より5分間時空のずれた地球において、別の戦後史を刻む日本が舞台となった小説です。

この世界の日本は広島、長崎に次いで小倉、新潟、舞鶴にも原爆を受けながらも本土決戦を行った末、連合国の占領下におかれています。

北海道・東北部は旧ソ連、四国はイギリス、それ以外はアメリカの分割統治となり、日本国は消滅したのです。

戦後、まもなくビルマ、ニューギニアより

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ありがとうございます!よろしければスキの理由を教えて下さい。
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初めて書いた日本語短編小説

言葉足らずですみません!
この短編は明日17時半にUPします。
*7/20(月)19:25追記。

俺が "書く" ことを始めたのはハワイ時代の1999年。
姉にMacのおさがりを貰い書き始めた。

最初に書いたのは高校2年の時にオーストラリアで半同棲してた彼女に出ていかれた時のことをベースに英語で書いた短編。

ガキの頃から本が大好きで、俺が小学校中学年で大学進学で博多に行った姉の部屋にあった本

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恥ずかしげもなく愛について語ろう〜第31回『恋愛の格差』村上龍

恋愛の格差・・・

なんて恐ろしい響きなんでしょう。

これは村上龍氏の2002年の本なのですが
ここに書かれている状況は今でも大差ないんじゃないかな?と思えます。

恋愛は誰にでもできるものだという嘘が暴かれ、真実があらわになっている

本当にそうなのか?
恋愛ってできる人とできない人がいるのか?

でもそういわれてみると、
我々親世代の時代と比較して

今の未婚率の高さが際立っていることは、

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横田基地のフェンスとジョンソン基地の米軍ハウス

横田基地のフェンスとジョンソン基地の米軍ハウス。
名の知れたアイコンだけど、実物みたのは初めて。
限りなく透明に近いブルーとか、大滝詠一や細野晴臣とか、なんとなくフィクションの世界だと思っていたけれど、ここ福生や狭山にちゃんと存在していたんだね。
昔でいう、歌が詠まれた地に赴く、みたいな感じかしら。
とにかく、戦後日本のアメリカ文化受容オリジンの一つだ。

狭山の『ジョンソンタウン』は少し観光地化

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ありがとうございます🙇‍♂️
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16年前

2020年7月10日(金)にパソコンをカタカタと作業してて、突然ふと16年前のこの日のことを思い出した。

16年前の2004年7月10日は土曜日で、当時14歳の俺は友達3人とチャリ30分こいで、とある映画を観に行った。

何故その映画をみようと思ったのかというと、暇していた中学生の俺はずっとテレビを観ていた。普段キー局しか観ない俺は、間違ってリモコンで埼玉テレビのボタンを押してしまった。

その

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読書日記22

コインロッカーベイビーズ

 村上龍の初期の長編小説で「限りなく透明に近いブルー」で鮮烈デビューしてからの本格小説になる。コインロッカーで生まれた孤児のキクとハシが九州の炭鉱で生活をしているところから物語が始まる。ハシが自分の母親を探しに上京して行方不明になる。それをキクが探しに行くというので物語が始まっていく。

 キクとハシの物語と思いきや、そこにモデルでアネモネが出てくる。時代背景は「近未来

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ありがとうございます
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