ericocco

三度のご飯より読み物が好きです。紙の本も電子もどちらも楽しみます。

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三度のご飯より読み物が好きです。紙の本も電子もどちらも楽しみます。

最近の記事

「たけのこなんのこ?」

春の訪れを知らせてくれるたけのこ。 子どもの保育園で、給食のメニューにたけのこご飯が出た日に、メニューのサンプルの隣に立派なたけのこと共に、こちらの絵本が置いてあった。 写真絵本なので、子どもと一緒に 「たけのこって竹の子どもなんだね。」 「たけのこの皮たくさんあるね。」 「たけのこが、ぐんぐん伸びて竹になったね。」 などと、わかりやすい写真を見ながら、たけのこの不思議について楽しむことができた。 後日、子どもと一緒にスーパーに買い物に行ったら、売り場にたけのこが。

    • 「オッペンハイマー」

      映画館で観たことを後悔した。 家で鑑賞してたら、叫んでいたかもしれない。 戦後生まれの戦争を知らない子どもたち世代だが、日本に原子爆弾が投下されたことにより、たくさんの生命が一瞬のうちに犠牲になり、そして、被爆による病気でたくさんの人々が苦しみ、生き残っても時が経つにつれて様々な病気になり、今でも苦しんでいる方がいることを知識として知っているし、映像や本、絵画などこれまで目にしたり、読んだりしてきた。 だからなのか、映画の中で、たくさんの人間が関わって原子爆弾が着々と作ら

      • 「チエちゃんと私」

        家の本棚には、吉本ばななさんの本が初期の作品からエッセイも含めて、ハードカバーと文庫でたくさん揃っている。 私にとって吉本ばななさんの作品は、これまでもこれからの人生においても、読むお薬みたいな存在なので、本棚に揃っているのを眺めるだけで、落ち着いたほっとした気持ちになる。 「なんだか心が疲れたな。」 「生きてくってなんか大変だな。」 「どうしてうまくいかないんだろう。」 こんなふうに心がほんの少しへたって、かわいたスポンジになりかけている時に、本棚の吉本ばななさんの作

        • 「離れていても家族」

          本書は表紙だけ見ると、「家族をテーマにした短編のアンソロジーかな?」のようにライトな雰囲気を醸し出しているが、中身は世代の異なる社会学者たちの研究成果が詰まった一冊。 内容紹介の一文からは、多少お堅い印象を受けるが、文書の構成や統計データの示しかたや、日本とイギリスのリビングの写真など視覚的な情報もあり、読みやすい工夫がされていると感じた。 「亭主元気で留守がいい」ってコピーが80年代に流行語に選ばれたそうだが、この時代は日中に家に誰もいないことはさほど珍しくもない。

        「たけのこなんのこ?」

          言葉がもたらすもの

          年度末なので、異動や任期満了で退職などという話が飛び交っている。 総務事務などでお世話になりっぱなしの方が、3月末で退職されると聞いて、せめて感謝の気持ちをお伝えしたいと思ってメールでお礼の気持ちをお伝えした。 その方のお返事のメールの書き出しに、思いもよらなかった言葉があった。 「憧れでした。」 曰く、忙しそうに仕事をしていて、育児もしているのを見て、そんな風に思ってくれていたとのことだった。 普段、育児家事仕事勉強日常雑事でへろへろになっていた自分にとって、

          言葉がもたらすもの

          「かくれてしまえばいいのです」

          自殺防止の対策に取り組む東京のNPO法人「ライフリンク」さんが、今月1日に開設した生きていくのがしんどいと感じている子どもや若者向けのWeb空間。通称「かくれが」 生きていくといろいろなことがある。 それは、子供でも大人でも、誰にでもある。 「〜しなければならない。」 「〜だから、〜すべき。」 っていう考えになってくると、どんどんしんどくなってくる。 そんなときに、この「かくれが」でしばしこの世のことを忘れて、なにも考えなくてもいいし、ちょっとしたゲームで気分転換するも

          「かくれてしまえばいいのです」

          『「静かな人」の戦略書』

          本書の表紙にサブタイトルがこう明記されてます。 このサブタイトルにぐっと気持ちを惹かれて、本書を手に取りました。 そして、読み終えて思ったことは、 「小学生の頃にこの本が発売されていて、読むことができていたら、もしかしたらもう少し生きやすかったかもしれない。」ということでした。 子供の頃、外向型の人はなぜたやすく人の輪に入れて、仲良くなることができるのだろうと思っていました。 緊張しやすく、最悪のケースを頭の中で想像(妄想?)してしまい、自分のことよりも相手のことを慮る

          『「静かな人」の戦略書』

          「劇場版 ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」

          去年から子供と一緒にものすごく楽しみにしていた映画、公開2日目に観に行ってきました。 コミックス全45巻、アニメ化もされているこの作品。 漫画もアニメも全部通っているからこそ、いちファンとしては待ちに待った因縁の対決、それが「ゴミ捨て場の決戦」! 映画館に入った時からワクワクが止まらず、入場者特典を手に持った人を見て、仲間が~と勝手に嬉しくなってました。 映画はまるで本物のバレーボールの試合を観戦しているかのような臨場感でした。 映画館でなければ、試合展開に興奮のあま

