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#映画感想文

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人気の記事一覧

「成功したオタク」を観ました

渋谷のシアター・イメージフォーラムで「成功したオタク」を観てきました。 元々自分の商業連載作品がアイドル漫画なこともありますし、先日n番部屋を燃やし尽くせをようやく読了し、韓国におけるフェミニズム問題にも興味があったので機会があればぜひ観たい…と思っていたところ。 起きた瞬間だいぶもう間に合うか怪しい時間だったのですが、数日後には上映スケジュールが変わり、さらに朝早くなるようだったので覚悟を決め、猛ダッシュすることでギリギリ間に合いました。そこそこ駅から距離あるな、イメージ

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『関心領域』(The Zone of Interest)を要約すると、、、

※超ネタバレを含むので、未視聴の方は、視聴後にぜひ。 ※見る気ない方は、気にせず読んでください>< ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 現在公開中、『関心領域』(The Zone of Interest)。 非常に良い邦題である。キャッチーかつ、漢字四文字で冷徹で怖い。 そして、この題名にこの映画の真髄がある。 映画は単調。 僕と一緒に行った相方は、映画視聴後に、「おっさんが転勤してストレスでゲロ吐いて終わった。」と独白。正解である。(何の

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『PERFECT DAYS』

深夜に書かずにおれない。まずわたしは、布団を畳む動作を、自分にとって特別な段階で既視している。 無垢であることの危ういバランスが甚だしい。清掃されるトイレ同様、‘何か汚いものがうつるんじゃないか’ときれいな画面から目を離すことはできずにずっとこわいのだった。 喋りすぎると映画の価値は崩れていく。トキオとニコとモモカズの口からこぼれた説明のいくつかはまだ放り投げられる余地があるのかもしれない。トイレの向かい側で祈る誰かも、隣のベンチに座る誰かもも一言と発しない。けれどものす

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血湧き肉躍る!怒涛のアクション映画ALL TIME MY BEST10🔥~映画と共に生きる人生 Vol.2

映画にまつわる新シリーズ連載第2弾! 今まで3500作品以上映画を観てきて この作品は本当に良かったなぁと思う映画を ジャンル別や年代別でALL TIME MY BEST 10として 紹介していこうと思います。 第1弾はロマンティックコメディ映画でした! 第2弾は映画館で一番体感度の高いジャンルの 「アクション映画」です! 劇場鑑賞直後当時の異常に熱いテンションのレビューも含まれてますが(笑)映画の醍醐味として、その時の熱をそのままお伝えすべく掲載しています。

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人間の「深み」を学べる映画10選

平日が勤務であった人も、 GWの後半戦スタートです! この休みが始まる前日の夜が 1番ワクワクするんですよね~笑 共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨ 教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌 どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。 共育LIBRARYりょーやん、元教師です。 「飲み会に行かなければ嫌われる。そんな動機で行く飲

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『ルックバック』

本作の特殊性とは何か。というのをぼんやりと考えていたのだが、多分それは原作者である藤本タツキがこれまでのクリエイター人生で味わってきた、「創作するという行為」にまつわるあるゆる感情をダイレクトに反映した物語だという点と、「モノづくりに打ち込む姿」それ自体を祈りとした点にあるのではないかと思う。 藤野と京本がひたむきに漫画を創る姿は藤本タツキが体験した「リアル」であるわけで、創作したものを世に送り出すことイコール「他者に影響を与える行為」という避けがたい事実に向き合った結果の物

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未来でも続く友情 -映画『ソイレント・グリーン』を観る喜び

【木曜日は映画の日】 少し前、1973年のリチャード・フライシャー監督の名作SF映画『ソイレント・グリーン』が、リマスターで再公開されていました。 時間がとれなかったので行けなかったのですが、現行のバージョンを、配信で少しずつ見返していました。今のままでも十分いい画質です。 そして、改めてこの作品が、SFに留まらない、人間のありようを描いた、大好きな作品であることを認識しました。 舞台は2022年、人口爆発により、格差の拡大と、食糧難の進んだ時代。合成食料「ソイレント

