ericocco

三度のご飯より読み物が好きです。紙の本も電子もどちらも楽しみます。

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三度のご飯より読み物が好きです。紙の本も電子もどちらも楽しみます。

記事一覧

予約中『724の世界 2023』

長野県の古本屋さん、バリューブックスさん。 本好きとして、ちょこちょこ利用させてもらってますが、近年、出版物の刊行にも力を入れているとのこと。 そんなバリューブ…

ericocco
2時間前
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「なんくるない」

なんとなく疲れたなぁと感じたときに、ふと手に取る作品。  ハードカバーで購入したけど、何回も読み返してるので、なんとなくくったりしている。 書下ろしの三篇と、新…

ericocco
7日前
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「黒牢城」

米澤穂信さんの第166回直木賞受賞作品。 読み終えて、歴史小説の登場人物のように渋い声色で、「お見事」と呟きたくなってしまった。 米澤さんの作品は、これまでもコツ…

ericocco
11日前
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「たけのこなんのこ?」

春の訪れを知らせてくれるたけのこ。 子どもの保育園で、給食のメニューにたけのこご飯が出た日に、メニューのサンプルの隣に立派なたけのこと共に、こちらの絵本が置いて…

ericocco
13日前
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「オッペンハイマー」

映画館で観たことを後悔した。 家で鑑賞してたら、叫んでいたかもしれない。 戦後生まれの戦争を知らない子どもたち世代だが、日本に原子爆弾が投下されたことにより、た…

ericocco
2週間前
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「チエちゃんと私」

家の本棚には、吉本ばななさんの本が初期の作品からエッセイも含めて、ハードカバーと文庫でたくさん揃っている。 私にとって吉本ばななさんの作品は、これまでもこれから…

ericocco
1か月前
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「離れていても家族」

本書は表紙だけ見ると、「家族をテーマにした短編のアンソロジーかな?」のようにライトな雰囲気を醸し出しているが、中身は世代の異なる社会学者たちの研究成果が詰まった…

ericocco
1か月前
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言葉がもたらすもの

年度末なので、異動や任期満了で退職などという話が飛び交っている。 総務事務などでお世話になりっぱなしの方が、3月末で退職されると聞いて、せめて感謝の気持ちをお伝…

ericocco
1か月前
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「かくれてしまえばいいのです」

自殺防止の対策に取り組む東京のNPO法人「ライフリンク」さんが、今月1日に開設した生きていくのがしんどいと感じている子どもや若者向けのWeb空間。通称「かくれが」 生…

ericocco
1か月前
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『「静かな人」の戦略書』

本書の表紙にサブタイトルがこう明記されてます。 このサブタイトルにぐっと気持ちを惹かれて、本書を手に取りました。 そして、読み終えて思ったことは、 「小学生の頃…

ericocco
2か月前
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「劇場版 ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」

去年から子供と一緒にものすごく楽しみにしていた映画、公開2日目に観に行ってきました。 コミックス全45巻、アニメ化もされているこの作品。 漫画もアニメも全部通ってい…

ericocco
2か月前
2

「枯れ葉」

フィンランドのアキ・カウリスマキ監督の新作映画。 枯れ葉はいつの間にか庭の芝生の上や、コンクリートの道路の上に落ちているものだけど、あるゆったりとした朝に「カサ…

ericocco
2か月前
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「有元葉子 春夏秋冬うちの味」

昔からレシピ本が好きです。  手に入れると、なんとなく料理が少し上手になった気分になれます。 自分の家庭を持ってからは、いわゆる「家庭料理」をこつこつ作り続けて…

ericocco
3か月前
3

「メタ思考」

読書は脳への栄養補給と常々感じていますが、自分の中に、ジャンルは違えど、この本を読んだことでこれまでの自分の考え方や価値観がインパクトを受け、これからの人生に良…

ericocco
3か月前
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焼き菓子

焼き菓子が好きで、ケーキ屋さんでもショーケースに入ったきらきらしたケーキを横目に、つい焼き菓子コーナーをサーチしてしまいます。 クッキー、サブレ、フィナンシェに…

ericocco
3か月前
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仕事納め

本当に久しぶりにお昼に外に出て、数年前によく通っていたお蕎麦屋さんに行ったら、お会計時に店員さんが覚えていてくれて、ほっこりした。 #3行日記

ericocco
4か月前
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予約中『724の世界 2023』