          「劇場版 ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」

          「枯れ葉」

          フィンランドのアキ・カウリスマキ監督の新作映画。 枯れ葉はいつの間にか庭の芝生の上や、コンクリートの道路の上に落ちているものだけど、あるゆったりとした朝に「カサッ」という微かな音がしたので庭の木を見上げたら、ちょうど枯れ葉が地面に向かって落下する瞬間を目にしたことがあります。 映画「枯れ葉」はそんな一瞬を丁寧に切り取った作品だと感じました。 フィンランドの街中のだだっ広いスーパーマーケットで働く女性。 慎ましやかなアパートに帰宅後、レンジに今日の夕食であろう惣菜のトレ

          「枯れ葉」

          「有元葉子 春夏秋冬うちの味」

          昔からレシピ本が好きです。  手に入れると、なんとなく料理が少し上手になった気分になれます。 自分の家庭を持ってからは、いわゆる「家庭料理」をこつこつ作り続けてきました。 時には失敗し、時には忙しくて献立を考える余裕がなく、料理そのものが面倒くさいなぁと感じてしまうこともあったけれど、レシピ本に助けられながらなんとか日々を過ごしてきました。 レシピ本は数ありますが、自分と相性があうレシピ本=掲載しているレシピのうち、いくつかをリピートして作り続けられることを、ひとつのポイ

          「有元葉子 春夏秋冬うちの味」

          「メタ思考」

          読書は脳への栄養補給と常々感じていますが、自分の中に、ジャンルは違えど、この本を読んだことでこれまでの自分の考え方や価値観がインパクトを受け、これからの人生に良い影響をもたらすなと直感的に感じた本のリストがあり、この本は新しく自分の中でそのリストに入れたいと思った本になります。 この本の中の「メタ思考」で、現在所属している組織や会社、コミュニティのことを俯瞰して、中の視点ではなく、大空を飛ぶ鳥のような外の視点で見直すことにより、今後この組織の中でどのように貢献できるか?など

          「メタ思考」

          焼き菓子

          焼き菓子が好きで、ケーキ屋さんでもショーケースに入ったきらきらしたケーキを横目に、つい焼き菓子コーナーをサーチしてしまいます。 クッキー、サブレ、フィナンシェにマドレーヌと、クリームたっぷりのケーキと比べると飾り気はないけど、食べるとなんとなくほっこり優しい気持ちになれる気がします。 そんな焼き菓子の中で見つけたらつい買ってしまうのは、フランスのお菓子カヌレ。 外はカリカリ、中はもっちり。 何より見た目がかわいい。 フランス語で「溝のついた」という意味のカヌレ、食べる前

          焼き菓子

          仕事納め

          本当に久しぶりにお昼に外に出て、数年前によく通っていたお蕎麦屋さんに行ったら、お会計時に店員さんが覚えていてくれて、ほっこりした。 #3行日記

          仕事納め

          ジョン・ル・カレ

          年齢は違えど、同じ時代に生まれてよかったと思う作家が何人かいます。 その一人が、英国の作家のジョン・ル・カレです。 スパイ小説が有名なその作家の存在を知ったのは、同じ英国生まれの作家ジェフリー・アーチャーのクリフトン年代記第5部「剣より強し」で主人公が妻に推薦した作品「寒い国から帰ってきたスパイ」によるものでした。 どうしても気になって、「寒い国から帰ってきたスパイ」を手にいれて読んだところから、私の読書人生にジョン・ル・カレの作品は欠かせないものとなっていきました。

          ジョン・ル・カレ

          “ Cruisin’ ”

          ペトロールズのライブ行ってきました。 長岡さんをじっくり観賞したかったので、ステージ向かって右側のスタンディング前のほうに陣取り。 語彙力がないのが悔やまれるけど、とにかく最高でした。 演奏はゴリゴリなのに、MCはゆったりまったり。この緩急の差に、素敵すぎる!と心の中で叫びました。 なんてかっこいいスリーピースバンド! おじいちゃんになっても続けてくれるみたいなので、これからも楽しみです。 追加公演の野音も行きたかったー けど、12月に野外はもう無理かも。。

          “ Cruisin’ ”

          「獣上司に実は認められていた話」

          タイトルの漫画の3巻が発売されたので、電子書籍にて購入しました。 人間の立場が弱く、獣人(じゅうじん)が大多数で力を持っている世界。 その世界の中で数人しかいない、圧倒的な力と威圧感を持つアトラス社長(もふもふライオン!)。 (威圧感がすごすぎて、人間以外の獣人たちもガタガタ震えます…) そんな社長の元で、専属秘書として働くことになった沖さん(正義感の強いかっこいい女性!)との物語。 アトラス社長は沖さんを秘書としても、好きな人としても、とても大事想っているのですが、沖

          「獣上司に実は認められていた話」