充実した一日を偉人から学ぶ ⑥村上春樹

充実した一日を偉人から学ぶ ⑥村上春樹

この連載も6回目となりました。3-5回目は日本人スポーツ選手(カズ、羽生結弦、イチロー)を取り上げましたが、今回は小説家の村上春樹(1949-)です。毎年、ノーベル文学賞受賞!?とマスコミが盛り上がっているのは恒例行事になっていますよね(笑) 「ノルウェイの森」「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」などが特に有名で、自分も読んだことがありますが、村上春樹の小説は、作中の主人公と読者である自分を重ね合わせて読んで、作品に没入できます。作品の世界観なども素晴らしいのです

8/2 Drive

8/2 Drive

人は、しらずしらずのうちに変化していく生き物なのかもしれない。 高校を卒業して大学に進学するために引っ越しをした。実家から金沢まで車で高速片道約4時間。なんやかんやで3往復くらい父母の車の助手席に乗って移動した。長かった。いやあ、長かった。飽きること飽きること。どうしようもなくツイッターを見たり、どうしようもなくカーステレオの選曲に精を出したりした記憶がある(確かMOROHAを流して、父を「何だこの音楽は…?!笑」という表情にさせた)。 大学の1年生の夏休み、自動車の免許

【終了】古典としてのねじまき鳥クロニクル。ねじまき鳥クロニクルを英語版wikiで読む #22

【終了】古典としてのねじまき鳥クロニクル。ねじまき鳥クロニクルを英語版wikiで読む #22

英語版wikiでねじまき鳥クロニクルを読む!もいよいよ今回でラストとなります。 それではTranslation(翻訳)の項目にいきましょう。 The English translation of the novel was carried out by Jay Rubin. carry out 実施する 仕事をやり遂げる的な意味での実施するらしいです。 *** 小説の英語へ翻訳は、ジェイ・ルービンによって実施されました。 *** In addition to no

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「人間凶器」ショートショート

「人間凶器」ショートショート

ちょっとグロいし、非倫理的なので、ご閲覧注意 「と言うわけで、彼女の腹にいる子供を孕ませたのは、君だ。ということにしてくれないか」彼はニヤっとしやがらいった。 「君は、僕が彼女に対してどう言う気持ちを抱いているか、知っているか」 「知っていなきゃこんなこと頼まない」彼は薄ら笑いを浮かべ続ける。 「よろしい、よろしいよ!ただ一つ条件がある」 「条件とはね、無償の愛はどこへやら」くくくと彼は笑った。 「ああ、条件だ」 「言って頂戴」と彼女。 「この条件さえ守ってくれれば、僕は汚

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マルタ島へいって水の研究をしなければと思った。村上春樹のねじまき鳥クロニクルを思い出して

マルタ島へいって水の研究をしなければと思った。村上春樹のねじまき鳥クロニクルを思い出して

私は懲りもせず本屋にいた。本屋にいると、時にゾーンに入ったような感覚を覚えた。私が集中した時のスポーツ中に感じるようなアレである。 その時、なぜか「マルタ島へいかなければ」と思った。なんの脈絡もないのだが、直感的にそう思った。 恐らく村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」という小説の影響だろうと思った。作品に登場する姉妹で、加納マルタと加納クレタという人物がいた。姉の加納マルタは、マルタ島で水の研究を進めていた。 加納マルタには霊感があった。相手のことをみれば、相手がなにを

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人との距離感と孤立について。ねじまき鳥クロニクルを英語版wikiで読む #21

人との距離感と孤立について。ねじまき鳥クロニクルを英語版wikiで読む #21

英語版wikiではねじまき鳥クロニクルにおけるテーマを以下の4つに分類して、それぞれ考察しています。 1 Desire(欲望) 2 Power(力) 3 Polar opposites(対極) 4 Alienation(孤立) 今回は4 Alienation(孤立)について、見ていきましょう。 今回は、alienationの意味を英英辞典で引くところろから始めてみましょう。 the state or experience of being isolated from

「天吾」の日 8月-Vol.3

「天吾」の日 8月-Vol.3

さて、お目当てが撮影できたので、最後に、新宿中村屋にむかった。 天吾がふかえりと初めて逢ったレストランだ。 ここも天吾のスタート地点としては有力候補である。 そこでパシヴァとレシヴァが初めて会ったのだから。 ここで、 ふかえりはサラダとパンをとった。 「それだけでいい」と彼女は言って、メニューをウェイターに返した。それからふと思いついたように「白ワインを」と付け加えた。 天吾の日の取材を終えて、自分も新宿中村屋で白ワインをウェイターに頼んだ。 ウェイターが注いで

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「天吾」の日 8月-Vol.2

「天吾」の日 8月-Vol.2

天吾のアパートのイメージを探す。 実際にまわってみると、高円寺にはアパートがたくさんあった。高円寺にこんなにアパートがあるなんて知らなかった。自由が丘とは大違いだ。 たくさんの候補の中で、1984年当時の昭和のイメージのアパートを探してみる。 ここで、重要なのは平日の午後、毎週、人妻が訪れてくれそうなアパートということ。それはそれで、なかなか難しい問題だった。 テレビすら持たない、予備校の数学講師、小説家の卵で、料理を作るのが得意な独身男。 そして、毎週一度、人妻と午後

「天吾」の日 8月-Vol.1

「天吾」の日 8月-Vol.1

3回目の1Q84フォトトリップは、「天吾の日」として、「1Q84なる世界」における天吾のスタート地点を探す。 これがけっこう難しい。 天吾はこの世界の創造主であり、小説のなかでは、この神が降り立った場所は明確には示されていない。 前回の創造主自身の運命の人、青豆を召喚した「首都高三号線の非常階段」のようには簡単にはいかないのだ。 たぶん、天吾の正しいスタート地点としては、天吾が小説の中で「空気さなぎ」に触発されて、自分の物語として「二つの月がある世界」を書き始めた場所

フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』は強烈な大衆社会批判なのです

フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』は強烈な大衆社会批判なのです

フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』の原文の冒頭です。 In my younger and more vulnerable years my father gave me some advice that I’ve been turning over in my mind ever since. “Whenever you feel like criticizing anyone,” he told me, “just remember that all the pe

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