予約中『724の世界 2023』

長野県の古本屋さん、バリューブックスさん。
本好きとして、ちょこちょこ利用させてもらってますが、近年、出版物の刊行にも力を入れているとのこと。

そんなバリューブックスさんから、吉本ばななさんの日記本が出版されるそうです。

今月は誕生日月なので、自分へのバースデープレゼントとして予約しました。

予約締切は、母の日の明日2024年5月12日(日)までになるので、吉本ばななさん大好き!な方はもちろ

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「なんくるない」

「なんくるない」

なんとなく疲れたなぁと感じたときに、ふと手に取る作品。 
ハードカバーで購入したけど、何回も読み返してるので、なんとなくくったりしている。

書下ろしの三篇と、新潮ムックが初出の「ちんぬくじゅうしい」の計四篇の作品集だが、「ちんぬくじゅうしい」がいちばん好きで、読むたびに
じわっと涙して、読み終えて心がつやっとした気分になれる。

主人公の女の子に、那覇のおばちゃんが語りかける。

作品の主人公の

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「黒牢城」

「黒牢城」

米澤穂信さんの第166回直木賞受賞作品。

読み終えて、歴史小説の登場人物のように渋い声色で、「お見事」と呟きたくなってしまった。

米澤さんの作品は、これまでもコツコツ読んできたが、デビュー作「氷菓」や、『わたし、気になります』の秀逸な台詞の「〈古典部〉シリーズ」(「氷菓」もシリーズの1作品)、「本と鍵の季節」といった、青春ミステリと呼ばれるジャンルから、本格ミステリにカテゴライズされる「満願」

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「たけのこなんのこ?」

「たけのこなんのこ?」

春の訪れを知らせてくれるたけのこ。

子どもの保育園で、給食のメニューにたけのこご飯が出た日に、メニューのサンプルの隣に立派なたけのこと共に、こちらの絵本が置いてあった。

写真絵本なので、子どもと一緒に
「たけのこって竹の子どもなんだね。」
「たけのこの皮たくさんあるね。」
「たけのこが、ぐんぐん伸びて竹になったね。」

などと、わかりやすい写真を見ながら、たけのこの不思議について楽しむことがで

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「オッペンハイマー」

「オッペンハイマー」

映画館で観たことを後悔した。
家で鑑賞してたら、叫んでいたかもしれない。

戦後生まれの戦争を知らない子どもたち世代だが、日本に原子爆弾が投下されたことにより、たくさんの生命が一瞬のうちに犠牲になり、そして、被爆による病気でたくさんの人々が苦しみ、生き残っても時が経つにつれて様々な病気になり、今でも苦しんでいる方がいることを知識として知っているし、映像や本、絵画などこれまで目にしたり、読んだりして

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「チエちゃんと私」

「チエちゃんと私」

家の本棚には、吉本ばななさんの本が初期の作品からエッセイも含めて、ハードカバーと文庫でたくさん揃っている。

私にとって吉本ばななさんの作品は、これまでもこれからの人生においても、読むお薬みたいな存在なので、本棚に揃っているのを眺めるだけで、落ち着いたほっとした気持ちになる。

「なんだか心が疲れたな。」
「生きてくってなんか大変だな。」
「どうしてうまくいかないんだろう。」

こんなふうに心がほ

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「離れていても家族」

「離れていても家族」

本書は表紙だけ見ると、「家族をテーマにした短編のアンソロジーかな?」のようにライトな雰囲気を醸し出しているが、中身は世代の異なる社会学者たちの研究成果が詰まった一冊。

内容紹介の一文からは、多少お堅い印象を受けるが、文書の構成や統計データの示しかたや、日本とイギリスのリビングの写真など視覚的な情報もあり、読みやすい工夫がされていると感じた。