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映画『トラペジウム』感想

本当につまらなかった。 ただそれだけのことを記事にするのに、色々と考えた。 面白くもない作品に自分の労力を割いてまで、 この作品を好きだと言っている人たちの気分を害してまで、 私はこの感想を記事として公にする必要があるのだろうか?と。 しかし、観てから2週間経っても私の憤りは過ぎ去ってくれず、 むしろTwitterで感想を調べすぎて永遠におすすめに流れてくるようになってしまったため、余計にもやもやし続けており、消化不良の蟠りとなってしまっている。 だから書く。できるだけ

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「こんなふうに生きていけたなら」だ?貴様この野郎・・・『PERFECT DAYS』感想

 ※本記事は以下に、映画『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース,2023年)についてのネタバレがあります。感想は否定的意見を大いに含む個人の見解です。あらかじめご了承ください。

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【感想】映画『ルックバック』

『ルックバック』の全国上映が始まり、翌日に映画を見に行きましたが、アニメーション映画としてはかなり完成度の高い出来映えであり、劇場スクリーンだからこそ見る価値のある映画だと感じさせられました。 以前、原作を読んで感じたことは、こちらの記事にまとめ記した記事があるので参照して頂けたら幸いです。↓ 映画を見終わり、映画の入場者特典でもらったネーム漫画を読んでいると、自然と脳内で見た映像が流れ出してきました。 原作と映画では、少し描かれ方が違っていて、原作を読んでいる時の時間の流

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心がキュン💞となる永遠のロマンティックコメディ映画ALL TIME MY BEST10💛~映画と共に生きる人生 Vol.1

今日から映画にまつわる新シリーズを連載し始めようと思います! 今まで3500作品以上映画を観てきて この作品は本当に良かったなぁと思う映画を ジャンル別や年代別でALL TIME MY BEST 10として 紹介していこうと思います。 まず第一弾は私が映画で生きようと志した原点のジャンルでもある 「ロマンティックコメディ」です! では、早速どうぞ! 心がキュン💞となる永遠のロマンティックコメディ映画 ALL TIME MY BEST10💛 1. 恋人たちの予

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【映画感想文】ある男

2022年の映画  #映画感想文 不慮の事故で亡くなった安藤さくら演じる里枝の夫、大佑の兄が弔問に来る。が、遺影を見て弟じゃないと言い放つ。 自分が結婚した人はいったい誰なのか里枝の心の中に謎が広がる。 劇中、大佑を演じた窪田正孝の演技が良い。 弁護士の城戸を演じる妻夫木聡の後ろ姿に彼の感情の波がどんどん高くなっていき、飲み込まれそうになる感じにザワザワした。  そして、すべてが分かった時の里枝の言葉 こう言って貰えた大佑は里枝と一緒に一生懸命に生きたんだと思う。も

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天の使いが駆ける -映画『ペイルライダー』の美しさ

【木曜日は映画の日】 「ジャンル映画」というのは大体物語のパターンが決まっています。ホラー映画、ラブコメ映画、一昔前のギャング映画ややくざ映画しかり。 パターンが決まっているというのは、みんなが好む、大衆的な作品の条件でしょう。 そしてそれゆえに、人々の集合的な無意識を反映して、ある種の神話のように輝いてしまう異様な作品が、時折存在します。 クリント・イーストウッド監督・主演の1985年の映画『ペイルライダー』は、西部劇という大衆的なフォーマットを

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【感想】映画『蛇の道』

先日『蛇の道』という映画を見ました。 本作は、1998年に上映されました『蛇の道』のリメイク版であり、角川シネマコレクションというYouTubeチャンネンルで期間限定で公開されていたので、リメイク版を見る前にこちらを鑑賞しました。 物語の概要としましては、宮下という男が殺された娘の復讐に彼に手を貸す謎の男の新島という男の正体を追っていきながら、彼の瞳の奥にある狂気を映画内から感じられ、物語の後半で新島の発した‘‘お前が一番嫌いだ’’というセリフで全ての真実が明らかとなるので