「亭主元気で留守がいい」ってコピーが80年代に流行語

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言葉がもたらすもの

言葉がもたらすもの

年度末なので、異動や任期満了で退職などという話が飛び交っている。

総務事務などでお世話になりっぱなしの方が、3月末で退職されると聞いて、せめて感謝の気持ちをお伝えしたいと思ってメールでお礼の気持ちをお伝えした。

その方のお返事のメールの書き出しに、思いもよらなかった言葉があった。

「憧れでした。」


曰く、忙しそうに仕事をしていて、育児もしているのを見て、そんな風に思ってくれていたとのこ

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「かくれてしまえばいいのです」

「かくれてしまえばいいのです」

自殺防止の対策に取り組む東京のNPO法人「ライフリンク」さんが、今月1日に開設した生きていくのがしんどいと感じている子どもや若者向けのWeb空間。通称「かくれが」

生きていくといろいろなことがある。
それは、子供でも大人でも、誰にでもある。

「〜しなければならない。」
「〜だから、〜すべき。」
っていう考えになってくると、どんどんしんどくなってくる。

そんなときに、この「かくれが」でしばしこ

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『「静かな人」の戦略書』

『「静かな人」の戦略書』

本書の表紙にサブタイトルがこう明記されてます。

このサブタイトルにぐっと気持ちを惹かれて、本書を手に取りました。

そして、読み終えて思ったことは、
「小学生の頃にこの本が発売されていて、読むことができていたら、もしかしたらもう少し生きやすかったかもしれない。」ということでした。

子供の頃、外向型の人はなぜたやすく人の輪に入れて、仲良くなることができるのだろうと思っていました。
緊張しやすく、

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「劇場版 ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」

「劇場版 ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」

去年から子供と一緒にものすごく楽しみにしていた映画、公開2日目に観に行ってきました。

コミックス全45巻、アニメ化もされているこの作品。
漫画もアニメも全部通っているからこそ、いちファンとしては待ちに待った因縁の対決、それが「ゴミ捨て場の決戦」!

映画館に入った時からワクワクが止まらず、入場者特典を手に持った人を見て、仲間が~と勝手に嬉しくなってました。

映画はまるで本物のバレーボールの試合

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「枯れ葉」

フィンランドのアキ・カウリスマキ監督の新作映画。

枯れ葉はいつの間にか庭の芝生の上や、コンクリートの道路の上に落ちているものだけど、あるゆったりとした朝に「カサッ」という微かな音がしたので庭の木を見上げたら、ちょうど枯れ葉が地面に向かって落下する瞬間を目にしたことがあります。

映画「枯れ葉」はそんな一瞬を丁寧に切り取った作品だと感じました。

フィンランドの街中のだだっ広いスーパーマーケットで

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「有元葉子 春夏秋冬うちの味」

「有元葉子 春夏秋冬うちの味」

昔からレシピ本が好きです。 
手に入れると、なんとなく料理が少し上手になった気分になれます。

自分の家庭を持ってからは、いわゆる「家庭料理」をこつこつ作り続けてきました。
時には失敗し、時には忙しくて献立を考える余裕がなく、料理そのものが面倒くさいなぁと感じてしまうこともあったけれど、レシピ本に助けられながらなんとか日々を過ごしてきました。

レシピ本は数ありますが、自分と相性があうレシピ本=掲

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「メタ思考」

「メタ思考」

読書は脳への栄養補給と常々感じていますが、自分の中に、ジャンルは違えど、この本を読んだことでこれまでの自分の考え方や価値観がインパクトを受け、これからの人生に良い影響をもたらすなと直感的に感じた本のリストがあり、この本は新しく自分の中でそのリストに入れたいと思った本になります。

この本の中の「メタ思考」で、現在所属している組織や会社、コミュニティのことを俯瞰して、中の視点ではなく、大空を飛ぶ鳥の

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焼き菓子

焼き菓子

焼き菓子が好きで、ケーキ屋さんでもショーケースに入ったきらきらしたケーキを横目に、つい焼き菓子コーナーをサーチしてしまいます。

クッキー、サブレ、フィナンシェにマドレーヌと、クリームたっぷりのケーキと比べると飾り気はないけど、食べるとなんとなくほっこり優しい気持ちになれる気がします。

そんな焼き菓子の中で見つけたらつい買ってしまうのは、フランスのお菓子カヌレ。

外はカリカリ、中はもっちり。

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仕事納め

仕事納め

本当に久しぶりにお昼に外に出て、数年前によく通っていたお蕎麦屋さんに行ったら、お会計時に店員さんが覚えていてくれて、ほっこりした。
#3行日記