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熱帯夜の幻想 -映画『ヘカテ』の魅惑

【木曜日は映画の日】 夏が近づき、熱い夜が続きますが、夏の夜というのは、どこか、他の季節よりも、ある種の「魔」を誘うようなところがあるように思えます。 秋や冬の物思いに耽るのに適した夜や、春の暖かで夢想を誘う夜でなく、湿気と熱気と闇が混ざって、じんわりとこちらに浸透してくるかのような夜。 シェイクスピアの名作に『真夏の夜の夢』がありますが、これが他の季節では、あの妖精たちが跋扈する、異様な祝祭空間は出てこないでしょう。 ダニエル・シュミットが監督し

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映画『バジーノイズ』感想

 映画『バジーノイズ』を見てきました! ものすごく良い映画だったし、なによりすごく、感想を言いたくなる映画だと思いました。  この映画は音楽を主題にしつつ、かなり音楽的にも気を配って制作されているだろう作品で、反面わたしは結構音楽にうとい人間なのですが、それでも、というかそれだからこそ、いま形にして表現して打ち出したいものが心の中にたくさんたくさんあります。  公開二日目という状況ですが、ネタバレと自分語りをめちゃくちゃしながら感想を以下に述べていきますので、既にバジーノイズ

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大気を味わう映画 -名作『木靴の樹』の豊かさ

【木曜日は映画の日】 私は、様々な要素が込められた「大きな作品」が好きです。『戦争と平和』や、『白鯨』のように、一見とりとめのないエピソードが続いても、やがてそれが積み重なって大きなうねりを生むような作品。 映画では、エルマンノ・オルミのイタリア映画『木靴の樹』が、そんな作品の一つです。北イタリアの農民を捉えたこの大作映画は、細かいエピソードの積み重ねで、物語以上の、その空気感を感じさせるような映画となっています。 エルマンノ・オルミは、1931年、イタリア

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【感想】映画『あんのこと』

先日『あんのこと』という作品を見ました。 今年見た映画の中では、かなりショッキングを受けた作品であり、この物語は実話をもとにした作品でどこまでの内容を実話でフィクションが織り込まれているのかは気になったが、上半期の映画作品では間違いなく見逃せない映画であることは確信しました。 物語の概要としましては、売春や麻薬の常習犯である香川杏という女性が主人公であり、ホステスの母と身体の悪い祖母と暮らしていて杏は日頃から暴力的で罵詈雑言を浴びせる母親によって育てられ、学校をやめて母の金銭

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【映画AIR】信念を貫き全てを懸けて仕事をする大切さ

植田仁です。 映画「AIR」がめちゃくちゃいい映画だったのでぜひシェアしたいと思います。 伝説のシューズ「Air Jordan」誕生のストーリーバスケットをやらない人でも知らない人はいないと思われる「Air Jordan」。 マイケルジョーダンとナイキは切っても切れ離せない関係性だと思います。 今にいたる隆盛があるのも、その結果の原因を作った最初の人がいるからで、マイケルジョーダンとの契約に至るには今までにないチャレンジの連続だったんだということが、映画を通じて知りました

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「違国日記」私の好きな物語の話。

「それでもお互いは1人であった。」 映画のラストシーンで私はこう思っていた。 先日情報公開からとても楽しみにしていた映画を観てきた。 「違国日記」(いこくにっき) なにで知ったかはもう覚えていないのだけど私はこの漫画が大好きで、一度読んだらなかなか読み返すことのない私がもう何度も読んだ本、ハマった漫画である。 漫画といえばすぐに読み終えてしまうもの、そんなイメージが私はある。 だけどこの作品は文字を描かずに絵だけで進んでいくシーンなど、その意味を考えるような余白がたくさ

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